202話・開戦
1時間に一回飛んでくるバイトルの通知がうざい……
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翌日、こちらの人数が30人程なのに対して、攻撃するべき拠点は80以上確実に人数は足りないが、相手の戦力が集まっている拠点以外は私たちの一撃目で、全滅させる必要がある。
「準備はできていますか?」
「私は大丈夫です」
「我も大丈夫だ」
「え……みんな準備早くない!?
そろそろできるから、ちょっと待って!!」
「遅いですよ、あなたの魔法を一番最初にするんでしょう」
「大丈夫、もうできたから」
そう言ってキリィーが発動させた魔術によって、拠点内の敵の行動の時間のみが停止する、そこに、内部からの攻撃を反射する障壁が神王様によって展開され、その内部にミリーさんが大規模な魔法を展開し、その追い打ちで、私が上空から圧縮した惑星を落とす。
その衝突によって一瞬の閃光が障壁内を駆け巡り、その少し後で「大きい」と言える程にまで小さくなった衝突の音が障壁外へと出てくる。
「うわ~、圧倒的オーバーキル……」
「別に大丈夫でしょう、ある程度力があれば、あの程度で死ぬことはないでしょう」
「いやいや、防御なしでのあ゙の攻撃は十分致死量だよ」
「防御魔法や回復、蘇生魔法の常時展開は普通にするでしょう」
「いやしないでしょ!!
……、はあ、あれの後に動けるのもいるみたいだし、僕たちも残党狩りに行こうか」
「そうですね」
先ほどの一連の攻撃を耐えきり、いまだに動けるのは1000名以上、その中で、武闘派の神と敵対するに足る戦力を持つのは80名ほど、そのほかの残党も複数であれば十分勝率はあるのもが多い。
「さあ、やりますよ」
そう言って私の後ろから出てきたのは、仕事を見なかったことにして連れてきたヤミリシアである。
「え……だれ、君……」
「どうですね、行きましょう」
「え……僕の話無視……ねえ、その子だれ?」
「うるさいです、早く終わらしますよ」
そういって、ミリーさんがどこかへと転移する。
「そうだぞ、絢のことだ、そんなものを気にしていては時間が足りないぞ」
そういった神王様は、残像が残るほどの速度でミリーが転移した方向とは反対方向へ走っていく。
「ねえ、僕がおかしいの?
……、わかったよ、行くよ、行けばいいんだろ!!」
そういったキリィーが唐突に時間を止め、どこかへと向かったようだ。
「さて、私たちも行きましょう……」
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最終章……、いったいどうなるのでしょうか……
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