第14話「虎猫ニカホと鬼猫ハルコ②」【鳥のクトゥルフ編】
小春日和【鳥のクトゥルフ編】
エピソード14「虎猫ニカホと鬼猫ハルコの小鳥日和②」
ダイキ「で、俺とヨネさんはな、高校生のときにこんな話があってだな、祭りごとの練習があるから、空手の部活帰りに公民館によって着物を見ると約束してだな、そして、ヨネさんは行方不明となって学校中が大騒ぎ、後日、俺が森のなかに捜索しに行ったら、奇妙な宇宙船があって、中に入って白骨化したヨネさんを拾って逃げようとして、ふと振り向いたら、制服を着たヨネさんがいた、つまり母親のヨネの正体は、認識改変の能力で変化してた神のクトゥルフってことだ、わかったかツキタ?」
金之助「あーあ…結局レゼさんとのデートは見送りか…アキのやつ…帰ったらぜってえパワーの猫の糞つけてやる!」
ハルコ「もう、ニカホ!最後までしっかりしてよ!」
カーチャ「どうした少年、具合が悪いのか?」
ツキタ「いえ、何かもう頭に入ってこないっていうか、混乱してて、ごめんなさい」
撮影カメラ越しのモニターを眺める
ハルコ「じゃあそのエピソードはまたの機会ということで、最後のシーンにいこっか」
天子「登校楽しいな」
マキコ「私も天使ちゃんと一緒に行くの?」(私の役は、前のエピソードで死んだはずじゃなかった?…こそこそ)
カズヒロ「そろそろ終わりらしいです、あとここの設定では名前を種明かししたので、天子ですよ、父親カズヒロは天使のような子に育ってほしいと願ってつけたそうです」(超展開で、白骨化した長山ヨネの遺骸を使って、ツキタくんの妹の謎の力でマキコさんを蘇生したそうですが、これは特別読み切りで掲載するらしいです…ヒソヒソ)
マキコ「ふーん素敵だね、漫画みたい、ねえ天子ちゃんは学校楽しみ?」
天子「うーん、学校は好きだけど、お母さんは嫌い」
マキコ「反抗期なのかな?」
カズヒロ「そうみたいですね」
ハルコ「もう終わりかー」
教室のなか、ハリボテの生徒たち、急遽集められた役者たちは小学校の制服を着ている
ツキタ「なあハルコ?なんで小学校に俺もついていくんだ?」
ハルコ「お兄ちゃん!文句言わない!」
金之助「それいったらよ~、俺らだって小学生だぜ?さすがに無理あるだろ」
カーチャ「この服持って帰っていいか?小学校コスのピンツィたちとヤりたくなってきた…いやフィリピンの未成年売春宿の設定で楽しむか?」
金之助「おいクァンシー!役!役!」
カーチャ「そういうお前は、原作では私を呼び捨てだったか?次呼ぶときは様をつけろ、殺すぞ」
金之助「コワ~」
ツキタ「小学校なんていつぶりだろ、なんかワクワクするな、それで何があるんだ?」
ハルコ「最後だから、お兄ちゃんにみてほしいものがあるんだ」
キーンコーンカーンコーン!
ヨネ「じゃあこの問題わかる人ー!」
パー子「はいはいはい2じゃ!」
アヅマ「69ですか?」
ヨネ「はい、答えはデンジくんの好きな体位でしたー!」
パー子「クソじゃの、日本の学校は何を教えとるんじゃ?」
アヅマ「少なくともこんな授業じゃないと思う…」
ダイキ「うわー!黄金パン!鯨のコロッケもある!懐かしいー!」
秋野万次「先輩、鯨は無理です、油臭すぎる…おえっ…」
秋野凛「ごめん、アキくん、私牛乳無理なの、腹をくだしたことがあって…おえっ…」
岸田「飲み会と思ったら給食か、とりあえず廊下走ってみるか、その前に机にパン隠しとこう、雑巾に牛乳を染み込ませて、あとやり残した悪行はなんだっけな…」
ピンフ「いえー!いっちいー!」
タン「重い」
サリー「…」
ローリー「ハロウィーんごっ!」
カーチャ「大丈夫か?乙女の顔に鼻血が…おい、どこのバカが床に牛乳を撒き散らしたんだ?」
金之助「もうカーチャさんも演技やめてるな、俺もレゼさんと保健室でイチャイチャしてえなぁ」
長門「なんか場違いかな私」
金之助「誰だっけ?」
長門「アサです」
ハルコ「スタート!」
マキコ「実は天子ちゃんは鳥のクトゥルフなんです、おしまい」
カズヒロ「それじゃわからないです、マキマさん、えーと、天子ちゃんは、神のクトゥルフであるマキコさんが、命からがら宇宙船に預けた人間とクトゥルフのクォーターで、最初に大鷲に育てられ、そのつぎにニホンオオカミ、ヒグマに育てられたことから、鳥のもつ託卵という認識改変能力を開花させました、なので正式には天子ちゃんは、名前の通りの天使ではなくて、実は鳥のクトゥルフであり、そのためこの翼は天使の羽ではなく、鷲の羽なのです、以上です」
マキコ「吉田ヒロカズさんが説明してくれましたね、みなさん拍手」
カズヒロ「あの、僕はヒロフミですし、岩井先輩と混ざってますから、あと役の名前の吉井カズヒロでちゃんと答えてください」
マキコ「え?なに?わかんない」
パチパチ
金之助「え、テストに出んの?これ?」
秋野万次「出ねえから安心しろ」
パー子「日本の教育レベルもこの程度か、わしなら、生まれたときからわしのことを、ワシと呼んどるからの、つまりワシは大鷲から生まれた天使の子なんじゃ、すごいじゃろ?」
アヅマ「えっ、えっ?わし?天使は鷲ってことなんですか?」
ダイキ「あの俺ってそんなにヒロフミ君と名前かぶってる?」
ハルコ「はいカットカット!もうめちゃくちゃー!」
ツキタ「じゃあ帰るかハルコ」
カーチャ「あ、そうだ屋上のシーン」
ツキタ「これは?」
カーチャ「預かってた金玉だ、返す」
ツキタ「ああ、ありがとうカーチャ…いや、クァンシーさん、ありがとうございます」
ハルコ「用意…スタートゥ!」
ツキタ「カーチャ好きだ!漫画家になったら俺と結婚してくれ!」
カーチャ「ああ…そうか、私は女が好きだからな、すまない」
ツキタ「ですよね…言ってみただけですから」
カーチャ「そう気を落とすな、お前が主人公なんだから」
ツキタ「この世界にいるのは俺とハルコだけか…」
カーチャ「…少年、ちょっと面を貸せ」
キスシーン
カーチャ「漫画家になるまで、ずっと待ってるからね?」
ツキタ「え?クァンシーさん?」
カーチャ「返事は?」
ツキタ「…あ、はい!絶対になりますから、待っててください!」
カーチャ「いい返事だ、じゃあな少年」
ハルコ「カーーーット!どうおにいちゃん!」
ツキタ「もしかして最後の楽しみってこれのこと?」
ハルコ「うん!」
カーチャ「一応仕事だからな、じゃあ終わったから、扉の前のお嬢さんを待たせるから、これで失礼するよ」
ピンフ「いやああああ!誰か拭いてー!アルコール消毒ぅ!」
チー「男は汚い…」
サリー「…」
ローリー「ハロウィン!ハロウィン!」
天子「はぁ…なんかずっと叩かれたり羽ちぎられたり散々だったよ、脚本もめちゃくちゃだし」
マキコ「んー!じゃあ帰ったら仕事かなー」
カズヒロ「はは…正直、この世界の方が暢気で平和でいいかな、面白さは別として」
ハルコ「あーまた!文句ばっかり」
金之助「じゃあ俺が次でラストかな」
そして終わりは近づいた
金之助「俺はよ、虎猫ニカホの役をしてたんだ、こういうのもなんだけど、俺とハルコは元の世界に帰らずに、ずっとここに居てもいいぜ?」
ハルコ「もうお兄ちゃんったら!元の世界を守る方が大事でしょ?」
金之助「そりゃそうだけどよぉ、なんかさ、これでアキやパワーや、マキマさんに姫野先輩たちとか公安のメンバーと居れるのが終わりかと思ったらさ、あっ、レゼさんとデートしてねえし、やり残したことばっかだなあって思ってよー」
ハルコ「原作ではバカだから、女のケツとかおっぱいで回復するんでしょ?」
金之助「バカって言うなよ!俺もさ二期ぐらいから、少しは物事をよく考えるようにだなあ、あっ!アサを水族館に残して来ちまった…」
つづく
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