第25話
稲毛高校を外から見ながら歩いていると、視線を感じる。まぁコスプレヤーはオタクだ。そいつらが美少女を見たら男は話しかけようか迷い、女子は承認欲求の塊かと思い嫉妬する。それで視線が来てるはずなんだか、少なくない視線が俺もくるんだが。なぜだ?
「やっぱりイケメンがコスプレすると目立つよねー」
「美少女のほうが目立つと思うが。実際に男に需要があるのはそっちだし」
トップコスプレヤーは一億を稼ぐぐらいのレベルだ。男で有名なコスプレヤーとか聞いたことがない。まぁ俺が知らないことはマイナーなんだろう。そんなにコスプレヤーをチェックしてないが、有名どころは分かるし。
「正弘くんがその道切り開けば。小説家兼コスプレヤーとか話題性抜群だよ。それに西友の仕事も入りやすくなるし」
「いや、そうすると露出が増えてアンチが沸く。小説とか声優の売名行為だろってな。だからやめとくわ」
それにいろんな作品を読んでないと再現性を出すことができないし。よくその作品を知らないと徹底的に叩かれる。イケメンだろうとそうじゃなかろうとアニメを利用するのは許せないからな。
「結構いい線行くと思うんだけどなぁー。まぁ正弘くんがやりたけないなら仕方ないけど」
「興味がない訳じゃないんだけどな。嫉妬されるのが面倒なだけだ。その分小説かとして有名になるぞ」
今現役高校生作家として、それなりに有名になりつつある。まぁラノベを高校生で書く人は少ないからな。声優もやりたいといえば自然と注目も集める。まあそれで二足のわらじをはくなんて中途半端になるんじゃないかと思われそうだが。俺はやるからにはどとらも全力でやる。どっちでも実力をつけて有名になる。
「正弘くんならできるよ。正弘くんが書いた小説で私が声優をしたいな」
「そうなったら最高だな。主人公は話題性もあるし俺ができるように頑張るか」
コネだから実力がないと、叩かれるのは目がみてるから実力もつける。時間はそれなりにあるだろうし。本気で声優に向き合うつもりだ。全力て努力すればそれなりの結果はでるだろう。実力で西友の仕事もとってこないとな。
「羨ましいわね。でも二人が共演するのは楽しみだわ」
「頑張ろう正弘くん」
「ああ、声優ファンを納得させるような演技をしてやる」
そんなことをいいながら景色を楽しむ。ここが雪ノ下の家か。かなりでかいな。俺は一軒家派だが。それにしてもアニメは現実を忠実に再現してるんだな。この景色を描くのに相当苦労したんだろうな。
「それしてもよく再現されているね」
「アニメは現実に忠実だからな」
もっと聖地巡礼をしてみたいな。風立ちぬの軽井沢とかいいかもな。千葉だと俺の妹がこんなに可愛いはずがないとかか。確かさっきのコスプレ店でも置いてあったな。今度来たとき着てもらおう。
「相当研究してるんだ」
「アニメータはそこまで徹底してやってるから尊敬する」
「あ、八幡の家じゃない?」
「そうだな、だがマンションじゃないから写真は控えるようにな」
「分かったよ正弘くん」
俺達はしばらく観察したあと、その場を後にする。千葉ポートタワーにでも行って夜景を楽しもう。ちょうどいい時間帯になってきたし。そしたらコスプレを返して、家に帰るか。
「千葉ポートタワーに行かないか?」
「たしか夜景がきれいな場所だったわよね」
「そうだそこて写真でも撮って今日は帰ろう」
「異論はないよ」
「同じくね」
「私もないよー」
「それじゃ電車に乗るか」
駅に行き電車に乗るとやはり目立つ。普通のやつがコスプレしてたら恥ずかしくないのかなぁーってなるが、美少女が着ると似合いすぎて、視線を集めるんだよ。だから視線が美海達に集まっている。
「誰だろプロのコスプレヤーなのか?」
芸能人がコスプレを楽しんでインスタにアップするんじゃないか?
「あの男も中々のイケメンだ。悔しいが似合っているな」
「話しかけるか?」
「やめとけあのレベルだとバッサリ断れるのが落ちだぞ」
まぁ実際そうなんだが。それにして俺を中々のイケメンって言った男ありがとうな。まあ釣り合ってはないが。俺は雰囲気イケメンみたいなものだからな。
「やっぱり正弘くんがいるだけで大分違うね。かなえちゃんも梨香ちゃんもそう思うよね」
「そうねナンパ師は様子をうかがっているだけね」
「私もいつもよりナンパは少ないかな」
男かいるだけで違うんだな。それだけナンパ師は男連れには手を出さないようにしてるんだろう。まぁ男がいるのにてを出そうとしてら断られるだしな。相当なイケメンでもない限り。
「やっぱ正弘くんがイケメンっていうのも大きいよね」
「そうね、イケメンには自信がなきゃ手を出しにくいものよね」
ナンパ師を迷わせるくらいにはイケメンになれたったことか。周りからみたらリア充に見えるんだろうな。まぁ三人も美少女をつれてればそうなるか。ふっとうとう俺も羨ましがられる立場になったってことか。
「イケメンっていうのは利点があるんだな。てっきり嫉妬しかされないと思っていたわ」
女子が近づいてくるという利点もあるが、性格がよくなきゃ近づいてきて終わりだからな。イケメンはファーストチャンスが多いだけだ。まあまどのみち女子に話しかけられるからコミ力は身に付くんだが。
「でもこれからは正弘くんにもたくさんの女子がアプローチすると思うから私たちも負けてられないね」
「そうね、そこら辺の女子に明け渡すわけには行かないわ」
彼女がいると、行動は制限されるが悪くはないな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます