第3話 どのように書けば良いのか

 人間は、生きている限り喜び、怒り、哀しみ、楽しむ、日々、喜怒哀楽を繰り返しながら生きている。


 ただ食べて、飲んで、排泄しているだけじゃない。映画を見たり、音楽を聴いたり、絵を描いたり、色々な文化的活動を行なっている。


 ものを書くという行為も、これらの文化的活動の1つではあるが、では、なぜ人は書くのだろうか?


 あなたはどんな時に、ものを書きますか?

 プロは当然、書きたくなくても生活のために書くことも多いのかもしれないが、我々アマチュアは別に金銭をもらって書いているのではない。


 だから書きたい時には書くが、書きたくない時は書かないこともできる。


 じゃあ書きたい時って、どんな時なんだろう?


 心の中で、想いが膨らんで溢れそうになった時、大きくなり過ぎれば溢れるのは当然だし、辛い想いや哀しい想いが重くなり過ぎても、心が耐えられず吐き出してしまうのかもしれない。


 溢れ出た想いや吐き出した想いが文字に載って、言の葉を綴れば、例えそれが稚拙な文章であっても、読む者の心にシンクロするのだと信じている。


 文章の上手さ稚拙さはさほどの差異ではない。想いを忠実に具現化するだけの努力さえすれば。


 文章表現に拘るよりも、心に溢れる情景を自分の言葉で素直に伝えられればいいなと、私は思う。


 プロが文章表現が巧みなのは当然である。

 そのための訓練を続けて今があるのだから。


 でもね、我々アマチュアは文章表現に拘り過ぎることにより、自分の心の中に溢れる想いを無理に歪めてはいけないような気がする。


 素直に、やさしく、分かりやすく、自分の言葉で溢れる想いを綴りたいものですね。


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