195話・新しい金属・生成
新しい武器を作るぜ、主要キャラ全員分の……
設定が……、設定が……
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昨日はあちこちで玉石混交乱離拡散摩訶不思議なことが起きたが、とりあえず、今からの作業ではそこまでおかしなことは起きないでしょう。
今からやりたいのは武器の新調、先日のアリスとの戦いでボロボロになってしまった刀の作り直しである。
「さて、……どうしましょうか」
私の目の前にあるのは、いまだに名前を付けていないが、あらゆる状態を考慮して作成した絶対に壊れないはずの金属で作った、最強と言ってもいい刀なのだが、アリスとの戦いで使った最後の一撃、あれに込めた魔力が多すぎたせいで、完全にこの金属が変質してしまって自己修復も自浄作用も碌に機能していない。
「新しく作り直すか、それとも修理するかですが……これを修復できる気もしませんが、破壊したときにどうなるかもわかりませんし、本当に扱いに困る物になってしまいましたね……、まあ、しばらく放置する……という手もありますか……、新しく作りましょう」
……ということで、新しく作ることにしたのはいいのだが、どういうものを作るかが悩みの種になってくる、これと同じものを作っても同じ攻撃をもう一度放てば、その刀もまた壊れてしまう、だからと言って新しく構造から作り直そうと思っても、それができる素材がない……さて、久しぶりに作りましょう。
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一時間後、室内を拡張し、私の知る全ての純金属と合金、錬金術によって作られた純金属とも合金とも呼べない金属を1tずつ用意し並べる。
「ただの金属の集まりですが、こう見てみると、なにか凄みを感じますね」
まあ、凄みを感じても、ただの金属なので、特に何を思うこともないのだが……。
大量に作っていった中で、電気を流すと自己進化をしてAIを形成する金属や、自ら熱や冷気を放つ金属など幾つか不可思議な効果を持つものも存在する、以前は単体性能のみを追い求めていたため特に生産するだけでそのまま放置していたが、今回はこれにも素材になってもらう。
「さて、まずは」
以前大量に金属を生成したときにさすがに全てを手動でするのは時間がかかりすぎるため、金属を生成するためだけに作った複合魔法を展開する、この魔法は特に名前などを付けているわけではないが、性能としては自動であり得る全ての操作をして、金属を生成してくれる魔法である。
この魔法は全自動で全ての操作を総当たりでやってくれる上に、その情報をこの魔法自体が記憶して魔法投影を利用してスライド操作のできる画面として生成した金属の硬度と特性を記述してくれるという高性能な魔法であり、しかも前述のとおり、この魔法自体が結果を記憶しているため、『展開するたびにやり直し』なんてことが起こらない。
そのまま時間を加速させて通常の約8万倍の速度で金属を生成していく。
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いったいどんな金属が出来上がるのか、その上、今まで作っていた金属にどんなものがあるのか、金属の名前をどうしようか……
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