222話・では早速

どうも、最終回目前に主人公の家族なんて言う重要キャラを登場させるクソ作者です。

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 私の家族全員が扉から出てくると扉は勝手に閉じたもののその扉はまだ残っている、私の研究が成功しているのならこの扉を開ければどちらかの世界に厄災が起きる代わりに互いの世界を行き来できるだろう……多分、まあ、何かあったときのために向こうに分体を送っておいたのだ、あの分体は意識を分離させているので何か起きてもある程度は対応してくれる……はずである。


「君は……、外見はかなり変わってるけど、唯君だね」


 絵具を塗りたくったような純白に変色した髪と同じ色の犬耳と狐尻尾が生え、さらに鮮血で染めたような色になった目……確かに身長や外見はそれほど大きくは変わっていないとはいえ先に気づいたのは私ではなく唯なのですねお兄様。

 ちなみに、唯は私の隣でお兄様に対して威嚇している。


「……ということは」


「そうですよ、私が姫宮 浩一と姫宮 里実の実子及び末妹、姫宮 絢です

 唯、お兄様に威嚇するのはやめなさい」


 そういうと、唯は喉を鳴らすのと全身の毛を逆立てるのはやめたもののそれでもお兄様を睨み続けている。


「それで……、僕たちに何をしてほしいんだい?」


「……、なんでそう思います?」


「今まで絢が僕たちを出迎える時は毎回毎回何かお願い事をされたからね、そうじゃなかったら僕たちに何ヵ月合わなくても出迎えることなんてないでしょ」


 そこまで長いこと合わなかったことは……あったかもしれない、いつだっただろう?


「まあ、あってますよ、とりあえずお兄様には国との交渉を、お姉さまには教育方指南を、のお父様には経営の補佐をしていただきたいです、専門外のことに手を出ししすぎて少し手が回らなくなってきていまして」


「ねえ、私は?」


「お母様は、……、とりあえず応援でもしていて……いや、唯を足止めしていただけませんか?」


「良いわよぉ、かわいいかわいい娘からのお願いなんですもの……、それに、せっかくかわいい子着せ替え人形がいるんですもの……、お洋服の用意はあるわね」


「もちろんです、唯、しばらくお母様とおとなしくして遊んでいてくださいね」


 とりあえず目から水が出ていた唯は於いておいて、お姉さまには絵里先生の居場所へ向かってもらい、お兄様とお父様には一緒にヤミリシアのところへ行ってもらうことにした。

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ちなみに、キリィーのことについては連れてきた絢も含めて誰も説明されていないことに気づかず、彼は少し涙目になりながら絢について行っています。

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