第六章 本当は怖い溺愛ルート

男で溺愛シーンを書く事は不可能だ。


って書いて終ると紙面が余るんで、溺愛の怖さを教える。


悪役令嬢がなぜか別の男性に溺愛される。何でなんだろう。まあ、いい。恋の病にかかったんだ。

問題はこの後だ。スイッチが切られて溺愛モードが終わったあとの王太子はどうなるか考えたことあるか?


もう主人公の悪役令嬢なんて見向きもしねえぞ。こういう奴って仕事に埋没しそう。「亭主元気で留守がいい」って奴だな。


溺愛モードが切れた後の悪役令嬢ってどっからどう見ても怖い。また「私の事なんてどうでもよかったのね」とか言ってまた縁を切ったり今度は子供につらく当たったりする毒親になりそう。


そもそも溺愛する男の方が疲れちゃう。つまりスタミナが切れるんだw


そうだろ? 男性陣の諸君!


新婚生活が甘かったのはせいぜい半年から一年だ。


溺愛モードが終わったあとの生活はお察しください。


そういうことを誰よりも知ってるはずなのに恐怖の溺愛シーンを書く。やばい。やばすぎる。待ってるのは家庭破綻しか見えない。自分だけ癒されたい。それがわがままです。「やばい」っていい意味で言ってるんじゃないんですからね。


では次にこうなったらどうだろう。


女帝に溺愛する諸侯。


もうきもい。気持ち悪い。完全に権力で愛を自分のものにしようとしてる。最悪のエンドです。第三者から見たら恐怖の場面にしか見えない。


なので、男から見たら溺愛モードって恐怖なんだと知ってほしい。

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