第8話「森のゴリラと天使の子②」【猿のクトゥルフ編】
小春日和【猿のクトゥルフ編】
エピソード8「森のゴリラと天使の子の小猿日和②」
カズヒロ先生「えー、今回もパー子ちゃんから、みんなに大事なお知らせがあります」
パー子「おうお前ら!アヅマと子供を育てることになったから、わしらは退学じゃ!」
アヅマ「みなさん、ありがとうございました、先生お世話になりました」
天使「なりました」
パー子「アヅマ、幸せなところを見せつけようぞ」
アヅマ「ここでするの?」
天使「するの?」
じーっと見ている天子ちゃん
アヅマ「どこ?おでこ?ほっぺ?」
パー子「普通のチューじゃ、はよ唇をよこせ」
パー子はさも当然のことだという絶対王政の風格があり、アヅマは彼女に令嬢のように振り回されるのはまんざらでもなさそうだ
そういうと、二人は貪るようにかなりえげつないキスをした
※ここからはツキタの脳内イメージでお送りする
カチャン
長山一家「…」
ハルコ「あはは、エグいキスしてるー」
ぶちゅ~
一瞬だが、家族と一緒に見たマトリックス・リローデッドの主人公とヒロインがエレベーターに入るや否や、がっつきまくるシーンで食卓が凍りついたのを思い出した
マトリックスの映画のエレベーターはチン♪と鳴り場面展開
グジュグジュ!ズゾゾゾゾ…ペッ!
パー子「ふぅ…これがキッスじゃ、童貞処女ども、参考にせい」
アヅマ「ふぇぇ…顔中ヨダレまみれだよぉ…」
カズヒロ先生「はい、えー、こうして二人は子供を生みました、他の生徒たちも大人になったときの参考にしてください、それではみなさん門出を迎えるパー子ちゃんとアヅマさんに盛大な拍手を」
パチパチパチパチ
アヅマ「ほらピースだよ天子ちゃん、いぇ~ピースピース✌️」
天使「いぇ~✌️」
パー子とアヅマの二人は親指と人差し指をくっつけてハートマークを作った
パー子「おいバツイチ男、さっさとスマホで撮らんか」
二人のハートサインに包まれるように真ん中に天使ちゃんを添えている、つまりこれが親子プリキュアダブルピースだ
パー子&天使&アヅマ「✌️♥️✌️」
カズヒロ先生「はい、ゲッチュー」
カシャッ
パー子「あとで現像して送れ、ポスターサイズでな」
ガラッ!ピシャン!
二人はやりたい放題やったあとチェキを撮って満足して帰っていった
シーンと静まり返る教室
シーン…
カズヒロ先生「はい、えー、末永くお幸せにということで、今日のホームルームは終わりです、それではみなさんまた明日」
ガラッピシャ
長門「あはは…豪快だったな~…」
カーチャ「すごすぎです、私も参考にします!」
ツキタ「え?カズヒロ先生ってバツイチだったの?」
きっと教室のなかで、みんなこう思っていただろう「俺たちはいったい何を見せられているんだろうか?」と
ガヤガヤ…と帰りの支度をする教室
カーチャ「でもよかったですね、アヅマちゃんの病が治って、パー子ちゃんにあんなに愛されて…羨ましいと思います」
長門「うん、ずっとパー子ちゃんはアヅマさんとスキンシップしたかったんだろうね」
ツキタ「あのさ長門さん、カーチャさん、天子ちゃんっていつ産まれたのか知ってる?パッと見てコハルぐらいの歳の子だったけど…」
カーチャ「そういえばそうですね、7,8年前に交際していたとしても、二人はまだ小学生では?」
長門「確かに、二人は感染症を恐れてスキンシップしてなかった、なら子供が生まれたことに矛盾がある」
ツキタ「じゃあ天子ちゃんは、一体誰の子なんだ…?」
長門「あの…変なことだと思うけど、私の子供のような気がしたの」
カーチャ「それ私もです、なんだか従姉妹のような気さえするといいますか…」
ツキタ「なんとなく俺も、コハルみたいだなって思ったけどさ、あいつらも急に自分たちが産んだ子供とか言ってたし…」
ガラッ
アヅマ「どうしちゃったんですかみなさん!天子ちゃんを返してください!」
パー子「じゃから、この子はわしらの子じゃ!こら、離さんか!」
ガヤガヤ!ガヤガヤ!
モブ子「この子は私の大事な子なの!」
モブ男「いや俺の大切な娘だ!」
ワーワーと大騒ぎしている
ツキタ「なんだこれ…どうなってるんだ…」
カーチャ「ツキタさん、長門さん、私もう頭がおかしくなりそうです…」
長門「先生を呼ばなきゃ、なんだか本当に私の子に思えてきた…」
がしゃん!と窓を割る音
大神(ツキ)「ナガト!早くこっちに!」
ツキタ「ツキちゃん!俺はカーチャさんを連れて帰る!カーチャもう帰ろう!」
カーチャ「ツキタ!あれは私とツキタの子じゃないんですか!」
長門「私の子…誰の?わからない頭が…」
ツキタは急いで昏倒とする長門さんを立たせて、大神月(ライト)の背中に預けた、ツキタはカーチャの手を握ると出来る限り、得たいのしれない天子という化け物から離れようとした
カーチャ「あれ?私はいったいなにを…」
ツキタ「父さん、母さん、ハルコ…嫌な予感がする」
つづく
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