第十三話 海賊統領コンド

 「私はオウ」「私はノウ」


 「「くらえ!大斧oh!no!」」


 手斧が左右から飛んでくる!


 「製作makeダブルシールド!少し小さいけど!」


 「弾かれた!」「あいつはどこだ?」


 オウ、ノウの頭上に盾が降り落ちる。

 

 「oh!」「no!」


 「ふふふ、ここまでとは、、、ははははは!」


 (なんて不敵な笑み!こいつは本当に強いのか?!)


 「ハーハッハッハー!すいませんでした!!本当のボスはこの船の裏の舟にいます!大人しく捕まります!」

 

 「………へ?」


 スターの土下座はそれはそれは美しいものだった。


 「まあいいや、情報ありがと。」


 (ただ、この船にここの船長がいないとなると、、、急いだ方が良い気がする)

 

 気になる事が有りつつもトランは裏の舟を目指す。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「ルネか!どうした!?」


 「サジさん、少々強敵で。もう燃料切れです。」


 ルネがいた側の甲板は穴だらけになっており、船はかなり壊れてしまっている。


 ふと、背後から気配を感じた!


 「…………」


 「アカガ!まだ耐えてるの!」


 「佩帯cover!雷帯矢!こいつがアカガ。この船にはエイプルの悪人が多いな。」


 (今考えるとここの海賊旗、今までフィビュラに現れていたものと違う?)


 突如船が大きく揺れる!


 「何?!」


 「あの波は!シオサザの?!そんな早く起きるはずは、、、」


 いままでよりも少し大きな波が突然立ち上がる!


 「一体何が起こっているんだ!?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 「大きな波、、、おそらく異能文字!」


 船の外、裏手に向かうと突如現れた大波!


 波と大船の間に小舟が一隻。そこから現れるは海賊帽子にコートをまとった大男ともう一人和装の男。


 「お前がトランだろ!お前らよくここまで攻めて来れたな!だが!命令command!洗え!」


 和装の男が指を鳴らすと波が勢いよく向かってくる!


 「俺はコンド!ここの船長だ!お前らの頑張りは評価するが生かしておくわけにはいかねぇ。」

 

 「製作make!シールド!」


 (勢いが強い!押し流される!)


 「製作make!ビックシールド!」


 「身を隠せるほどの大盾か!それもう一度!命令command!洗え!」


 「製作make!ダガー!波が出るのはそっちの男だろ!」


 ダガーは確かに当たった、しかし!


 「効いてない?!」


 「いいや、いい判断だ!合ってるぞ。ただ!俺の命令commandの対象は意識を失っているとき!元の力を遥かに超える!」


 「ならば!製作make!トマホーク!」


 斧はコンドらの小舟に向かい飛んでいく。


 「当たらねえよ!命令command!洗え!」


 大波が海を揺らす!


 「狙いはそこじゃない!」


 コンドに当たらなかった斧は小舟に穴を開けていた!

 

 「くそっ!」


 コンドがこちらの船に乗ってくる。


 (あの文字使いがいなくなれば!)


 「製作make!スピア!」


 「命令command自己命令マイセルフ!」


 突き出した槍は当たる直前!なんとコンドに掴まれた!


 「オラァ!……これは疲れるからなぁ、あまり使いたくなかったんだがな、、、」


 「だがこれでわかった!お前の文字には攻撃力が無い!」


 「ああ、それは事実だ。だがな!ここにいるのはお前だけじゃあない。命令command!打てぇ!そして回れ!」


 

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