190話・これ、どうしましょうか
眠たい、なのに眠れない。
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私の分体の一つが、少し困る状況に面しているころ、ここでは目の前のものの処分に困っていた。
「これ、本当にどうしましょうか……」
今、私の目の前では、広範囲に広がる空白の空間とそこから空中に向けて日々のようなものが広がっている、これは、先日のアリスとの闘いで、最後に私が放った攻撃によって作られた「世界の傷」とでもいうべきものである。
あの戦いの後、キリーからは怒られた事は言うまでもなく、できるだけ早くこれを何とかするように言われてしまった……本当にどうしましょうか、これを塗りつぶすのは簡単ですが、それをして何か問題が起きるとそれはそれでめんどくさいことが起きる気がする、これは自分の時間ですることであり、仕事中にわざわざ業務を増やす真似をするほどの価値がないような気がするのだ。
「……、どうしたらいいと思います?」
「誰に聞いているんですか?」
「ああそ……、いえ、誰にも言っていませんよ」
「そうですか……」
後ろから声をかけてきたのは、いつも自分の部屋に閉じこもるか、部下の教育をしているリヴィだった、なぜかはわからないが、ほぼ一日中部屋にこもり、室内に持ち込んだ大量の小説を読み込んでいる彼女が急に部屋から出てきたことには何か理由があるのだろうか?
「それで、それはいったい何ですか?
この前の戦いのときに作っていたみたいですが……」
「私世界を壊してしまったみたいで、その修理をしろと言われたんですよ、どうしたらいいと思いますか?」
「現実で質問に質問で返す人はなかなかいませんよ」
「そんなことはないと思いますよ」
「そうですか?
まあ、それに関しては、修理をすればいいのではないですか?」
「まあ、それしかないですね」
はあ、めんどくさいですが……。
「パチンっッッ」と大きな音で指を鳴らし、魔法を発動させる、罅から少しずつその姿を消していき、30分ほどで完全にその傷が埋められていく。
「これでおかしなことが起きないといいのですが……」
「おかしいことが起きるのならば、その時に何とかすればいいでしょう」
「……そうですね、……で、部屋から出てきた理由は何ですか?」
「新しい本をください」
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「姫宮 絢」、その名の意味は██の██を█████と言う意味です、誰が、また何が██なのかは判りませんし、██がなにかもわかりません、どう███ているのかも、また分かりません。
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