第十四話 リベンジアタック!

 「一体何が起こっているんだ!?」


 「サジさん、今は取り敢えず。目の前の!」


 アカガは正拳突きの構えを取る!


 (ルネさんはまだ戦える状態では無い、ここは私がどうにか!)


 「佩帯cover!大風呂敷!そして、炎帯矢!」


 アカガに覆い被さった風呂敷は矢によって燃えている。


 「足止め程度にはなるか?」


 「これでも効かないならっ!やっぱり私も!っ!」


 「大丈夫か!?気絶している!」


 (となるとやはり、かなりの強敵!にしても意志を感じない、、、)


 「とにかく射るのみ!」

 

 サジの数十発の矢はアカガに当たる、しかしそれでもアカガはサジに向かっていく!


 「まだまだ!打ち切ってでもここで倒す!佩帯cover!雷帯矢!」


 さらに数発の雷帯矢がアカガに突き刺さる!


 「はぁはぁはぁ、、、なんとか倒した?ん?」

 

 後ろを見るとルネが起き上がっている。


 「もう大丈夫なのかい?先に基地に戻っていてもいいだろう??」


 (なにか違和感がある、、、アカガと同じ?そういえばあの人の意識に干渉する能力が!)


 「ルネさん私が分かるか?!聞こえているか?!」

 

 ルネは蝋人形のように一切反応しない。


 「どうすれば、、、!?ルネさんどこに!待ってくれ!」


 サジはルネを追い、船の裏手へと向かう。裏手からは波の強い音が聞こえ、大きな影も見える。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「回転?まさか!」


 「そのとおり!お前の仲間だぁ!ん?アカガは来ないな、、効果がないほどボコられたか。」

 

 ルネは指先に回転を集め向かってくる!


 「ルネ!意識を取り戻せ!製作make!シールド!」


 「なかなかの威力だな、だが全力じゃないな。命令command!さらに回れ!」


 回転の勢いが増す!


 「盾が!くっ!製作make!チェイン!」


 ルネの足を鎖が捉える。しかし回転は止まらずに指先から打ち出される!


 「やばいっ!!」

 

 回転がトランに届く直前!海鳥のように一筋の矢!


 「トラン!大丈夫かい!」


 「サジさん!ありがとうございます!」


 「佩帯cover!大風呂敷!ルネさんは私が引き止める!そちらは頼んだ!」


 ルネに風呂敷を被せサジが拘束している。しかし回転によりサジごと風呂敷は巻き込まれていく!


 「なっ!巻き込まれた!すまない!」


 「一人だけか。まあ良い、アカガが起きるまでの時間稼ぎにはなった!命令command!打て!」


 「製作make!シールド!」


 アカガの一撃は作り出された盾に大きなヒビを残す!


 (ここの床は金属製の部分も有るのに!)


 「壊れたなら作り直す!製作make!シールド!」


 「何度作ろうと壊すのみ!どうせ全て失われる!」


 盾を作り出した側から全て破壊される。それどころかアカガの勢いはさらに増している!


 (このままだと、、、負けてしまう!)


 「そろそろ諦めろぉ!打て!打て!打てぇ!」


 「製作make!シィールドッッ!」


 盾に大きなヒビが入り、強風が吹いただけでも崩れてしまいそうだ。


 「何故諦めない!幾ら盾を作り出そうと全て壊され勝機はない!挙句守ろうとする仲間からも襲われる始末!何故だ!何故なんだっっ!」


 「知りたい事があるからだッッ!その為に、ここで負けるわけにはいかない!幾ら壊されようとも!何度だろうと作り直す!」


 アカガの一撃がまた向かってくる!


 するといきなり青く光り輝くペンダント!


 「ぐっ!なんの光だ!」

 

 「これは成人の儀の時の!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 「トラン。知ってる?言葉には力があるの。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 (母さん、分かったよ。言葉の持つ力とは!)


 「言葉の力とは意志の力!そして世界を変えるもの!再製作remake頑強な大楯スタボーンシールド!」


 アカガの拳を大楯が弾き返す!


 「この力を知る為に!仲間のために!俺は負けない!」

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