67話・主人公捕まる
せっかく試験のために書くの我慢してたのに、絶対落ちた、もう一度2、3日の失踪が起きる。
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私は今、一人でエルフたちに捕まって留置場に入れられている、捕まったのは10分前、そうそれは10分前のこと。
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エルフ達の村に入ってすぐに、私達は、いや、私が武器を持ったエルフ達に囲まれた、その後エルフ達が私に対して、「今すぐ村を去れ」だの「武器を捨てろ」だの言っていた気がしたが、私は今、この村以上に興味を惹かれるものが出てきた、それは、エルフ達の持っている武器である、
エルフ達は弓や槍など、色々な武器を持っていたが、その全てに魔力が込められていた、通常魔力が込められた武器と言えば、魔剣や聖剣を基本とした、作成時に素材自体に魔力をなじませることで効果を発揮するものか、魔力の通しがいい素材の武器に、自分の魔力を通すかのどちらかだが、エルフ達の武器の素材は木と石、これは素材の自体に魔力をなじませることはできないし、魔力の通しも悪いため自分の魔力を通すことは難易度が高い、此処にいる全員が出来るとは思えない、
気になった私はできるだけ早い速度で、木の上で弓を構えているこの隣に立ち、魔力をまとわせた指で弓をなぞる、なぞったところには、淡い紫色で、今までに見たことのない文字が浮かび上がっていた流石に数が少なくて分からないが、エルフ達の武器に魔力が宿っているのはこの文字が関係しているようだ、
そのまま、武器を見ているといつの間にか囲まれていた、私も少し落ち着きバルドルフを見ると「またこの人は……」と言いたそうな顔をしていた、私は別に傷付けるつもりもないので、抵抗することなく捕まり、拘留所にも何かないか見に行くことにした、バルドルフ達は私とは違う所に連れていかれるようだ、そっちはバルドルフがどうにかしてくれるだろう。
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と、言う事なのだが、結果を言うと文字の解読が出来た、後はこれの効果を試すだけでが……
「暇ですね、もう帰ってしまいましょうか」
そんなことをつぶやくと留置場にエルフが一人やってきた。
「暇ならちょうどよかったついてこい」
「確かに暇ですが、相当の事がないとついていきませんよ」
「村長がお会いになられるそうだ(なんでこんなやつを……)」
「聞こえてますよ、まあ、良いですついていきます」
しかしたった10分だったとはいえ、拘留所生活というのも新鮮なものだった、もう二度としたいとは思わないが。
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前回から続くエルフ村編は次回か次々回で終わる……はず。
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