22

 かくして企画書が出来上がった。だけどまだそれだけ。

 今まで消費型のオタクだった俺はゲームがどのように作られるか、イメージ的にしか分かっていなかった。

 ゲームというのはゲームエンジンさえあればできるものではなかった。

 どれだけ数のゲームをプレイしたとしても、どれだけブログでタイトルの賞賛や批評をしたとしても、ゲーム制作の労力に比べたらとても楽なものだった。


「私も目を通してみたけど、ゴーサインを出すのは私じゃない。いいのね? これで」

「大丈夫です。細かな部分は適宜修正ということで」

「テキストの修正なら受けるけど、キャラクター造形についてなら今のうちよ」

「先輩のこと信頼してますから」

「言うようになったわね。それじゃ始めるから」


 今回の進捗 企画書が完成した。

(お題はイベントに組みこむ。俺もちゃんと考えておく)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る