第9話
「正弘先輩美少女3人もつれているなんてさすがです」
「1人は妹だがな」
まぁ端からみたら美少女を3人つれているようにしか見えないよな。俺と梨香は義理だから似てないし。まぁだからと言って梨香を誰かに渡す時は俺が見定める。梨香をその辺のなんでもないやつに渡すつもりはない。シスコンだとなんとでもいえ。
「こんな美少女が妹だなんて、いやうちの希も美少女ですが。そんなに好感度高くないので」
いやなにを言ってるんだ?文化祭ではかなり仲良く見えたがな。なぜか上品な感じを醸し出すように演技してたが。ブラコンさは隠しきれてなかったぞ。菊地は鈍感なんだろうな。まぁ菊地は恐らく幼馴染みのことがすきなんだろうが、たぶんその事に菊地自身も気づいていないだろう。
「坦々混ぜそば頼むわ」
「私は魚介ラーメンで」
「私も同じのでお願いするわ」
「私も坦々混ぜそばで」
「分かりました。坦々混ぜそば2つと魚介ラーメン2つお願いします」
頼んだあと、違う客席にいって素早く注文をとり、ご飯ものが入れば作り効率のいい動きをしていた。やっぱり成績は並みだが頭の回転は早い。こりゃ教えれば伸びるかもしれない。
「すごい早いね。菊地くん。同時進行手頭の仲を整理しながらやっているんだろうね」
「菊地は地頭はいいからな。勉強を教えたらきっと伸びるだろう」
「それに顔も整っているわね。前髪さえ切れば芸能界でもやっていけるわ。もちろん正弘くんの方がイケメンだけど」
菊地は恐らく自分のことを過小評価してるから気づいてないだろう。まぁ謙虚ともいえるが。
私立文系の早慶なら受かるだろう。まぁ幼馴染みがそこに進学するか謎だが。菊地のことを好きかは分からない。菊地は気づいてないが幼馴染みののことを話せときは幸せそうに話す。つまり幼馴染みが好きってことだろう。確か学校でも有名な九条さんという名前だったな。美海に匹敵する美少女だといわれている。
「お待たせしました。坦々ませそばになります」
俺はすぐには食べず、美海たちの油そばが来るのを待った。少し経つと油そばもきて、いただきますと言って食べ始めた。ああ、この辛さ最高。麺と辛さが絡み合ってハーモニーを産み出している。最高の気分だ。
そしてあっという間に食べ終わり、携帯で小説の推敲をしてると、美海立ちも食べ終わったらしく、美海は目を細めた笑顔て幸せそうにお腹をさすっている。なんか妊娠してるみたいな言いかただな。
かなえも満足そうにして、ツウィターに美味しかったと投稿している。梨香は辛いものを食べたあとの水は最高とか言いながら水を飲んでいる。辛いもの食べたあとのマッカンも最高だぞ。甘さが口いっぱいにいつもより広がる。
「混んでることだしお会計して、出るか」
「そうだね、お会計お願いします」
「はい、少々待っていてください」
そして素早く注文を取りご飯ものを作り一段落したあと、菊地がお会計に来た。そして、それぞれ払い終わると、菊地はまた来てくださいとイケメンスマイルで言ってきた。こりゃこのラーメン屋にファンもできてるかもな。
「ああ、また来るぞ。じゃあなバイト頑張れよ」
俺達は店を出たあと、この後どこに行くか話し合っていた。東京に出るのもいいな。東京だと秋葉原なんかいいかもな。オタクの聖地だし、愛ドルくっつを久々に買に行きたいし、なによりメイド喫茶に行ってみたい。多分注目の的になるだろうが。何せメイドより美少女が3人もいるんだからね。まぁメイドはメイド服がいいんだが。
「秋葉原はどうだ?」
「本当お兄ちゃんそこ好きだよね。私も好きだけど。るんちゃんのグッツが売っているしね」
「私はいいよー」
「私もいいわ。ここで好みを把握するのもいいわね」
それじゃーまずアイドルショップに行ってアニメイトに行ってその後は気になったところに行くか。そして夕方ごろにメイド喫茶に行くか。いやー楽しみだ。メイドって踊ったり歌ったりもするらしいし、ご主人様の呼ばれるのが最高だよな。可愛い人にそう呼ばれるのは男のロマンだ。
俺達は松戸から電車に乗って、秋葉原に向かった。その最中俺達は好きなアニメを語っていた。
「SAOのユウキの最期のシーンは感動したよな」
「最期にスキルがあれば意思は死なないみたいな感じがしてよかったよね」
ああ、あれは最高だった。信じれる人間に自分の作ってきたものを渡すのは感動的だ。
「死んだと思っていたアスナが生きてたってところも感動したわ」
ヒロイン死んだのとあのときはショックを受けたものだが、ギリギリクリアして生きていて感動したものだ。それとキリトよかったねと思った。
そんなことを話しているとあっという間に秋葉原に着いた。やはりここでも視線を集める。アイドルやアニメ好きなオタクからしたら夢のような美少女たちだ。だからものすごい羨ましそうな視線と嫉妬を感じる。
「お兄ちゃん視線すごいね」
「ここは秋葉原だ。オタクからしたらこんな美少女が降り立って一人の男のとなりにいるんだ。嫉妬もしたくなるだろう」
「それもあるけど、お兄ちゃんに対する視線だよ。女子のオタクから熱視線を浴びてるよ」
俺は相変わらず好意の視線には鈍感なようだ。そう言えばイケメンになったんだったな。お洒落も美海達といるのにふさわしい格好をするようになったし。清潔感にも気を付けている。
「美海達に比べれば対したことないだろう。それに嫉妬の方が多分多いし」
マジで視線じゃなくて死線だ。メイド喫茶にはいるともっと浴びることになるのか。それプラスメイドからは美海達に対する嫉妬の視線もくるだろう。まぁそれは仕方ない。とりあえずアイドルショップに行くか。俺達は視線を浴びながら移動した。
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