第10回 問題部位を検証する 処女と生贄の儀式
昨日、公開停止の知らせが届き、拙作を数年ぶりに読み返しました。
当時レーティング18のつもりで執筆したと記憶しています。
猥褻か否かという表現のラインがどこなのか、企画の中で挑戦したつもりです。
世に猥褻物は溢れていますが、文学で表現するのは、人間の中の想像力に頼るところが大きく、即物的な映像よりも面白いのでは、というのが自分の考えです。
あらゆるものの中に、エロティックな意匠が見出せる。
そもそも、テーマ自体がR15のレーティングだとアウトになる可能性が高いです。
知的な朗読イベントに参加したら、異次元に踏み込んだというこの物語は、実のところ、扉一つ隔て、すぐ身近にあります。(ここまでではないですが、欧州にいた時に招待されたことがある。行かなかったので想像です。)
なぜ行かなかったのかは、ごくプライベートな生身の行為をよく知らない他人とシェアすることについて、そこまでの興味がなかったからですね。自分の想像力を使って表現して、他人を興奮させる方が、俺の好みなので。
人間の想像力というのは現実を作り出すと常々思いますが、未知の生物や怪物でさえも、実際にありありと目にしたとしたら、ここが一体どこの次元なのか、自分は正気なのか、思うところは大きい。昔の言い伝えで龍が出たなど見聞して、そんなものは何かの見間違いであろうと思いながら大人になった皆さんに送りたい。
ただ、確かに15歳には刺激が強すぎるため、閲覧禁止の文言を付け加えました。
13歳や16歳で結婚することを思えば、どこから大人なのかは線引きが難しいにせよ、どこが運営のレーティングに引っかかったのかは興味があり、再公開しましたが、運営に逆らうつもりはないため、もっと具体的な公開停止についてのご指摘があれば幸いです。
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