199話・魔素

絢「今回はほとんど会話もなければ題名通り、魔素についての解説回です」

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 魔素とは、一言で言うと、原子であり素粒子である、というのが正しいでしょう。


 何故こんなことを言い出したのか、これは、全く私の主武器の作成が進まないことに端を発する、そこまで武器に拘らなくてもいいとも言われたが、もしもの時に、私の素手に同等の魔力を込めた時に、私の素手が破損しないとも限らないし、その破損がすぐに修復できるとも限らない、その為、そういう手段は最大限実験と考察を重ねたうえでの最終手段としておきたい。


 ……っと、話がそれてしまったところで本題だが、魔素は基本的には素粒子の状態であり、その素粒子である魔素のみで構成された原子を魔力、それをさらに結合させ、生物に扱えるようにしたものが魔力になるのだが、研究中にいくつか新しいものが発見できた、一つ目は「煉獄」である、これの発見経緯、それは今までの研究中での出来事である。


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「……あっ!」


 その瞬間、そのときはより簡単に世界を超えられないか研究し展開していた魔方陣に亀裂が入り爆発する。


「このようなことが発生するとは思いませんでし……」


 甘い花のようなにおいがする上、息をするたびに脳の回転が遅くなる、これは……毒、ですかね、とりあえずどれほど効果があるかは分かりませんがガスマスクを……

 そうして私の手元を見ると、私はまだ創造を発動させていないにもかかわらず、すでにガスマスクが握られていた。


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 その後、しばらくその現象について研究すると、いくつかのことが分かった。

 魔方陣でつながった先はキリィーがこの世界を作るときに、死者の魂の療養所として作った場所、この場所は死者の願いを聞き届け魂の修復をするために、魔力とは違う力を前創造神に作ってもらい溜めているそうだ、特に名前もなく、罪……といっても人間のものとはかなり違うのだが、それを起こした魂を傷つける作用もあるらしいので、「煉獄」と名付けたのだ。

 ちなみにだが、煉獄は魔法のように何でもかんでもはできず、物質や化学現象の作成に特化している、武器でいうのなら銃や核兵器まで、現象でいうのなら温度操作や「燃焼」や「凍結」というものまでなら作ることができる。

 

 ……ということで、これで新しく刀を作ってみたが……、やはり、魔力の抵抗が大きすぎ爆散した。


 そもそも、「普通の魔法」と「強化魔法」では魔力の使い方に大きく違いがある、「普通の魔法」と呼ばれている魔法、つまり、火や水を出したり、時間や空間を操作したりする魔法、これは想像力次第で魔力の消費量が変化する、魔力が無くなったとしても、卓越した想像力さえあれば魔力0で発動できる……またも、そこまでできるのならば既に魔力が無くなることなどないだろうが……。

 それに対し、「強化魔法」と呼ばれるものは、身体の強化や武器、防具の強化に加え、マイナス方向の強化などであるが、これは「強化をしたいものを魔力で包む」ことで発動する、つまり、強化倍率を大きくしたいほど、大きいものを強化したいほど、消費する魔力量は多くなる。


 ……と、話が大きくずれたものの、魔素は物質の構成物質である、つまり、魔素が多いものほど、魔力の伝達力や貯蓄量が多いということである。

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後書きだけじゃなくて、前書きも私の語り場所にして……

あれ?

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