68話・王国の詰みと新たな目的
フィグロスという音ゲーが楽しすぎて編集が間に合わない。
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留置所に来たエルフの人に連れていかれた場所は、広い宴会場に使われるような場所だった、部屋の真ん中にはバルドルフが、奥には長老らしき人と、私達を連れてきてくれた二人が座っていた、私が部屋に入るとバルドルフが軽口を言ってくる。
「どうですか?
エルフの者とは仲良くなられましたか?」
「これほど警戒されている相手と心を通わせられるのなら、それは何かの特殊能力以外では不可能です、残念ながら私はそんな能力は持っていませんよ。
で、どこまで話しました?」
「あらかた全ては……」
そんな会話をしながら、バルドルフの隣まで歩いていき長老に一度礼をする礼その後長老から座るように言われたのでその場で正座をする。
「それで、長老様は何処までご了承いただけましたか?」
「全て……と言いたいところだが、二つ問題がある、一つは、わしらの中にはヒト族に強い嫌悪を抱く者のが多い、聞けばそなたはヒト族であるという……」
あたりの目が私に向く、確かにエルフは人間嫌いだというものをどこかで読んだ気がする。
「それは大丈夫ですよ、私はもう人ではありませんから」
私の言葉に、その場にいる全員が……バルドルフまでもが驚く、私はその言葉を言うとともに、背中から二対の翼を生やす、一対は火のような質感だが、しっかりと一枚一枚羽の形をしている鳳凰の翼、もう一対は真っ黒な蝙蝠の翼、更にのどのあたりから竜のうろこが現れる、バルドルフが驚いたのはこの姿かもしれない。
「そのお姿は……、一体……」
「なんだと思いますか?
……取りあえず私はもうヒトではありませんこれでも私に嫌悪を持つというのなら、私達は潔く手を引きます」
「そのお姿を見て、神々しいと思うものはおっても、嫌悪を抱くものはこの村にはおりませぬ」
「そうですか……それで、もう一つの問題というのは?」
その問いに村長は急に真剣な表情になって答える。
「魔王です」
「魔王……ですか?」
えーっと、魔王と言えば、確かファンタジー系のゲームでラスボスにされるやつでしたか、今までもそうでしたが、一気にファンタジー感が増してきた気がします。
「そうじゃ、この大陸には他の大陸と違い魔王がおらん、それ故にこの大陸はとても無防備なのじゃ、ここにおる者の中でも、いざという時に守りやすいこの森から出ることを危険視しているものが多い」
「バルドルフ、魔王の強さはどのくらいなのですか?」
その問いにバルドルフは淡々と答える。
「今のヤミリシア様ならば簡単に勝つことが出来るかと、我々、配下の物も一対一ならば負けることは無いでしょう」
「だ、そうです、我々から提供できるのは、絶対の安全、そちらから提供していただきたいのは労働です、この土地が気になるのなら、森ごとは無理ですが、固有の樹だけなら、それも運びます」
長老はあたりを見回し周りのエルフ達は一度ずつうなづいた
「分かりました、我々はあなた方について行かせていただきます……一つだけよろしいでしょうか」
「何ですか?」
「最後に、お二人にこの森最後のエルフの宴に参加していただきたいのです」
私とバルドルフは互いに向き合い、軽く確認して、その提案を了承した。
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眠たいなぁ。―作者―
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