しつこい 05

「ABC症か…」


話はクロムウェルに追いつかれる十数分前に遡る。

サルシャは自らがABC症というバイオ製品…正確にはバイオ製品全般に使われている『シラト』という物質にアレルギーを起こしてしまう体質である事を俺に教えてくれた。

思えば彼女は支給品のタスプレイを使わず、一昔前の携帯端末を使っていたし、触れられるのが苦手なのも納得がいく。


「でも近衞家が連れ戻しに来るのも至極真っ当に思えるけどな。というか、将来が約束されてるのになんで戦課なんかに?」

「私が近衛を出て行った理由は私がABC症なことだけではありません。色々と複雑なので詳しいことは省きますが、私の近衞家での力は無いに等しいのです。」

「え?」


近衞財閥総帥の娘に力が無いなんて事あるのか?

まあ確かにサルシャがでっかい屋敷でオホホホホと使用人達を侍らせているのは想像できな…いや、案外似合うかもしれん。

というかコイツはお嬢様というより支配する感じの女王様タイプな気がする、俺投げ飛ばされたしな。

そんな俺の気をよそにサルシャは話を続けた。


「現総帥であり私の父…近衞司は全盛期他を寄せ付けない圧倒的カリスマと経営手腕によって近衞財閥を率いていました。ですがそんな父も老いには勝てません、現在父は名目上総帥ではありますが、実権は長男の近衞源に握られており父は病院で寝たきりになっています。」

「待て待て待て老い?入院?サルシャ父って何歳なんだ?」

「去年七十を越したと聞きました。あ、言い忘れていましたが私は父と愛人の子です。」

「あ、愛人…」


マジかよ、サルシャ生まれた時でも五十幾つとかだろ。

元気だな…ある意味男としては憧れる。

てかやっぱ金持ちってすげー。


「なので実権を握っている兄にとっては私の存在など不愉快の塊でしかありません。クロムウェルは総帥命令と言っていましたが、兄が父の名を騙って命令しているだけでしょう。近衞家に連れ戻されたら私は政略結婚の駒として兄に使われる運命でしょうね。」

「それは…嫌だな。」

「まあそういう家に生まれた以上そういう責任は果たす覚悟はあります。今の私には想い人もいませんし。ですが私はノギアで…いえCVOでやるべき事をやり終わるまで近衞家に行く訳にはいかないのです。」


やるべきこと?と聞こうとして俺は止めた。

その言葉を放つ彼女の声色にとてつもない怨嗟を俺は感じたからだ。

そしてそれと同じような声色を俺は遠い過去に聞いたことがあった。

そんなことを考えていると急に視界が開け、目の前に10から20階建てのビルやマンションが並び立つ区画が現れた。

森を抜けたのだ。


「狙撃ポイントは?」

「あのビルがいいです、撤退の事も考えて真ん中の階より少し下の階にお願いします。それと…」


サルシャは俺に驚くべき作戦を伝えた。

常人が言えば鼻で笑われるような荒唐無稽な作戦、だが彼女の言葉にはそれを信頼させる実績と重みがあった。

その作戦を聞き俺はとある場所に寄るため、進路を変えた。


「出来るのか?サルシャの腕を疑う訳じゃないんだが…俺が準備出来るかどうか…。」

「ある程度で大丈夫です。ですが二つだけ、あなたが『ソレ』の数と配置をを覚えている事。そして、私の元にクロムウェルが向かったら全力で私を守る事です。あと合図を忘れずに。」


三つじゃねえか。


「そういえば何故私をサルシャと呼ぶのですか?」

「なんでって…なんとなくサルシャの方がしっくり来るし、それだけだ。」


銀髪に深い顔立ちに青い目、恐らくハーフなんだろうがどちらかと言うと西洋味が強く出ててあんま『近衞壱与』って感じの顔じゃ無かった。


「フフッ分かりました、じゃあそのままで。私もこの名前気に入っているんです。」


何がウケたのかは分からなかった。

が、初めて見る彼女の屈託のない笑顔に俺は思わずドキッとしてしまった。


~~~


「それではここで。」


俺はサルシャをビルの前で下ろした。

俺の試験でもある。必ず勝とう、そう心に決めた。


二人で合格するのだ。


「頼むぞ。」

「私を誰だと思っているんですか?私が外した事があるのは初めて銃を持った一発目のみです。」

「…エグいって。」


◆◆◆


パァァン


周りのビルに反響する発砲音。

それが戦闘開始の合図だった。


「ウオォォォ!」


サルシャの不意の一発が生んだチャンス。

無駄には出来ない。

俺は彼の最大の武器である脚部に木刀を走らせる。

ドンとした鈍い衝撃と感覚は彼のUSでの硬質化が間に合ってないことを俺に教えた。


(よし、脚を崩した!後はこのまま体勢が整う前にになるべくダメージを…)


とすかさず次の攻撃を繰り出そうとした瞬間、クロムウェルは着弾の衝撃で反り返った体をガクンと戻し硬質化した腕で俺の2回目の攻撃を防御した。


「早っ…!」


クロムウェルは体の向きを90度曲げ、俺を無視して別の方向へと走り出す。

クロムウェルが向かった先は先程弾丸が飛んできた方向にあるビルだった。


「凡庸な剣士を相手するより凄腕のスナイパーを放っておく方が厄介なのでね。先に壱与様を対処させて頂く。」

「っ待て!」


咄嗟に俺は能力を使い、クロムウェルを引き寄せようとする。

しかし当たり前だと言うべきか、俺の体は逆にクロムウェルに彼の移動スピードと同じかそれ以上の速度で引き寄せられた。


「アボボボボボボボボボ…」


前方の空気が凄まじい勢いで当たり俺は喋ることもままならない。

風で頬が波打ち、目は潰れ、両唇が裏返っている俺の顔は自分では見れないがさぞ芸術的なものになっているに違いない。


「やはりそこにいらっしゃるか壱与様。」


クロムウェルはビルの十階に人影を見つけるとUSの全てを脚の強化に注ぎ、一気に十階の高さより少し上までまで跳躍した。

そしてそのまま窓ガラスに突っ込み反撃の隙を与えないよう人影との距離を詰め、先刻と同じように彼女に手刀を走らせようとした。


「!?」


そこまで来て彼は己の失態に気づいた。

クロムウェルがサルシャかと思って近づいた人影は俺が近くの廃材で適当に作ったダミー人形だったのだ。


(何故だ…弾は明らかにここのビルから来た筈、他の階にも人の気配は無かった。まさか…!)


「フン!」


俺はクロムウェルがダミー人形に接触したのを確認してクロムウェルへの能力を切り、少し遠くの方にある車のタイヤを能力で自分の方へと引き寄せた。

サルシャに合図を送るためである。

そしてタイヤが動いたとほぼ同時に二発目の発砲音が街に響き、弾はクロムウェルの足元にある小さな円筒を穿つ。

円筒の側面には閃光榴弾スタングレネードの文字が。


「な、しまった…回避を!」

「もう遅えよ。」


凄まじい閃光と爆音が十階を包んだ。


「…うっわ凄え威力。」


何故サルシャは居なかったのか!?

理由は至極単純である。

跳弾だ。

彼女はこのビルから約百メートル離れた別のビルから弾丸の威力が殆ど軽減されない特殊な反射プレートを使って撃っていた。

このビルから撃った様に見えたのも単にサルシャがこのビルに貼っつけたプレートめがけて撃っただけだ。

しかし、このビルが入り組む場所ではサルシャが直接ターゲットを見る事は難しい。

だから俺は合図としてサルシャが確認できる位置にある程度大きく、それでいて俺の体重より軽い物体を引き寄せる事で合図をした。

最初の一撃でビルに誘導し、ここに来る前に訪れた旧軍事基地からかっぱらってきたスタングレネードで戦闘不能にする。

それがサルシャと俺の作戦である。

俺はダウンしているであろうクロムウェルにトドメを刺す為、十階へと向かう。


「な!?」


十階はもぬけの殻だった。

バッと身体の向きを変えると遠くの方に彼が走っていくのが見える。

彼が向かうその方角は狙撃手の本当の居場所であった。

ダミー人形近くの床に数滴染み込む血痕を見て俺は戦慄する。


(あいつ、耳を犠牲にしやがった…!)


彼はあの一瞬で回避と防御を諦め、俺が追撃をする前にサルシャの元へと向かったのだ。

まずい、ここから先は想定外だ。

何よりサルシャにこの事を伝える手段が無い。

俺はすぐさま遠くへ見えるクロムウェルに向かって能力を使用した。

だが、期待していた引き寄せられるような感覚は訪れ無かった。


「まさか…射程あるのかよ!クソッ!」


俺は仕方なく進路上のビルを引き寄せながらクロムウェルを追いかける。


「しつこい奴め…八木カムナ、一度でもこの私を欺いたのは褒めてやろう。だが、戦場にこのビル群を選んだのは貴様の最大の失敗だ。先程の森とは違い障害物の無いここでは私のUSは最大限の効果を発揮する。そしてなにより今は試験中、そんな時に閃光爆弾などを使えば…」


ガギィィン


彼を追いかけていた俺に側面から衝撃が走る。

俺は咄嗟に木刀で防御したものの能力を解除してしまい、引っ張る力を失った俺は地面に転がり落ちた。


「ふむ、見たところ一人の様だな。」


顔を上げると俺の前に二人の男が俺を見下ろす様に立ち塞がっていた。

いや彼らだけではない、周りビルの窓影からも幾つもの人の気配を感じる。

最悪だ、他の受験生が爆弾の音で寄ってきたのか…


「小僧、我ら藻部兄弟のポイントとなってもらうぞ。」


二人組の背の高い方がそう言った。

多分兄。


「我等が槍のUSの力見せてやろう。」


全く顔が同じの背の低い方がそう言った。

多分弟。


「「去ね。」」


複数の視線が絡まる中、彼らの槍が俺に襲いかかった。


~~~


「チェックメイトです壱与様。」


跳弾のプレートを追っていよいよサルシャの元へ辿り着いたクロムウェルは、そのメガネのレンズの向こう側から彼女を目の前に捉えた。

クロムウェルは口を開こうとしたサルシャを手で静止する。


「おっと失礼、先の彼の攻撃で耳をやられましてね。全く…先程までしつこく追いかけ回されましたよ、まあ今頃他の受験生のポイントになっているでしょうが…。いやはや、まさかあなた方にここまでされるとは。」


口を閉じると共に彼女は銃口を彼に向けた。


「無駄な抵抗はやめた方がよろしい。この距離、いくら壱与様といえどスナイパーが闘う間合いでは無いのはあなたが一番分かっているでしょう。悪あがきで撃つのも良いかもしれないが私のUSならあなたが引き金を引く前にあなたを戦闘不能に出来る。」


サルシャは変わらずその目で彼を睨む。


「…私はあなたをなるべく傷つけたくは無いのです。さあ、共に近衞に帰りましょう壱与様。」


そう彼が言うと彼女は銃を床に置き、諦めたかの様に両手を上げながらクロムウェルの元に歩いていく。

そのまま彼女は無抵抗なままクロムウェルから十数センチのところで止まった


「素直でよろしい、では帰りま…」


クロムウェルはサルシャのジャケットの懐にあるキラッと反射した物を見逃さなかった。

彼は咄嗟にそれを彼女から引っぺがす。

手の中にあるそれの形状と刻まれている文字列を彼は先程見たばかりであった。


ーーーー閃光榴弾ーーーー


「私もしつこいんですよ、クロムウェルさん。」


回避する間もなく、彼がそれを認識したと同時に眩い光とけたたましい音が爆ぜた。


~~~


「サルシャ!」


俺は狙撃ポイントで座っているサルシャを見つけた。


「意外と早かったですね。」

「まあな。」


先刻俺に立ち塞がったあの兄弟、あの言動から手練れかと思ったのだが恐ろしく弱く一瞬で勝負がついてしまった。

勝負のあらすじを簡単にいうと、槍で突いてきたのを躱し体勢が崩れたところを木刀でぶっ叩くというのを二連続でやったら勝ってた。

その後漁夫の利を狙おうと多くの受験者が襲いかかってきたが、数があまりにも多く最終的に漁夫同士で潰しあっていた為こっそり抜け出してきたのだ。


「というかお前…まさか…。」


俺はサルシャの近くに転がる円筒を見て絶句した。


「ええ、最後の手段で自爆しました。」

「自爆っておま…大丈夫なのか!?」

「爆発の寸前に目を瞑りましたし、耳栓もしていたので平気です。衝撃で多少痛かったですが。」

「クロムウェルは?」

俺は向こうで倒れているスーツの男を見てそう言った。


「目を潰した隙をついて顎を殴りました。しばらくは起き上がらないと思います。」

「そうか、じゃあもう行くか。」

「…ええ。」


そうしてサルシャが立ち上がり移動しようとした瞬間。


「待ちなさい。」


声の方向を振り返るとついさっきまで倒れていたクロムウェルがゆらっと立ち上がるところだった。


「な…まだやんのか!?しつこい奴だな。」


俺はクロムウェルに向かって木刀を構えた。


「そう殺気立つな、私にはもう戦う気はない。」

「はあ?」


困惑する俺を無視し、クロムウェルはサルシャを向いて口を開いた。

そういえば耳はもう治ってるようだった。


「壱与様…本当にあなたは入るつもりなのですか?ノギア学園戦課に。」

「はい。」


彼女はそんなクロムウェルに銃を構えることもせず堂々とそう言った。


「壱与様、あなたの目的がどうあれそれは修羅の道だ。私は近衞に仕えるものとしてあなたが近衞に反する道を歩む事を許すわけにはいかないのだ。」

「…それでも、私は行きます。」


彼女は曇りなき眼差しで彼を見つめ、そう言う。


「なりません。第一、入学金や授業料、銃のメンテナンス代などはどうするおつもりで?」

「……。」


考えてないんかい。

と俺は心の中でツッコむ。


「はあ…」


そう彼は息をつくとクルッと背を向けた。


「今から言うことは単なる独り言です、いいですね。近衛家使用人クロムウェルは命令を遂行出来ず惨敗。そして恐怖のあまり、うっかり近衞壱与様の個人口座に金を振り込んでしまいました。」

「!」


サルシャは試験用ではない別の携帯端末を取り出すとネット自分の口座の残高を表示し、俺はその画面を覗いた。


「万、十万…百万……千ま………。」


今までテレビなどでしか見たことのない桁違いの額に俺は唖然とする。


「この金は…。」

「横領などしていません。元々お父様が貴方様用に私が預かっていた金を移しただけです。」


俺は隣にいるサルシャを見た。

流石はサルシャだ、こんな時も冷静…いや彼女も初めて見るその額面に目をぐるぐるさせていた。


「でもなんで…。」

「申した通りです、まあ強いて言うのであれば。」


クロムウェルはチラッと俺達を見た。


「執念深い若人にこれ以上付き合ってられないのでね。」


彼はそう言って去っていく。


「ありがとうございます!」


サルシャはそんなクロムウェルに感謝とお辞儀をした。

彼は振り返らず、そのままUSで跳び発った。


◆◆◆


「確固たる意思…か。」


クロムウェルはカムナ達の元を去った後最初に邂逅した森林地帯へと辿り着いていた。


「すいませんジェームス、任務は失敗してしまいました。近衞にはあの方のような人が必要だと思ったのですが…全く、うまくいかないものですね。」


クロムウェルは木の影にもたれかかる男に向かってそう呟いた。


「ジェームス?」


彼は木にもたれかかっている仕事仲間が返事をしないことに疑問を持ち、近づいて下を向き続けている顔を覗き顔を引き攣らせた。

彼の頭は半分抉れていたのだ。


「まさか仲間が居るなんてね。」


クロムウェルは声のする方をバッと振り向いた。

茂みから現れた男、体躯はクロムウェルより小さく、武装している訳でもない。

だが突如として現れたその男にクロムウェルは冷や汗が止まらなかった。


「あなたがこれを?」


クロムウェルは喉に溜まる空気を押すように声を出す。

男の顔の殆どは影に隠れて見えないが、笑っている様にも見えた。


「彼ったら酷いんだぜ?いきなり襲ってきてさ。襲ってきたなら仕方ないよね。殺すよね。まったく『人間』ってのはコイツみたいにクソ弱いくせにクソ面倒臭いんだからさあ。困っちゃうよねぇ。」


男はジェームズの骸を指差しながらそう言った。


「!…お前、ヴァイラスか。何故喋れる。」

「それ、答える義理あるかい?僕に?」

「何故彼を殺した!」

「腹減ってて目の前に飯があったら食うよね?それと一緒さ。」

「『ベルファスト』!」


クロムウェルはUSを発動させ、目に見えぬ程のスピードで彼の周りを囲むように移動する。


(奴がヴァイラスである以上、壱与様と邂逅する前に倒す!)


「あははっ速い速い!雑に見えて緻密な動き、研鑽の痕が見える。余程努力に努力を重ねて修行したんだね。」


クロムウェルはタイミングを見計らい、USの全出力を右脚に込めて男の顔面に蹴りを放った。


「でも残念どんなに努力してもアリは獅子には敵わない。君と僕では生物として『格』が違う。」


クロムウェルは数十メートル離れた樹木まで吹っ飛ばされていた。

あまりに一瞬の事だったので、クロムウェルには何が起きたのか分からなかった。


「ゴッフッ…カッ…」


クロムウェルの喉から血が湧く様に溢れる。


「まあ、人間の中では肉体は出来てる方だし貰うとするかな。あ、USこれは邪魔。」


男はクロムウェルの胸部の傷穴から血の滴るドロドロとしたものを引きずり出し、そして同じ穴に再び自身の人差し指を突っ込んだ。


「『感染』」


するとクロムウェルの意識は睡眠薬を飲まされたかの様に急激に失われていく。

彼は薄れゆく意識に抗いながら、ぼやけた目で男の顔を見た。


「牙…」

「そうそう、身体をくれるお礼に教えてあげる。僕の名はエボル。君達旧支配種人間の上に立つ王となる生物さ。」


数分後、クロムウェルはゆらっと立ち上がると何かを探す様に移動し始めた。

倒れる男の身体と仲間の死体を残して。

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