221話・来た

絢ちゃんの家族の内容

絢父→経営チート

絢母→特になし(家族の容姿は大体母似)

絢兄→交渉神

絢姉→教育天才

絢→研究者

唯→実家族絶縁

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「ねえ、なんで急にここに連れてきたの?」


 そういったキリィーがいるのは神界ではなく地上……と言うよりも地下私の城の周囲にある草原である、キリィ―がこんなところにいるのはもちろん私が呼び出したからである。


「何か月前でしたっけ?……、まあいいです、この前私の家族が来るって言ったじゃないですか」


「うん、言ったね、……それで?」


「今日ここに来ます」


 キリィ―がしばらく考えた後、手と顔を大きく横に振る。


「いやいやいやいやあり得ないでしょ、世界を作るくらい暇な神がどれだけ、そうして作られた世界がどれだけあると思ってるんだい?

 そもそも普通は隣の世界に行くことすら難しいのに、この世界があそことどれだけ離れてると思ってるんだい?」


 キリィ―が先ほど言った事は事実だ……、もちろん私がそれを考えていないわけがない。


「まさか……、キミ何かやってるね?」


 もちろんだ、普通なら魔法無しで世界を越えることは不可能に近い、それを私は無理やり超える理論を作ったがそれでも狙った世界に行くことは不可能だった……だから、私がこちらから引き上げることで安全に渡らせる、ちなみにアヂーン王国がやっていた異世界からの召喚や、キリィーやサリーがその召喚に干渉して自分のところに呼び寄せたのと同じものだ。


「キミが干渉するならまあ、……できるかな~」


 キリィ―そう言った瞬間に空間に穴が開くように黒い光が広がる。


「今何か投げた?」


「いいえ、何も」


「あの穴に瓶投げ入れたよね?」


「何も投げてないですよ」


「いや絶対……なんか今向こうが大変なことになった気がするんだけど……」


「気のせいですよ」


「……。」


 キリィ―がなぜかジト目で見てくる、まあ先ほど言ったことは全て嘘なので当たり前なのだが……


「そろそろ来ますよ」


 そうしてその穴からは屋敷の扉のような形をした転移装置が吐き出されまるでジャイロ機能でも乗っているかのように直立した。


「ねぇ、なんかまた向こうが騒がしくなった気がするんだけど?」


「気のせいですよ、気のせい」


 そのまま、向こうが扉を開けるのを待つことにするとどこからか急に唯が出現した……、私の魔力探知に引っかからずの来るとは思わなかった……。


「これなんですか?

 っていうか誰ですか?」


 一言目は目の前の扉を見て、二言目はキリィ―を見て、唯を連れてくるとこういう風に説明することが増えるので連れてこなかったのだが、来てしまったのなら仕方ない。


「後で説明しますから少し待ってください」


 まるで見ていたかのようなタイミングで扉が開き、そこから私の家族たちが出てくる。

 ちなみに、最後にお姉ちゃんが出てきた後に扉が閉まり、それと同時にキリィ―から抗議が来る。


「ねえ、さっきから何回も世界滅亡のアラームが来るんだけど絶対気のせいじゃないよね!!」


「気のせいですよ、気のせい」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

何回も世界滅亡してるのが次回作につながる?

そんなわけないない……よね?

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