2章・宵闇のダンジョン
8話・追放の時
やっと、ノルマ一つ達成
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なんでこんなことになったのか、それは、追放の方法にあった。
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私達が国王への謁見行ったとき、謁見の間にはクラスの全員が集まっていたうえ、謁見の間はとてもピリピリしていた。
「お前なにやったんだよ」
「はい?」
「俺たち全員がお前が何かやったから、断罪を見届けろって集められたんだよ」
「そうですか、で、私は何をしたんですか?」
「なんだその態度は」
適当に流していると大臣っぽい人が怒鳴ってきたあの人名前は……確か……バ……バ、バッソ!!バッソだ、特に覚えようとしてないと完全記憶って働かないんだ……。
「もういい、おぬし本当に心当たりはないのか?」
「はい、全くありませんね」
実はものすごくある、此処の書庫で人種の項目を読んだとき、アルビノの特徴と、吸血鬼の特徴が完全に一致していた、しかもこの王国は人間至上主義のようで、亜人属である吸血鬼は追放対象のようなのだ、よくここまで追放されなかったと言えるだろう。
「なら仕方ない、素直に認めていれば、恩赦くらいは認めてやってもよかったというのに」
「で、私は何をしたんですか?」
「他国への機密漏洩だ」
全く違った、他国への情報漏洩?、どうするんだ、他国とのつながりなど一切ない、むしろ他国にいきなり情報を送ったところで一蹴されるだろう。
「そんなこと私がどうやってするんですか?、そもそも私この王国以外の人なんて知りませんし」
「しかし実際情報が漏れておる上、調査したところおぬしの名前が出てきたのだ」
「そうですか……、で、私はどうなるんですか?」
「追放……、その中でも最も重い転移追放だ」
「転移追放?」
「この王国に代々伝わる転移魔方陣での追放だ、追放したが最後これまでそのものの情報がこの世に出回ってきたことはない」
「ちょっと待ってくださいそんなこと……」
井上先生がそこから先を言おうとすると国王が押し付けるような大きな声で言った。
「本来ならば死刑になってもおかしくないのだ、それを生き残る可能性がある方法なだけでも十分だと私は思うが?」
そういわれると先生は何も言えないようだった。
これ、お前達にもこんなことが出来るぞ、という牽制に見えるんだよなぁ、というかそうとしか受け取れないよなぁ。
「唯、先生、大丈夫ですよ、生き残る可能性があるなら私は必ず生きてますから、刑の執行なら早くしてください」
「バッソ、頼む」
そう言われた嫌味な大臣は私を睨んで、そのまま私を連れて行くように扉の外に待機していただろう騎士が私を取り囲んで「前に進め」という、私はその声に従って騎士についていった、暫く歩くと、謎の陣が書かれた小部屋へと案内され、私は陣の中心に立たされた、これが転移陣というものなのだろう見るからに魔法使い風の人たちが周りに並んでいる。上の方にはこの部屋を見るための窓のようなものがあり、そこには、国王と嫌味な大臣がいた。
「刑の執行を初めよ」
「その前に一つ、もし生きていれば何らかの手段で復讐をしますのでそのつもりで」
その一言に怒ったのか、国王は魔法使いたちに転移を急がせた、それと同時に足元にある陣が光り始める、暫くすると私の体が白く光り始め、すぐに私の視界が真っ白になった。
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視界が元に……戻った?洞窟?、どうしてこんなことに……、っとそんなことを考えてる暇もないみたいね。
私の周りには数十匹の狼型の魔物、しかも3メートル級の大きい魔物だ、そんなのがこの数、かなり強力な洞窟なのだろうか、私は30本ほど剣を作成し体に相当量の魔力を流す、そこから私は魔物を切り伏せ、剣が欠ければ作り直し、血被いてきたやつは殴り倒した、終わった時には、辺りは血の海になっており私は血まみれになっていた。
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はぁ、メンドクサイ、早く此処を出たい、上と下どっちに行くのが早いかな?、でもとりあえず下に……行こうかな。
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ノルマ!!ノルマ!!ノルマを達成!!、次のノルマは絢ちゃん最強化計画です
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