第29話
それから梨香の距離感が近くなったりしたが、美海の生き霊が呪詛をはきそうになったので異彩で梨香を引き離して、何とか呪いは防いだ。式神がいるってことは、美海野家にも呪術本があるはずだから呪いを知っていてもおかしくない。多分生き霊は無意識だろうが。意識は繋がってなさそうだし。
「梨香俺はそろそろ俺は部屋に戻るわ。美海の前ではあまり引っ付くなよ」
本当はいないところでも引っ付くのはまずいがやめらと言ってもやるだろうから言わない。とりあえず実害が出る前に生き霊を祓うか。今までなにも起こんなかったからほっといたが、まさか呪詛を使えるなんて分かったからな。何が起こるか分からないし。
俺は自室に入ると、祓う準備をした。美海の生き霊は何をしようとしてるのか観察してるようだった。俺が呪符を取り出すと、生き霊は焦っていた。
そして祝詞を唱え修祓する。すると、生き霊は幸せそうに成仏をした。また復活するなよ。気持ち良さそうにできたのは少しでも楽に成仏させたいという俺のエゴだ。幸せなときどんなものを見てるかは分からないが。多分一番幸せな場面をみせられてるのだろうが。
「ふぅー毎回成仏させるのは疲れるな。また生霊が復活しないことを祈ろう」
その後俺はフランス語軽く復習して、寝間着に着替えて寝た。
そしていよいよ海に行く日がやってきた。いやあの眩しい足を見れる日が来たぜ。おっとにやにやが止まらないが、なんとか我慢しないと。またキモいと言われる。ほほを叩き緩んだほほを引き締める。
「よしこれで大丈夫だ。一応呪符も持っていておくか」
たまにああいうところ行くと生きてる人間だけではなく死んだ人間までナンパしてくるケースもあるからな。リア充が集まりやすいところにはリア充の幽霊も集まりやすい。
梨香が選んだ私服に着替えて、水着をリュックにしまいでる準備を整えた。後は梨香の作った朝食を食べて、出るだけだ。今日の朝食はなにか楽しみだ。
「お兄ちゃん朝食できたよー」
「今行く」
階段を降りて、俺はキッチンに行って、お盆にごはんと味噌汁と卵焼きをとベーコンを乗せて、奥の部屋に向かった。今日は軽い朝食だな。お盆を奥と皿などを並べた。席に付き、いただきますと言って食べ始めた。
「今日もいつも通り美味しいな」
「味はお兄ちゃんに合わせているからね」
こんなブランコンだとまずいんたよなぁー。同じ屋根の下に暮らしてるわけだし。いつ襲ってくるか分からないからな。俺の始めては美海って決めているからな。
「今日は海だな。輝く足が待っているぜ」
「あんまり他の人の足凝視しないでね。恥ずかしいから」
凝視はしない。チラチラ見るだけだ。そう気になるあの娘を見るようにね!テンションが上がって変なキャラになっていたわ。海、水しぶきを浴びながら輝く足。そして揺れる胸最高かよ。
「ふっ美海達を凝視するから問題ない」
「それはそれで通報されそう。イケメンでも問題はあるんだからね」
「梨香こそナンパされて呪術は使うなよ」
梨香はしつこいとバレない程度に使うからな。腹痛を起こさせたり。幻覚をみせたり。まぁ危険な呪術は使わないからそれだけはましだが。バレると陰陽師の刑務所に入るからな。
「しつこくなければね」
使うき満々じゃねーか。ナンパされないようにチェックしておくか。式神をつけてナンパされたら相手の足を蹴り転ばせよう。その間に違うところに行かせるか。
「まぁいいや食べ終わったし、俺が片付けをしておくから浮き輪でも押し入れから取ってきてくれ」
「分かった。ごちそうさま」
そう言って押し入れに梨香は向かった。それにしてもわざとか私服にハーフパンツ着るとか。お陰で俺の視線は足に向かってしまったぜ。健康的な太ももがたまらなかったな。前菜にはちょうどよかった。これから海で美しい足を見れるのだ楽しみすぎて早く海に行きたい。
そして洗い終わり、最終確認をして、家を出た。水着忘れたら意味ないからな。
「それじゃー行くか」
「うん、いやー海久々で楽しみだなー。そしてお兄ちゃんは私の足にメロメロになるんだよ」
「いやならないから、俺彼女いるからね?」
嘘です。もう足が見えて思わず凝視しちゃいそう。とりあえず早く向かわないとな。見てることがバレてしまう。俺は鍵を閉めて歩き始めた。やはり梨香の足を見ている男は多い。抹殺してやろうか。
そして駅に着くと、俺達はベンチに座り美海達が来るのを待っている。その間視線をたくさん浴びるので隠形の術を使い周囲から視線をはずした。
「相変わらず隠れるの上手いね」
「梨香目当ての男とかが大挙して押し寄せたからな磨いたんだよ」
「そうなんだ。でも美海さん達気づかないんじゃない?」
「大丈夫だ。こっちから話しかけるから」
まぁ間違いなくビックリはするだろうが。美海達の驚く顔も見てみたい。特にかなえとかクールだからどいうリアクションするか興味ある。楽しみだ。
そして、美海達が降りてくるのが見えた。それじゃ行くか。
「よう美海とかなえ」
二人はぎょっとした表情をした。作戦成功だな。
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