第16話

やがて夕食はサイゼに決まった。まぁメイド喫茶でオムライス食べたからな。軽いのがちょうどいい。値段的にも量的にも一番いいところだろう。俺とかなえはお金があるが、美海達はお小遣いだからな。無駄遣いはできない。


嫉妬の視線と、女子高生からの熱の籠った視線を浴びながらサイゼに向かう。イケメンになったとはいえ、そんなに視線を浴びるほどか?ジャニーズのほうが普通にカッコいいだろう。


「正弘くんはどれだけカッコよくなったか自覚してないんだね」


「まぁ自覚したらそれはそれでめんどくさくなるわ。もっと磨いて、アイドルにでもなろうと思ったらレベルの高い女子に狙われるわ」


何か美海とかなえがこそこそ話してるが、聞こえない。なぜなら梨香がどんなアイドルになりたいかを熱弁してるからだ。梨香のアイドル愛を聞きつつ、梨香のアイドルをやっている姿をイメージしてみる。うん尾関スタイルが目立ちそうだな。梨香の唯一の欠点だが、うまくやればファンの心をつかみそうだ。


「お兄ちゃん私頑張るよ!」


「ああ、頑張れ。グッツも大量に買うぞ。そして雪穂とかに配るか」


あいつなら私もアイドルになろうかなとか言いそうだが。まぁ似合うしいいと思うが。男と会わないことを守れるかどうかだな。つまり俺と会わないことを約束しなければならない。


「ふふ、お兄ちゃんの理想のアイドルに近づけるようにするよ」


そう言って小走りで俺の前に来て、腕を後ろでくんで上目遣いで笑顔を作った。


「お兄ちゃん大好きだよ❤️」


やべめっちゃキュンとした。今からアイドルになっても人気になれるレベル。思わずほほが緩んだ。これが天使か。妹に大好きと言われて萌えるとはシスコンを拗らせすぎたか?いや梨香が可愛いのが悪い。


「正弘くんなにだらしなくほほを緩ませているのかな?」


目の日からを消してそう言ってきた。やんでれモードに入ったか。最近ヤンデレモード入りすぎじゃね?とりあえず今を打破できる方法を見つけなくては。とりあえず頭を撫でてみるか。


俺は美海を抱き止めて頭を撫でる。すると美海からふぇって言う可愛い声がでた。なにそれ萌える。自然にでた驚いたときの声は可愛いものだな。


俺は美海の耳元で、俺が愛してるのは美海とかなえだけだと言った。ゆっくりと頭わ撫でながらイケメンスマイルで。そうすると美海は顔を真っ赤にして目の光を戻した。


よかったうまく行ったようだ。それにしてもどこに地雷が転がっているか分からないから慎重にならないとな。まぁ他の女子といちゃいちゃしなければ問題ないか。


美海を離すと、名残惜しそうな顔で美海は離れた。かなえば後で私にもやってちょうだいと言ってきた。まぁ別にいいんだが大衆目の前は勘弁してくれよ。さっきのでリア充がという視線がすさまじいほど浴びて疲弊してるからな。


「今度人がいないところでな。ここでやると目立つ」


「嫉妬の視線が確かにすさまじいわね。それならいいわ」


サイゼに着くと、俺たちは4名と伝えて店に入った。秋葉原で学生も多いから視線が集まるな。こんなところで抱き締めてみろ嫉妬視線で死ねる。


俺はメニュー表を見ずにミラノ風ドリアの番号を書いた。ふっ俺ほどのサイゼリストになるとどんなメニューがあるのか分かるのだ。週に一回は行ってるからな。それだけ行っても飽きないってサイゼは最高だ。


「私は決めたよ」


「私も決めたわ」


「私も決めたよー」


俺は紙を美海達に渡した。やがて数字をいれたのを確認して、店員を呼んだ。料理の書かれた紙を渡し、店員はごゆっくりどうぞと言って厨房に向かった。


「正弘くんってサイゼの常連なの?」


「ああ、週に一回は来るな」


お金は腐るほどあるが、サイゼのコスパや味は忘れられないんだよな。高級料理は月に一回くらいがいい。好きな高級料理はフレンチだ。調味料が効いて美味しい。


「結構行くんだね」


「お兄ちゃんは千葉オタクなので、千葉が発祥のサイゼには特別な思いかあるんですよ」


まぁそうだな。イオンもよく行くし、マツキオは洗顔をよく買いに行く。千葉発祥の会社で生活必需品は完結できるまである。他にもマッカンとか色々あるしな。千葉最高かよ。千葉ほど優れたた町はないな。東京は人が多いし、千葉くらいがちょうどいい。千葉市とか色々あるし将来的にはここに住みたいものだ。


「出身地が好きなことはいいことだと思うよ。これからも千葉の美味しいラーメン店を教えてね」


「ああ。これからも新しいところを開拓していくからついてきてくれ」


千葉のまだ眠るラーメン屋が俺を待っている。田舎のほうに行くのもありか。


やがて料理が運ばれてきて、いただきますと言って食べ始める。千円だしてもいいくらいのクオリティだ。これでワンコインで食べれるんだから最高だよな。


やかて食べ終わり、俺達は談笑をしていた。アニメについてはよく盛り上がった。


「そういえば千葉県ってピーナッツ以外になにか特産品あるの?」


「ネギだな。甘くて美味しいんだよ」


俺は全国のネギを食べたが、千葉のネギは上位に入る。しかも八柱は生産が日本一なんだよな。その他にも野菜は千葉県のものが多い。独立できるレベル。時々千葉の知識を披露しながらそこそこの時間になったので帰ることにした。
















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