責任
取り敢えず家作んなきゃ。
「家?」
俺一人ならともかくゆーちゃんが居るなら必要だし。
「そんなに直ぐ作れるの?」
やろうと思えば。
でも水路も作りたい。
「水路?」
温泉も作ろうと思って。
「温泉かぁ〜」
じゃあ、ぱっぱと家を作るね。
「如何やって?」
錬金術で。
最初は設計図とか建築訳わかんねえよってなったけど。
よく考えたら
「なるほどぉ〜」
出来た。
そこそこ大きめの割と普通のログハウス。
家具は随時作っていこうかと思う。
……
家は如何にかしたけど、服とか如何すんの?
「一様長丁場になると思って、色々とアイテムボックスに入れてるよ。」
じゃあ、大丈夫か。
そう言えば、勇者って、何を基準に勇者と判定するんだ?
「勇者のギフトを持ってたらだけど…それも知らないんだ。」
アイテムボックスは勇者のギフトの効果?
「そうだけど?」
便利で羨ましいな。
生活魔術にも似た様な効果の魔術があるけど。
…
今更だけど、転移とかで帰らないのか?
「そんな魔術使えないよっ」
そうなの?
でも生活魔術にも転移系の魔術あるだろ。
「むぅぅ、使ってるなら知ってる癖に。生活魔術って上位魔術程修得が難しくなって必要な魔力が跳ね上がっていくこと。」
ああそういやそうだっけ。
忘れてた。
「はぁ…別にいいよ」
取り敢えずご飯食べよう。
「なにがあるの?」
蛇肉と多種多様な果実。
「あんま無いね」
少しずつ増やす予定。
「そっかぁ」
……
ご飯が食べ終わって。
まずベットだけでも作ることにする。
キングサイズを一つしか作らないことに下心が無いとは言わないけど。
普通に素材が足りない。
スライムジェルがなぁ…
流石にベット二つ分はなかった。
と言うか、コツコツ貯めてた分を全部使わなくちゃいけない。
あれ、色々と使えるんだけど。
はぁ。
必要経費だ。
後で、スライム達に分けてもらうことにする。
……
まず木をベットの枠組みに加工する。
この
次にスライムジェルに
そして出来上がった工業用スライムゼリーをあらかじめ寝袋の時と同じ様に加工した蛇皮に敷き詰める。
最後に蓋をする様に
自作ベットマットの完成である。
現代でも金を出していい出来になったと思う。
取り敢えず今日はもう寝よう。
……
「えーっとね」
何故かゆーちゃんの顔が赤い。
気のせいか火が出そうな。
如何かしたのか。
「…僕は貴族の令嬢なので」
令嬢なので?
「男性と二人っきりで同棲して同衾したら」
…同衾したら?
「責任とって貰う事になりましゅ…」
……なるほど…責任…責任っ⁉︎
「これから宜しくね…旦那様。」
顔を真っ赤にして言うゆーちゃんは可愛かったけど。
それはそれとしてまじかぁ…
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