207話・戦場の経過(流水のダンジョン)

ここにいるのはリヴィ・ウド・ケインの3人です。

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 レイエスから呼ばれて、久しぶりにここに来たはいいものの……


「さすがに懐かしさよりもめんどくささが上回りますね……」


「そんなことを思うのなら早く終わらせ場よかろう」


「おじいちゃん二人を押し付けられた方の身にもなってください、そもそも、貴女達そんなおじいやん以外の姿にもなれるでしょうに」


「この姿が一番落ち着くんじゃよ」


 そんなことを話していると、扉が勢いよく開け放たれる。


「まあ、自分の命を大切にしない人達よりはましですが……」


 扉の向こうから現れたのは、3人の人間と大量の鎧人形、鎧人形には一対の白い羽が生えている、おそらく天使の真似事でもしているのだろう……


「貴方達が180度回って帰ってくれるのなら、かなり楽なのですが……」


「帰るわけねーだろ!!」


 3人のうち一人が、私たちに向けて大きな魔力を向け、津波を発生させる。


「私たちに津波など……、ただのバカのようですね」


 私が傘をその津波に向けて差し、その津波の先端が傘に触れたその時、津波を引き起こしていたすべての水がその動きを止める。


「なッッ!!」


「フォッフォッフォ、この程度の津波なら幾度となく止めさせられたのぉ……

 帰らんのなら、おぬしらを消さなならんのぉ」


 ウドがそんなことを言っているが、その前に目の前にある大量の水を魔力に分解し吸収する。


「神でのねえのに、俺たちの邪魔をするんじゃねえ!!」


 その言葉で、彼らの後ろに控えていた鎧人形の大部分がこちらに向かってくる。


「そんなことをしても意味はないのですが……」


 私が絢様に渡された武器はこの傘、この傘は衝撃に対して固くなる性質を持っているらしい、普通の雨傘としてだけでなく、日傘や武器にもなる、非常に優れた道具だ。

 私は日傘を使って鎧人形を蹴散らしていくのだが……


「貴方達も働いでください!!」


「老人を動かすつもりかのぉ」


「最近の若者はこれだから……」


 クッソウザイ……、もう気にしないことにしましょう、ウドとケインの二人は自分に近づいた分だけを破壊し、私が残った大部分を破壊しながら前進し、何故か水による抵抗を受け、その3人を拘束する、それと同じくらいの時間で、他の場所からも制圧が終わったと報告が入ってくる、あと来ないのは、宵闇のダンジョン……、レイエス達がいる場所だけか……。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

次回、全員が忘れてるだろう人間が……

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