第11話

アイドルショップをでると今度はCDショップに向かった。美海が声優の歌を聞いてみたいってことでだ。声優の曲は激しい曲から言ったりとしたほんわかな曲もあるし、可愛い曲もある。いろんなタイプの曲がある。


「声優って万能な人が売れるんだよね」


「ああ、そうだな。演技からバラエティからMCまで幅広くこなせる人が売れてるな。ルックスだけの奴は短命で終わっている」


幾らでも代わりがいるから入れ替りが激しいのだ。旬がすぎたり彼氏ができるとすぐに表舞台からいなくなる。それだけ厳しい業界だ。恐らく芸能界よりも大変じゃないかと思う。大変さだとアイドル並みだ。


「声優の知り合いがいるけど下からどんどん若い人たちが来るから油断できないわと言っていたわね」


「声優の番組みたけどみんな楽しんでいながら笑いも取れていてすごいなと思ったよ。私も声優を目指すからね美海さん」


「ライバルだね梨香ちゃん。だけど正弘くんの小説のヒロインは私がやるからね」


二人はバチバチ火花を散らした。そんなに俺の作品で声優やりたいのか?俺には決める権限はないからオーディションで争うことになるだろう。もしヒロイン役をこの二人どっちかがやるなら主人公役をやりたいな。だって好きだなんて始めて役で言わせるのは俺がいいから。


「お、この声優の歌なんかいいんじゃないか?このバラエティとかのDVDやアニメも」


「これ買おうかな」


「私も買うことにする」

 

二人とも俺が紹介したものを買ってCDショップをでた。次は念願のメイド喫茶だ。ここではメイドのコスプレもできるらしい。美海達にもやってほしい。多分似合うだろう。メイド喫茶のメイド達よりも。美海達は芸能人並みの美少女だからな。メイドに失礼だが。


目当て物を買い、店をでて、メイド喫茶に向かう。メイドの絶対領域とか最高だよね。あの白くすべすべそうな太ももがチラリと見えるところとか足フェチの俺からしたら興奮してたくさんメニュー頼んじゃうレベル。


そうこうしてうちにメイド喫茶に着いた。どこのメイド喫茶かというと、メイドリンリンだ。やっぱ大手の方が安心だよねとことでここにした。ビラ配りの人からもらったのもあるけど。


「正弘くんってこいう趣味あったんだね」


「男のロマンだろメイドって」


「だからってメイドさんにでれでれしないでね。もししたら」


そこで目の光を消して真顔になる。


「正弘くんのことを調教しなきゃいけなくなっちゃう」


「大丈夫だ。俺美海達以外に目移りはしねーよ」


調教ってなに?監禁でもされるの?本当にやりそうだから怖いわ。ナイフを持って脅してくる可能性がある。美海は俺とかかなえが付き合っている間にヤンデレ化したからな。恐らく本の影響を受けたんだろうけど。


「それならいいよ。入ろっか」


目の光をもとに戻して、美海はメイド喫茶に入っていった。俺たちもそれに続き入っていく。

するとメイド達の曲がだんだん大きくなっていく。それて店に入った。


「おかえりなさいませ主人様お嬢様」


「うわー本当にそうやって接客するんだー。それじゃお嬢様気分でも試しちゃおう」


「やっぱりうちにいる家政婦とは系統が違うんだね。うちの家政婦は私服だし」


やっぱ家政婦いるのか。美海の家は名家だから家政婦がいてもおかしくない。掃除とかやってくれるのいいよな。俺もマンション買ったら家政婦雇おうかな。自分で料理作るのは面倒だし。より本を書くのに集中できる。年が近い人がいいな。まだ先のことだし追々考えるか。


案内された席に座ると、メニュー表を開く。好きだよオムライスか。イケメンだねオムライスね。これにしよう。好きだよオムライスは美海がヤンデレ化する。


「私は普通のパスタにしようかな」


「私も同じのにするわ」


「私もそうしよっと」


「俺はイケメンだよオムライスにするわ。折角メイド喫茶に来たのに普通のだと味気ないからな」


俺は呼び鈴をならすとすぐにメイドが来た。にしても太ももが眩しい。いいよな白い透明感のある太もも。そしてあのカチューシャ可愛さを引き立てている。


「ご主人様!お嬢様!ご注文はお決まりですか♪」


やけに可愛らしい声の人だな。顔も可愛いが、この人がビラを配ってればもっと人が入ってくるんじゃないか?メイド喫茶にこんなに可愛い人がいるとは驚きだ。もしかしたらアイドルかもしれん。


「正弘くんなにでれでれしてるの?ねぇなんで?どうして?私という彼女がいるのに」


ヤバイハイライトオフになっている。ここでやんでれモードになってメイドさんになにかやったら不味いな。


「美海落ち着け。俺が一番可愛いと思っているのは美海とかなえだ。でれでれもしていない。ただ珍しく感じただけだ」


するとハイライトがつき、エヘヘとほほを赤くしてデレル。なんとかもとのモードに戻ったな。それにしてもエヘヘはキュンとする。これを自然にやるんだから恐ろしい。


「注文はイケメンオムライスと、パスタ3つで」


「かしこまりました♪ゆっくり楽しんでくださいね。この後ライブがあるので。私もとりででるので楽しみにしてください♪」


そう言って楽しそうに厨房に行った。メイド喫茶の仕事が楽しくて仕方ないんだろう。それとこの後のライブで歌うのも好きなんだろう。ライブか、本物のアイドルみたあとだから楽しめるだろうか?













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