79話・道具の解析
今ダンジョンに潜っている二人は、簡単にスキルを攻略する。
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神界から帰り、一番最初に目に映ったのは神界に行くときに使った道具たち、そう言えば、私はこれらをよく見たことが無かった気がする、唯たちがダンジョンを攻略するまで、やることがないですし、今日は朝食が遅かったので、シルキーも夜まで作ってくれないでしょう、せっかくなので、この解析をしましょうか。
念のために、唯たちを確認すると、今126階層にいた、少しづつ加速しているようで、今日中に、全てのスキルの欠片を知るだけでもできるかもしれない。
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一時間後、6つある道具の内、半分の解析が終わった、剣と槍と盾、中途半端に切れ味が良かったり、防御力が高かったりするけど、一つだけ共通して意味のある効果があった、それは自己修復という効果だ、これは武器や防具に確実に付与出来たらいい物種になる、それ以外の道具の解析も進めながら、軽く唯たちの確認をする、なんと今は153階層、速度が徐々に上がっているとはいえ、階層が下がるほどに広くなっていくダンジョンで、階層を降りるのが早くなっているのは運か、実力か……。
あと残っているのは、弓と刀と本の三つ、本は一番最後として、始めは弓か、弓は魔力で自由に矢を作れる物、持ち主の魔力を吸収する分、大量に打つことはできるが、その分魔力は大量に消費する、魔力が液体だとして、暖炉に火をつけるのに一滴必要だとしたら、唯レベルに効くものでも一本当たり、一升瓶くらいの量が必要になる、かなり燃費が悪いが、それなりの回復量があれば使える代物だろう。
刀は、単純に鋭い、なんかめっちゃ鋭い、全力で強化した私の指がちょっと切れた、でもその程度だったので、愛刀がなんかの理由で使えなくなった時の替えの刀くらいに思っておこう、一番私の心を奪ったのは、本だ、何故私はもっと早く頃に手を出さなかったのだろうか、このような神の代物に一切手を出さなかったことを私は過去永遠に公開するだろう……、
と、一瞬思ってしまったこの本の力は私の知りたい答えが記されるという物、何十回も確認したが、何かが宿っていたり、悪い物が憑いて居たりはしなかった、つまりはこれに付随された特殊な能力だということだ、この本を使って鑑定のバージョンアップを行った、このおかげで、簡単にステータスを確認できるようになった、ついでに鑑定のUIを一新したおかげでかなり使いやすくなった。
色々とワクワクドキドキしたところで唯たちの状況を見る、場所は何と183階、最後に見たときから30分程にもかかわらず、初めてのダンジョンでここまで早いのは単純にすごい……、と思いながら、私は二人を迎えに行く。
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唐突ですが、なんと絢ちゃんは完全記憶能力を持っています。
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