219話・お遊び
絢ちゃんが直々に0から鍛えた子たちって強そうだよね。
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今私は唯と一緒に地下に存在する訓練所にいる、これは別に私が誘ったわけではなく唯から「久しぶりに戦いましょう」と言われてそのまま戦うことになった。
「で……レギュレーションはどうします?」
「とりあえず身体強化は最低限、魔法無し魔力ありでお願いします」
つまり剣に魔力を付与するのはありと言うことですか……、なんだか大ごとになる気がしますが気にしないことにしましょう。
「ではこの金貨が地面に落ちたら開始と言うことで……」
そういって私は掌に出した大聖金貨を地面に向けてただ手を放す、約1秒かけて地面に接触するのと同時に私たちは2回刀を振る、一度目は互いに向けて放つ斬撃、二つ目はその斬撃を破壊するために振ったのもである、互いの斬撃が中央でまぷ経つに切断され、どちらも当たらずそのまま傷跡を残しながら遠くまで飛んでいく。
「これ……どこまで飛んで行ったんですかね?」
「さあ……」
唯はやりすぎたと思っているのか青い顔をしている、唯も何度かレイエス達に怒られている身でありもう2度と怒られたくないと何度も私に愚痴られているが、その実、悪いのは私たちなので何も言えない。
その直後、その場にレイエスが転移してくる。
「絢様、唯様……はあ」
レイエスは壁についたどこまでも続く傷を見て深いため息をつく。
「この城を傷つけるどころかそもそもここにまで攻めてこられる者すら皆無であることは私達もみな理解しています、ただ……暴れるなと言いましたよね?」
そこから長い長い説教が始まるのはいつもの事である……ただ、私はもう一つ予定がある、私がお助け箱を設置して2日で収集班から私に訓練を付けてほしいと言うものが何度か入れられていて、1週間で見込みのある数人を選び直接教えている。
唯という天才や主従契約を通じて力を分配しているバルドルフ達という例外を除き素の戦闘力だけで言うのなら私が教えている歴が長いほど強くなる傾向にある、もちろんのこと唯は例外、あの子は私が教えていなくても1年の周回遅れを無視して私と同等か少し下の戦闘力を有しているのだが…、何故かは謎である、きっとあの才能の上に努力を重ねているのだろう。
それはいいとして今日はどの組だったか……、そうして唯が素直にレイエスの説教を受けている間に私は弟子たちの修行へと歩を進める。
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Q.絢ちゃんが資質のある人を全力で鍛えたらどうなりますか?
A.神獣や悪魔の王を超える力を持った化け物が出来上がります。
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