第九話 海賊到来!
別動隊待機場所は今はもうあまり使われていない砦だった。
「奇襲するのに最適ですね。近くの入江に船があるのでそれで攻め込むようです。」
「うん、いつでも行けるよう準備しておこう。」
ルネは剣を磨きながら待機している。ここから見える限りまだ海賊は現れていないようだ。
「やあ!待たせたね。まだ海賊に動きは無いようだよ。」
「サジさん。作戦内容を教えて貰えますか?」
「ああ、そうだね。作戦としては本隊があらかた処理するから私達で本丸を攻め込む。」
特に問題は無いように思われる。となると把握しておきたいのはサジの能力だ。
「今の間に私の能力を紹介しておこう。能力は
「俺の能力は
「私の能力は
割とバランスのとれたチームが出来上がった。敵の能力が分からない限り油断は出来ないだろう。
「海賊が現れたぞー!」「備えろー!」
「どうやら現れたようだね。」
見張り台から船を見る。およそ十数隻だろうか、港にある漁船よりかなり大きく、特に中央には煌びやかな装飾のついた、一際大きな船が一隻、フィビュラに向かっている。
「しばらくここで見ていてくれ。我らが自警団の力、見せてやろう!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「砲撃構え!………撃て!!戦艦ギサラ出撃!」
一斉に放たれた砲弾が海賊に襲いかかる。
「アカガ!シオサザ!行けぇ!」
「
周りにある小さな船は大砲を喰らい幾つか沈んでいく。しかし、中央の大戦艦は山のようにどっしりと耐えている。
「怯むな!続けて撃てぇ!」
「こちらも反撃といこうかぁ!
「ウオォオオ!」
近づいてきた戦艦に海賊達が乗り込んでいく。
「よし!今だぁ!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「
打ち出されていた砲弾が飛んで行った時と同じ勢いで戻っていく。そして再び海賊船を撃ち抜き、減速し海に落ちた。
「あの能力はどうやら飛ばしたものを元と同じ勢いで帰って来させる能力のようなんだだ。だからこそ!威力と質量があるものとの相性がとても良い!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「クソガッッ!シオサザ!行ってこい!」
「がってん!船長、小舟を!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「こちらも攻め込むぞ!トラン!ルネ!」
「「了解!」」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます