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「わたしたちって結局なにをすればいいのかな?」

 視聴覚室にしても、俺の部屋にしても、今のやること、それは雑用か。もしくはそれ以外の全部。といってもさすがにそれは現実的じゃない。千手観音でもあるまいに無理ゲーというやつだ。

「イラストとシナリオだけじゃゲームは動かない。ならば、それ以外全部だ」

 言った。無茶だろうと無謀だろうとやらないと始まらない。

 もとよりすんなり進行するなんて思っていないし、尤もそれができてしまえばそれまでのタイトルになってしまうかもしれない。

「そっかぁ、全部かぁ。とりあえずこの企画書? によると、歌をつけるんだよね? しかもあたしが」

「そうだな。加藤、歌の経験はある?」

「音楽の授業で歌う以外にカラオケも行ったことがないわけじゃないかな」

「十分だ。なにしろ歌詞は暫定的に俺だしな」

「え〜、安芸くんが? 出来るの?」

「できるかできないかじゃない。やるんだよ」

「そうだったね。がんばって待ってるから」


以上、ミーティング終了。机や鉛筆の犠牲を除いては。

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