第13話

まずそんなことにさせないが。まぁ今は俺もイケメンになったからそんなことにはならないと思うが。まぁそれでも美海達の隣にいるには見合わないと思うが。ジャニーズ級のイケメンでもない限りふさわしいやつなどいないと思うがな。


「アニメの話ができて、なおかつイケメン。これはもう連絡先をけっとするしかないですね♪これ私の連絡先です」


俺はラインのQRコードを読み取った。それにしてもメイド喫茶のなかでもアイドルをやっているやつの連絡先をゲットできるとはな。これで二人目か、アイドルの連絡先ゲットするの。


「でもいいのかよ、お客さんに連絡先を教えても。メイド喫茶ってアイドルに近い感じだろ」


どのメイドさんがいいか見つけて推しにする。そして貢ぐのだ。だからアイドルを応援する感覚に似ている。いつかチップまで与える人がでてきそうなくらいに。もうそうなったらメイド喫茶は人気のアルバイトになり、アイドルの卵やアイドル達が大挙して押し寄せてくるだろう。それでルックスのいい人が集まりまたお金を落とすという経営者にとっては祭声の循環をする。


「大丈夫ですよ!みんなやっているので」


聞きたくなかった。出会いをメイドさんがいることに。これは多くの推しをを見つけたお客さんはショックを受けるだろう。というかこんなに可愛い人に連絡先をもらうって俺殺されないよね?  


「それならいいが、そろそろでてくるみたいだな。いやー楽しみだ。足が際立つ衣装だからな」


「お待たせー。どうかな?」


「可愛すぎて、鼻血をだして倒れそうだ。特に白い太ももが眩しい」


いやマジで制服も神の服装だが。メイド服も足果てていていいが、何よりも胸元である。でかい胸がこれまでかと主張してくる。巨乳好きの俺からしたら最高である。神は何物も与えたんだな。


「私はどうかしら?」


「上品で美しいな」


まるでお金持ちに仕える本物のメイドみたいだ。美しいっていう言葉が合う。同じメイド服なのにきてる人によってこんなに違うと、驚いた。そして周りの男の視線もこっちに向いている。こんだけ美少女が揃っていたらそうなるわな。


「私はどう?」

 

「可憐だ。可愛すぎて本当にあれの妹でいいのかと感じるレベル」


梨香は可愛いというか、漫画からそのままでできたメイドに感じる。妹的な可愛さも感じる。少なからず視線も集めている。まぁナンパしようものなら全力で呪いをかけてやろう。呪いは制限がないからな。


「ふふありがとう」


ああこんなメイドといるところを外にでて自慢したい気持ちに駆られるが、まぁそうなるとこの太ももを不特定多数の人に見られるからやらないが。ナンパしてくるやつはこの秋葉原には男といればいない。可愛い女子をとりあえずナンパするような軽い男はいないからだ。まぁ女の子だけだと気が大きくなって、ワンちゃんあるんじゃね?とか思ってナンパしてくるが。


「ここ写真も撮れるみたいだよ」


「それじゃ撮るか。メイドさん写真お願いします」


「はーいそれじゃもっとよってハイチーズ」


カシャといえ音ともにシャッターが切られた。するとチェキ風の写真がでてくる。アイドルのチェキもこんな感じだったな。まぁ地下アイドルとしか撮ったことないけど。


「いい写真だね。次はみんなでハートのポーズをしよう」


誰も異論を言わなかったので、ハートを突作って写真を撮った。その後美海の頭を撫でて撮ったり、かなえにはバックハグをしたり、梨香には肩をだいて撮ったりした。嫉妬の視線がすごすぎて、大分疲労がたまった。ナンパしようにも彼氏がいるからできないんだろう。秋葉に来るときは俺が同伴するようにしよう。付いていくとは思えないが、しつこいやつもいるからな。


「私とも撮りませんか?二人きりで」


「いいぞ、メイドさん写真お願いします」


するとメイドさんは俺の肩に頭をのせてきた。すると美海の目がハイライトオフになり無表情になる。だがメイドさんは気にせず写真を撮った。携帯で。


「なにでれでれしてるの?もしかして不倫なの?私のこと捨てるの?捨てるならカンキンシテワタシシカアイセナイヨウニシナイトネ」


怖い。監禁とか勘弁してほしいんだか。まぁだがこんなときの対策は分かっている。俺は美海の耳元に口を近づけた。


「美海俺が愛してるのは美海だぞ。そんな怖い顔をするより笑顔を見せてくれ。好きなんだ南目を細める笑顔が。美海の甘いアニメ声が。好きでたまらないんだ」


すると美海は顔を真っ赤にして、俯いた。ヤンデレは解けたようだ。さすがに監禁は辛いからな。それに比べればこんな甘いことを言う恥ずかしさよりましだ。かなえは感心したような顔をしている。梨香は何を言ったのみたいな顔をしている。


「後で写真送りますね♪それじゃ私は仕事に戻ります」


そう言って次のご主人様の元へ向かっていった。あんな目で見られたのに一切動揺することなく送ることを言えるってすごい。俺なんて内心びびっていたし。


「それじゃ神田明神でも行って帰るか」


そう言うとかなえ達は着替えに行ってくるわと言って更衣室に向かった。俺は改めてチェキを見る。太ももの絶対領域がエロい。これは宝物にしよう。チェキを鞄にしまった。外用の服装でもミニスカートはいてくれないかな。特に美海とかワンピースだけてはなくそ言う服装も見たい。そう考えてる着替え終わったらしく、梨香達が戻ってきた。









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