78話・魔王について

今回は説明会、それほど面白くはない

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 唯たちの危機を見送った後、神に少し聞きたいことがあったのを思い出し、直ぐににある、今までに攻略した6つのダンジョンから、最深部にあった、鎖につながれた道具たちを集める、残念ながら鎖の方には何の痕跡も残ってなかったが、武器の方には一応、神界への痕跡が残っていたおかげで、私の方から無理やり行けそうだ、一度良ければ何度でも行けるので、これで痕跡が掻き消えてもいい、そう思いながら転移を発動させると、何か乾いた音が響くとともに目に前が真っ白になった、どうやら無事、神界に着いたようだ。

 目の前にはサリーがお茶を飲んでいた、


「こんにちわー、少し聞きたいことがあるんですけどいいですか?」


「前回は簡単に転移で来て、今度はどうやって来たんですか?」


「今まで呼び出されたときの道具を集めて、痕跡をたどって来ました、あれから結界が張られてて無理でしたけど、痕跡をたどることで、魔力を節約して結界を超えてきました」


「貴方は本当に……、先輩はできるだけ自由にしてあげてなんて言いますけど……、で、今回は何を聞きたいんですか?」


「魔王について聞きたいです?」


「魔王ね、あれはただの魔物を間引きするためのシステムだよ、その為に代々大陸で最強の存在に、周りの空間から魔力を集める魔王のスキルを与えるんだ、その代わり、魔王は殺されるまで死なない、そういうものだよ、知りたいことは知れたかい?」


「魔王は私達の大陸にはいないですよね、何故ですか?」


「それは単純に、君たちの大陸はあの6つのダンジョンにほとんどの魔力が吸われていたからだよ、でも、あのダンジョンも今まで程機能しなくなってしまったからね、そろそろ新しい魔王を決めないといけなくなりそうだ……」


 そういうサリーはとてもめんどくさそうだった。


「もう二つ、魔王が私達の大陸に手を出すことはありますか?」


「魔王がかい?

 まあ、禁止はしていないが、前例はないね、もう一つの質問は?」


「私が魔王になることはできますか?」


 私が最後の質問をしたとたん、失礼なことに、サリーは「うわぁ」と言いたそうな顔をした、私の顔を見てからだったが、何かおかしなことでもあっただろうか。


「まあ、君が今のままあの大陸で最強で居続けるのならなれるよ、魔王は間引きだけじゃなく、大陸を守る存在でもあるからね、まあそのやり方のせいで、一部の大陸では悪として扱われてるみたいだけど、君のとこのは、後三ヶ月で決めるから頑張ってね」


「はい!!

 じゃあまた来ますね」


「最後にさらっと言っていくね、次はもっと強力な結界を張っておくから」


 サリーが何か言っていた気がするが、その言葉をすべて聞くよりも先に転移が完了する。

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主人公が魔王っていう設定、面白いと思うのは私だけ?

byヤーチャン

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