104話・従者15人対主人1人ー3

多くてもあと三話、あと三話でゴーレム試験が終わる

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・sideベフィ

さてどうしようか、地面に降れていないと、思ったように力が出せないとはいえ、移動を地面だけに限定していたら流石にこの攻撃はよけきれない、ジズやリヴィは何をしているのか、あの二人は対空にステ振りしてるって言ってたはずだが、いや、言ってなかったか、取りあえず、目の前の子の化け物をどうにか止めないと。


「操舵くらい握ったらどうなの?」


「操舵は補助です、それなりの力さえあれば、握らなくていいんですよ、それよりも、中が見えてるんですか?」


「私は透視が出来るからね」


 私は地面から何重にも土の壁を張る、壁をいくつもの板の組み合わせにすることによって、一部が壊れても、直ぐ近くの板が修復する、ほとんどの場合は壊れることは無い、という事は今回はその少しに入ったのか、巨大な左拳が壁を破り、私に振り下ろされ、私は右手で受け止める、私達の周りの地面が沈み、今度は右を出してくる、今度は左で受け止めると、地面はさらに沈んだ、向こうの方が上からきてると言っても、まさか力が拮抗するなんて……少しへこむな、地面から少し突っついてやると、目の前のやつは簡単にバランスを崩し、その隙を見て蹴りを入れるつもりが、その蹴りは受け止められた。


「うそ……」


「ホント」


 その言葉を言い終わると同時、私の体は地面にたたきつけられた。


・sideジズ


 先ほどから光線の中に、動き方がおかしい物がいくつか紛れ込んでいる、恐らく私達が集まる事を防ぐためだろう、しかし問題はこの光線ではない、この本体だ、先ほどから何度も各個撃破されている……と思っていたら次は私ですか。


「止まってくださいませんか?」


「無理!!」


 先ほどから気体で直接攻撃するときは全て物理の物だった、風の繭を作り、少しでも威力を減らそうとしたが、次の瞬間見たのは、繭の外で光が集中して今までの何倍も太い光線が発射される瞬間、寸前、全力で体をそらし光線を避ける、だがその時にはすでに、目の前の物は掌打の体型を完成させ、その掌には2重の後輪が見える、急いで守りを固めるが、掌打の威力で勢い良く地面に叩きつけられ、地面の接触と共に大爆発が起こり、私の意識はついえた。


・sideニーナ

あの爆発で一気に遠くに飛ばされたあと、上から大量に矢が飛んできた、その後も何回か爆発音が聞こえてくる、わたしは空を飛ぶことが出来ないし、遠距離の魔法を使うこともできないから、ひたすら避け続ける、暫くすると少しずつ飛んでくる量が減ってきて、目の前には絢が乗ったあの機械が私の前に降りてきた、さっきは、ま近で見ても何も思わなかったけど、今は本能でわかる、これはヤバい。


「やらないとだめ?」


「ダメですよ、大丈夫です、生き残れる保証のある人しか呼んでませんから」


 この前、絢に教えてもらった気術と身体強化を使って身体能力を強化する、絢は問答無用で右拳を突き出してきた、私も右拳を突き出し、二つの拳は私達の間でぶつかり、周囲の地面がひび割れる、何とか止めているけど、欠けられた圧力に足が震える、何とか……何とか耐える、頑張って耐える、耐え続けていると、絢が少し笑った気がした、それと同時に、私にかかる力がより強くなって、地面が沈む、そんな状態が10秒くらい続いたとき、私の視界は黒くなってしまった。

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あんまり書いてこなかったキャラばっかだから喋り方を変えたりとか疲れる~

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