第八章 和風乙女ゲームを舞台にしないのはなぜか?

乙女ゲームってのは何も『アンジェリーク』だけじゃなくてむしろ『薄桜鬼』シリーズのように和風の方が多いんだ。『遙かなる時空の中で』だってそうだ。『ビルシャナ戦姫』に至っては平安末期だ。『吉原彼岸花 久遠の契り』と言って花魁(おいらん)になる事だって出来るんだよ。えっ?花魁って何?遊郭って何とか中学生以下の人は聞かないようにしましょうね。『剣が君』なんのもある。


(※別にこれらのゲームの内容を男性陣が知る必要はない)


つまり、なろうでは全然『乙女ゲーム』知らない人が書いてるんだよ。たぶんな。


俺、思うにこれらの作品には悪役令嬢が出せないからだと思う。


じゃあ大正時代の華族なら悪役令嬢出せるじゃんって思うよね。出さないんだわ。


あくまで異世界の令嬢なんだよ。


なので乙女ゲーム好きの人には「『なろう』は全然乙女ゲームのことが分かって無い!」とか言われちゃうんだ。


別に和風異世界だっていいじゃんね。


つまり「婚約破棄→ざまぁ」というテンプレ以外書けない。そして『乙女ゲーム』に本当に婚約破棄が当たり前にあると乙女ゲームを知らない人が信じてしまう。特に男は勘違いしてしまう。極めて悪質な行為だと思うんだ。


(※男が『薄桜鬼』シリーズなどをやるとは思えない)


そうでしょう?


和風にすると聖女様も出せないし歴史警察というやっかいな存在も来る。異世界なら関係ない。これがより一層本来の乙女ゲーマーを怒らせる結果となってるのではないか?



なお中国史にはそれこそ「悪役令嬢」が史実に出る。そう、則天武后ですよね。じゃあナー中華として悪役令嬢が出るか。出ないんだなこれが。絶対にヨーロッパ「風」の貴族社会以外の世界は出さない。

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