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 いつもの詩羽先輩とは少し雰囲気が違う。これが年上の、もしくはプロ作家の余裕なのだろうか。俺としても面白半分で……あったことは少しだけ認めるけど、やるからには半端にしたくないとは思っている。

 これまでもハマったタイトルには、レビューなどで賞賛や考察を惜しまなかったし、お布施として円盤の購入や布教用や保存用を購入もしていたのは知っての通りだ。


「まずギャルゲーというからにはテキストタイプのアドベンチャーにするつもり?」

「シミュレーションやアクションもあるけど、それはなしで。パズルゲームもありますけど、組み込むとしてもミニゲーム程度にとどめてクリアできないと先に進めないとかはない方向で」


「ヒロインの数はどのくらい?」

「メインヒロインも含めて4名。メインヒロイン一人に絞れば深く掘り下げることができるけど、最初だから幅を持たせて広くユーザーに露出したい」


「舞台はいつ頃のどこにするの? 時代は現代、近未来、歴史的? 場所は日本的? アメリカ的? それとも独裁国家?」

「時代は現代といえば現代だけど少し前くらい。場所は日本的だけど大都会かというとそうでもない。都会は地価が高いからな。アパートとかにしてすると話が展開しにくいから、やっぱり戸建てになるし」


 先輩は次々と質問を投げかけてくる。まるでパソコンのウィザードプログラムみたいだ。俺の口述筆記のような解答を流れるようにノートPCに打ち込んでいった。

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