第26話
やがて、ポートタワーに着くと、絶景を楽しむ。高いところからみる千葉の町はやはり美しかった。さすが千葉。東京にも負けない魅力がたっぷりある町だ。それにしてもなんで高いところからみれ景色って美しいんだろうか。
「綺麗だね。私たちの住んでいるところとは全然違う」
「美海の住んでいる戸定邸も景色は綺麗だと聞いたことがあるが」
「前はねよかったらしいよ。今は住宅地になってるからたか大所から見下ろしてるだけだね。そうだ今度博物館に来てみなよ。色んなの見れるよ」
「夏休み中に行くわ」
徳川家の所縁のものとかありそうで楽しみだ。それにあの敷地には入れるのは限られた人間だから少しワクワクする。庭は手入れがされていて絶景だと聞くし、最高だ。だが緊張もする。美海の両親にまた会うのだから。値踏みするように見られるのは慣れない。
「私の家にもよってね。そろそろ行こっか」
「そうだな、かなえ達行くぞ」
「分かったわ」
「コスプレも返さないとね」
まぁ結構遅くまでやってるから、問題はないが。今度は違うコスプレをしよう。千葉が舞台と言えば俺の妹がこんなに可愛いわけがないだろう。京介が着ていた高校のコスプレとかいいよな。
「そうだな、今度は違うコスプレがしたいな」
「そうだね、コミケとかでコスプレしてみたいな。知名度も上がるし」
美海達ほどの美少女がコミケでコスプレしたらあっという間に有名になるだろう。それでスカウトも来るだろうな。まぁもう入る事務所は決めてるから関係ないが。
「知名度は芸能人にとって命だからな。今年コミケ行くか」
とりあえず俺は目立たない場所でナンパされないのを注視しておくか。コスプレイヤーは変なのに絡まれる可能性も高いからな。美海達は芸能人レベルの美少女。ナンパ師がナンパするのも十分有り得る。マジでナンパするためにコミケ来るやつは防いでほしい。
「同人誌買うの?」
「いや、美海達のことを見てなきゃ変なのが来る可能性があるから俺が見張っておく」
同人誌は興味あるが、美海達がナンパされるほうがやだからな。強引なのもいるし。写真を撮るがらもエロいものを撮ってネットにアップしようとするやつもいるしな。
「あんな炎天下の中で立っていて大丈夫なの?」
「飲み物は大量に持っておくから大丈夫だ」
俺達はそんなことを話しながらポートタワーをでた。コスプレは夜のほうが目立つな。さっきからじろじろ見られている。美海達のスカート短いのもあるだろうが。俺は美海とかなえの腕を取り彼氏感をだし、ナンパされるのを防いでいる。梨香は陰業の術を使って周囲に溶け込みナンパを防いでいる。まぁそれなり視える人なら気づく程度のもので本気じゃないが。
そんなことを思いながら駅に着いた。そして電車に乗る。痴漢を防ぐために美海達を端にして俺が壁がわりになる。そしてちっといえ舌打ちが聞こえた。どうやら美海達は狙われていたようだ。壁になって正解だな。こんなスカートが短いと狙われる可能性は高いからな。
「正弘くん、最後に皆で集合写真を撮らない?」
「いいな。それじゃ稲毛高校に行くか」
あそこ夜でも入れるぽいし。バックに学校があったほうがアニメ感があっていいだろう。それにコスプレ店から近いし。ついでに撮るにはちょうどいいからね。楽しそうだ。
「そうだね。夜の学校って少しワクワクするね」
「まぁうちは入れないしな。昔のOBが来ると厄介だし」
「確かうちの学校って昔は底辺校だったんだよね」
良くここまで進学校にできたものだよな。確か有名な先生が赴任して、放課後授業をして分かりやすく、面白い授業を全科目やってだんだんレベルの高い授業をやってそれなりの実績がでて頭がいい人と教え方が上手い先生がたくさんやってきたんだよな。ちなみにその先生は今の校長先生だ。
「実績がでれば自分も続こうと思うからな。一人の先生で良くやったよ。今じゃ市の誇りになっているからな。昔は問題児の集まる学校で評判良くなかったのに」
昔と比べ今じゃ校則もゆるゆるだしな。昔は周囲の住民から髪を染めただけても苦情が入るレベルだからな。今は普通に染めてる人は多い。俺の好みは黒髪だが。美海とかなえは黒髪だぞ。染めると、髪にダメージがいくから染めないらしいが。
「人間っていかに単純なのが分かるよね」
有名人がテレビで美味しいといえばそこがすぐに有名になり予約が撮れなくなったりするからな。周囲の影響を受けやすい生物なのだろう。自分で考えろよと思うが。まぁこの学校にはいると考える力は鍛えられるんだが。大学入試には適してるから、実績もでる。東葛ほどじゃないが。
「そうだな、最寄りに着いたみたいだ」
俺達は電車を降りて、稲毛高校に向かう。そして着くと中に入り学校をバックに写真を撮った。特別練は行けなかったが、それは文化祭で行こうと思う。
そして俺達はコスプレ店で私服に着替えた。やっぱり生足はいいよな。透明感があって。制服は神だと思ったのはやはり美海のワンピースを見てだ。にやっているが、やはりミニスカートとか履いてほしいと思う。あの柔らかさが伝わる太ももは早々ないしな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます