第十話 突入!
現在の状況は敵は大将1隻、他14隻。こちらは軍艦1隻、他7隻加えて入り海の両端中基地2つ、正面切って自警団本部。よって数ではこちらが有利。戦局もこちらが有利である。
本部からのけたたましい砲撃の裏から敵の本船に乗りいる。
「ここからは短期決戦だ。トラン、ルネ。君たちは大将を狙ってくれ!」
「了解!ご武運を!」
海賊の船長目指して駆け出すと。
「ん!あれはっ!敵襲!皆んな〜!かかれ!」
「もう見つかったか!ここは任せてくれたまえ!
「うわっ!」
風呂敷の影に隠れて駆け抜ける。大砲の飛び交う音と火薬の匂いに紛れながら内部を目指す。
「ここから入れそうですよ!」「よし!」
突然目が合う。相手の手には短剣、バンダナを巻き、腰のベルトには短剣の鞘が付いている。後ろには同じような人影が数人凍ったかのように止まっている。もしかして、、、
「ててて敵だーー!!」「うおおーー!」
急いで後ろに飛び退く。短剣が目の前を掠めた。
「なんで急に突っ込んだんですかぁ!」
「ごめん!とにかく
「
「ぐわぁ!」
「後ろからも!ここは任せてください!この隙に本丸に!」
「ごめん!頼んだ!」
1人で任せても良いのだろうかとは思いつつもここで時間をかけるわけにはいかない。道中いくらか海賊を蹴散らしながら進んでいく。
「大きな扉、ここかっ!」
開いた先には人の目が。さっきも同じようなことをした記憶が、、、
「敵が来たぞー!」「ぶっ殺してやるぜ!」
「あーもうっ!なんでさっき学ばなかったかなぁ!」
敵は短剣持ちが4人、手斧が2人、この中のボスらしき黒光の棘付き鉄球。あれなんて名前なんだろう?
「おい侵入者!運が悪いな、この7幹部の部屋にたどり着くとはな。」
「へっへっへ、まずはこのショートブラザーズが相手してやるよぁ!行くぞダガ、ダオ、ドリク!」
「「「了解!グラデウさん!」」」
小柄な短剣持ちが4人離れたり集まったり独特な動きをしながら向かってくる。
「「「「我らのこの、かんっっぺきなフォーメーションを崩せるものなどそうそういないっ!」」」」
「
あんな動きでは重心がずれていて狙いも定まらないだろう。薙ぎ払えばいいだろう。
トランが振った一撃は見事に4人を転ばせた。
「ぐっ!やるじゃ、ないか、だ、が、この程度では7幹部のボス。スターさんは倒せないだろう。グハァ!」
そうだあの武器、モーニングスターだ。というかこいつらはなんなんだろう。他2人は大丈夫だろうか。
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「ふっ、作戦が功を奏したな!あまり数は多くない!ん?あれは!」
小舟に乗っている特徴的な男が目に入る。
「あれは間違いない!隣の大陸エイプル港の指名手配犯シオサザ!今のうちに射落とす!」
シオサザを狙った一撃は見事に当たるかに思われた。しかし!
「あの射手、残しておいては厄介、わたしが倒す!」
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「ここらの敵は割と片付いたかな。トランさんを追いかけよう!」
「おっと!そうはさせられねえな。もうちょいお話してかないか?」
「あいにく急いでいるので。」
「そうか、なら闘ろうじゃねえか!」
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