第一章 なんで卒業パーティーの場で婚約破棄なんだ?

正直に言ってね?


真っ先に男性陣が思ったことってこのタイトルの通りじゃねえのか。


「なんで卒業パーティーの場で婚約破棄なんだ?」

でしょう?


でも俺さ、逆に言うと第一王子なり第二王子が婚約破棄するって相当の事だと思うんだよ。たとえゲームでもな。つまりドス黒い令嬢様でさんざん悪いことしてきたから婚約破棄なわけで。愛した別の女が出来たから婚約破棄? 本当かな? 言い訳なんじゃないかな?


そして婚約破棄後に破滅系バッドエンドが待ってるってその令嬢は相当な事したんだよ。そでの下を要求したとかそんなレベルのもんじゃねえ。敵国と内通したとか領民に重税を強いて領民が内乱起こしたとか。もうそんなレベルだね。


卒業パーティーって事は「なろう系学園」の生徒の身分のままで悪役令嬢ヒロインに婚約破棄を言ってる。つまりそうでもしないと王子の破滅が待ってるからそう言ってるんだ。なぜかなろうの悪役令嬢系作品は婚約破棄した詳細な理由を描かずゲス王子として描かれてるが大きな間違いだ。


そもそもまっとうな令嬢ならば牢獄行、処刑台行き、国外追放なんて運命にはならない。次の男を見つけてねという「悲恋」の話で終わって「さあ、次、次」ってなるはずなんだ。男なんて星の数ほど居るわけだし。そうならないくらいに復讐心に燃えるくらいひねくれてる女って意味なんだ。


ちなみにね、乙女ゲームでは婚約破棄なんてシーンはないんだ。なろう系から逆輸入した作品はともかく。


それどころか『乙女ゲーム』って戦国系もあれば幕末系もあれば大正ロマン系だってあるしもちろん現代学園系作品だってあるんだ。なんで西洋風近世貴族社会を舞台とした悪役令嬢に女性陣はこだわるのか?


不思議だと思わないか?


そう、もうここで答えは一つ出てるんだ。


つまり、婚約破棄した男の側を主人公にする。それも乙女心を射抜くような奴だ。


クラスで人気だった奴を思い浮かべてほしい。勉強出来て文武両道だったんじゃないのか。


それをなろう学園に持ってくるんだ。


・イケメンで


・文武両道で


・鍛錬は欠かさず行って


・従者も居て


・民の信頼からも篤い


・級長


・成績はクラスでトップ


・お茶会の華


・さわやか


なんじゃねえのか。


こんな奴に贈り物でもされてみろ。女ならイチコロだぞ。たぶんな。現代風に言うとどっかの企業の御曹司くらいに捕らえた方がいい。

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