203話・戦場の経過(ミリーの場合)
なろうがアプデでちょっと書きにくくなった。
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私が受け持つのは私たちが最初に攻撃した場所から見て西側、その中でも南のほう、北のほうはキリィー様が務めてくれている、南側は私たち以外の神が対処し、北側は絢さんとその分体が、東側はミクロニー様が務めている、正直言って一つの方角くらいなら一人でできる気もするが、わざわざ狭い範囲を指定された、ならば受け持った範囲くらいでだけはちゃんとするべきだろう。
「私は早く終わらせたいんです、早く来てください」
私が受け持った範囲に立っているのは、私以外では私の敵だけ、敵にならなかった天使たちや、戦闘が得意ではない神は絢さんの手によって戦闘開始直前に回収されていた、おそらく私たちが自由に戦えるようにという彼女なりの配慮なのだろう……恐らく。
「貴女は……魔法神、貴女を倒せば……」
「最初に放ったあの一撃、あれは私たちの魔力の1渺も使用していませんよ」
「貴女達に魔力の使用量なんて関係ないはずです」
私に話しかけてきたのは、一応私の知り合いである剣神の弟子、なぜあんな技術に一生をささげた人の弟子が、こんな順位を第一とするような組織にいるのだろうか……まあいい、敵になったのならつぶすだけだ、まあ、命の保証だけはしてあげましょう。
「そうですね、私たちにどれだけ魔力を使ったかなんて関係ないですね……、さあ、やりましょうか」
彼……、いや、彼らが私に攻撃を仕掛けてくるものの、その一撃は私の障壁に止められる。
「ちゃんとしないと!
そんなのじゃ私にダメージを与えることもできないですよ~」
私のそう言ってから、私の攻撃の準備を始める、魔力を一点に集中させ、起こしたい事象をイメージする、そのイメージを魔力と絡め、おこしたい事象を引き起こす。
起こしたのはただの火球、その速度は音の何十倍も速く、それが追尾したらなお面白い。
「ちゃんと防御しないと!!
死んじゃいますよ~」
そんなことを続けながら、そこに立っているのは、私一人……ではなく、私の目の前に、黒いフードを被った誰かがそこにいた。
「貴方も敵ですか?」
私がそう言うと、彼女は手を上げる。
「敵ですね……」
先手を出させてはいけない気がする、まだあれは魔力を動かしていない、今ならまだ私が攻撃できる……、そうして私が幾つかの火球を発動させると、その全てに火球が直撃する。
「……!?」
魔力の操作に気付けなかったのか、それとも、気付けない速度で攻撃されたのか、そこはどうでもいい、問題は私が気付けない攻撃をされたということだ、さて、どう対処しましょうか……とりあえず、展開だけなら、障壁で大丈夫でしょうが……。
そういっていると、目の前のそれから再び攻撃が行われる、先ほどのように火球だけとは違い、電撃や氷、水の刃なども混ざる、攻撃が開始される直前に何とか数層障壁が張れたものの、それもたった数秒攻撃を受けただけで第一層全体にひびが入っている。
魔法の効果は想像力次第、互いに矛盾する想像をした場合はより強い想像力を持ったほうが優先される、つまり、私の想像力は、目の前の存在に負けているということだ。
「貴方、私よりも魔法神向いてるんじゃないですか?」
「誉め言葉として受け取っておきます」
その一瞬、目の前の存在が被っている靡き、その顔が目に入る。
「貴女、本当に私よりも向いてますよ」
「私の目的はそういうものではないので……」
その日、私は初めて魔法で負けた。
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「ミクロニー」と見て、ちゃんと誰か思い浮かびましたか?
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