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 各地に青い鳥伝説があると仮定した場合、行く町行く国で同じよう話を聞くことになるわけだけど、それではさすがに食傷してしまうだろう。

 それ以外の話も入れないと間が持たないというか、途中で飽きてしまいそうだ。その辺は詩羽先輩に任せるしかないけど。


「ああ、それならD○とか○ースとかだな。今の時代ならリメイク版とか出てて、レベリングとか戦闘難易度とかが緩めに調整されていたりするから、よりストーリーに集中できるようになっているかな」

「そう。でもできればリメイク版ではなくて初版がいいのだけど、そっちの方はないのかしら」

「当然あります。だけどそれならプレイ動画を見た方が早いかもしれませんよ。RTAというのがあってストーリークリアまでを倍速で見ているような感じです。それだとメインストーリだけで、枝葉になるサブシナリオは全部無視になりますけどね。まぁそっちは攻略サイトでザッと確認するだけでもいいもしれません」

「ありがとう。参考にさせてもらうわ」


 そうして歌羽先輩も取材ならぬ検索を始めてしまったし、あとは俺と加藤のやることなんだけど、どうしようか。


「ねぇ安芸くん」


 ミーティングを開始してから加藤の発言は最初だった。

 イラストでもなくストーリーでもなく進行でもない加藤のやることといえば……なんだろう。

 俺は加藤の次の言葉を待った。

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