189話、これが仕事といえますか!!

いま進めている(もうずっと止まってるけど)もう一方の小説を、一から作り直したい。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「……あるでしょう?」


 いや、あるはずだ、彼女たちには掃除、洗濯、炊事、客人や私への紅茶や飲み物の準備、食料や日用品のじゅんびや貯蔵庫の管理、それらをシルキーと一緒に行ってもらうことにしていたはずだ、なのに、なぜ彼女たちの仕事がなくなるなどということになっているのだろうか……


「絢様、まずはあなたの部屋の様相です」


「何か問題がありましたか?」


「問題しかないですよ!!

 何ですか、あの新品みたいな奇麗さは!!」


「……?」


「何を不思議な顔をしているのかはわかりませんが、私たちの仕事は貴女の身の回りのお世話です、……それにもかかわらず、貴女には欠点がない……最近の私達は毎夜のごとくあなたを襲っている唯様や、あなたの代わりにあの寝具を使用しているフェニ様やスリーピネス様のお世話になっています……

 我々の本職はどこへ行ったのですか!!」


「別にどこにも行っていませんよ、常にそこにあります」


「そこにないから言っているのです」


 別に仕事はあるようでよかった、とりあえず、仕事を増やしてほしいということでしょうか……、しかし、また稀有な要求ですね、今まで仕事の減少、効率化を職務としてきましたが、反対に増加を要求されるとは……


「……本日の予定は後日に回し調整しておきます」


「ありがとうございます」


 この作業に時間がかかることを察したのか、アリスが気を聞かせてくれたようだ。


「……で、どうすればいいですか?」


「やってくれるんですか?」


「まあ、あなたたちがそうして欲しいのなら……」


「本当ですか!!

 じゃあ、もっとこう……」


△▼△▼△▼△▼


 一時間後、彼女たちの指導の下完成した分体が……


「ねえ、お菓子ちょーだい」


 途中でレイエスとホナーが乱入してきていたが、先ほどの一言で、その場にいた私以外の全員の鼻から赤い液体が垂れる……。


「本当にこんなのでいいんですか?」


「こんなのとは、何を言ってるんですか!!

 この子を、私たちの子をどうするつもりですかッッ!!」


「貴方達の子……というか、それは私ですよ」


「それでもです!!」


「精神を分裂させた後での調整はそれなり面倒だったのですが、私に対してその扱いですか……、まあいいです、それよりも遅れた分の仕事を……」


「それよりとは何だ!!

 この子のお世話のほうが先だ!!」


 ……いったい何を言っているのでしょうかこの子アリスは、その上口調も元に戻っていますし、やはり、体形が近いと口調の修正作用も弱くなるのでしょうか……、しばらくこれはどうにもならなさそうですね。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

こうしてこの小説0話の子供絢ちゃんの素が完成したのである。

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