アルケミラ魔術学院

  

 神聖連邦を縦断する大山脈、〈黄昏トワイライト山脈マウンテンズ〉。

 その名は夏から冬にかけての季節の変わり目に、黄葉こうようにより山脈全体が美しく黄金色に輝くことに由来する。


 陰り森かげりもりとは、その山脈のふもとに広がる森林の名だ。

 神聖連邦という国を構成する七つの州のひとつ、コルヴィナの西端に位置する場所に隠れるように広がっていた。

 北側と東側を黄昏山脈、西と東を岩陵帯に囲まれた天然の要害であるが。

 すぐ側に聳え立つ大山脈と岩稜地帯に阻まれ、森の日当たりはすこぶる悪かった。

 そのうえ森に自生する古木は皆一様に高く大きく、枝葉が日光を遮り森の薄暗さに拍車をかけていた。

 故に地元住民達は、昔から一帯に広がる森のことを〈陰り森〉と呼称していたのである。


 実はこの森、日当たり以外にも特色があって、

 神聖連邦アレリオンには三大流派と呼ばれる、魔術の大きな流派が三つあったのだが――

 そのうちの一つアルケミラ魔術学院が、この森を本拠地としていたのである。


 陰り森は周辺の他の森とは険しい崖で隔たれており、内部に入る為には岩山を切り拓いて作った狭い隘路あいろを進む他ない。

 馬車が通行するのにも一苦労な細く曲がりくねった道は、交易には最悪に不向きであった。

 しかしいざ有事となると隘路を封鎖し守りを固めることで、この森は瞬時に難攻不落の城塞へと早変わりさせる事ができる。

 そんな外界から隔絶された土地に魔術師の一派が居をかまえたのも――いにしえより民に迫害され追い立てられてきた魔術師達の歴史を鑑みれば――必然と言えるのかもしれなかった。


 森は険しい岩山に囲まれ、盆のように中心が落ちくぼんだ地形になっていた。

 真ん中には青々とした清水を湛えた湖が存在しており、湖畔には寄り添うように佇む赤い屋根瓦の荘厳な城館があった。

 それこそが――その名も高き〈アルケミラの館〉。

 アルケミラ魔術学院の中核をなす学院の本館である。


 館は石造りの三階建て、浅黒く沈んだ壁面は建物の歴史を感じさせる。

 赤茶けた屋根瓦の色は、森の緑と湖の青の対照コントラストになっており、天気の良い日は一枚の絵のように良く映えた。

 内側には、軽く千人は詰め込める吹き抜けの大広間。

 館の中心には高い尖塔が聳え立つ。

 そして館と中庭の周囲を囲むように、同じく赤い屋根瓦を屋根に頂いた柱廊が巡っていた。

 さらに分館、寮舎、講堂、天文塔、丸屋根の図書館などといった建築物が、本館を中心に取り囲むようにして周辺の森の中に併設されていた。

 所謂いわゆるアルケミラ魔術学院というのは、本館を核にしたそれらの建物の集合体で、陰り森かげりもり全域に渡って点在する関連施設、全てを差した総称なのである。


 正式名称をアルケミラ王立魔術学院といった。

 名称に王立と名前が付いていることからわかるように、コルヴィナ州総督であるコルヴィナ公が創立に関わっている。

 もともとは有事の際に、貴人が避難して、身を隠す目的で建てられた城館だったそうだ。

 のちにそれを公が魔術師達に下賜したのが今日に至る、といった逸話が今に伝わっていた。



「……ん?」


 そんなアルケミラの図書館。

 資料の束を抱えて図書館から出て来たところだったナイアルは、あることに気づいて足を止めた。

 身を包んだ学院の黒い長衣ローブと、胸に飾り糸で刺繍された鴉の紋章は、彼がこの魔術学院の学生であることを示していた。

 どこか物憂げな灰色の瞳に黒鉄色の髪。

 両手には、たった今図書館から貸し出しされたばかりの、長い羊皮紙の束を3つほど抱えていた。

 腰の皮帯ベルトから吊り下げられているのは水晶付きの簡易な杖。

 大きさは足の長さと同じくらいで、白樺の柄に先端に無色透明な水晶が取り付けられただけの簡素なものだ。

 柄には引っ掛けて携行するための簡易な革紐ストラップが巻き付けられている。

 そんなナイアルが足を止めた理由は――視界の端に妙なものが写り込んだからであった。


(あれは……)


 見間違いではなかった。

 ナイアルの正面、図書館の前を横切る遊歩道を、テクテク歩いて渡る人物がいる。

 おそらく女性か、いや少女と言ってもよいだろう。

 遠目から見ても、ナイアルの胸辺りまでしか身長がないのがわかる。

 赤い肩掛けケープで身体をすっぽりと覆っていた。

 背中まである亜麻色の髪は、後ろで一つにまとめられており、歩くたびにその房が尻尾のようにピョコピョコ揺れ動いている。

 少女の歩きながら、目をまるで自らの行く先を探るように泳がせていた。

 きょろきょろと辺りを見回しながら、図書館の入り口にいるナイアルの前を、たどたどしい足取りで横切って行ったのであった。

 すれ違う際、ナイアルは少女と目がチラッと合う。


(初級教室クラスの学生か……?)


 そうナイアルは考えた。

 歳と背格好から言って、新しく学院に来たばかりの新入生ニュービーにも見えなくもない。

 しかし、ひよっこ学生に付き物の、ぶかぶかの学院指定長衣ローブを彼女は着ていなかった。

 それにこれは彼女が近づいて来た時わかったことだが――背は低いだけで年齢は十三、若しくは十四歳ほどありそうだった。

 学院にやってくる新入生は、だいたいが十から十一歳くらいが基本だ。

 少し年齢が行き過ぎている気がした。

 在学生にしては、長衣ローブも着ていないうえに学院の中を歩き慣れてなさすぎる。

 ――ということは、おそらく中途で学院に入学してきた転入生ではないだろうか。

 ナイアルは無言で歩いて行く少女の背中を見送る。

 少女が角を曲がり木陰に消え、ナイアルの視界から見えなった。

 ナイアルは鼻を軽く鳴らすと視線を外し、気を取り直す。

 図書館の正面階段を降りようと足を踏み出そうとし――


「……!?」


 再びの体を固まらせた。

 なぜなら見送ったはずの少女が逆方向から戻って来たからである。

 再び、目の前をテクテクと横切って行く少女。

 またナイアルはそれを、立ったまま見送った。

 遊歩道に沿って引き返した少女は――しかし何を思ったのか、またもや体を反転させた。


「あーー……」


 何となく察したナイアル。

 どうやら迷っているようであった。

 自分の巣の場所を忘れた蟻のように、蛇行しながら同じ場所をぐるぐると回っている。

 放っておけば、この世の終わりまで彷徨っていそうな気配はあった。

 ナイアルは、周囲にサッと視線を巡らした。

 あいにく近辺に人影は自分しか無く、図書館からも暫く人が出て来る気配はない。

 ナイアルは諦めたように溜息をついた。

 意を決して図書館の前の階段を降り――下を向いて道を探していた少女に、後ろから声をかける。


「おい、どうした迷ってんのか?」


 ――びくぅっ!

 そんな音が聞こえるような気がするくらい、少女が飛び上がった。

 体に発条でも入っているのかと疑うくらいの跳躍力だ。

 そのまま手足をバタつかせながら、脱兎の如く逃げ出した。

 驚愕するナイアル。


「――――……おいっ⁉なんで逃げんだよ⁉」

 

 ナイアルの制止も聞かず――

 少女は図書館の遊歩道から外れて、森に向かって逃げ出した。

 蛇行しながら闇雲に前へ前へ。

 脇目も振らず突っ走る。

 そして一番手前に生えていた木の、根元に生い茂っていた草藪の中めがけて、頭から飛び込んだ。 

 ガサァ――――‼っと激しく葉っぱを飛び散らせながら、大きな音を立てて揺れる繁み。 

 少女の体が滑り込むように草藪の中に消えていった。


「お、落ち着けッッ⁉」


 過剰反応ぷりに、むしろ声をかけた側のナイアルが驚いて叫ぶ。

 ガサゴソと繁みを揺らしながら藪の中に身を潜めた少女は、草葉の陰から瞳だけを覗かせた。

 若干赤みのかかったドングリのような瞳が二つ、油断なくナイアルの方を窺っている。

 遅ればせながらナイアルもその後、ハァハァ…と息をつきながら繁みの側までやって来た。

 別に追いかける必要もなかったはずなのに、思わず後を追ってしまった……

 ナイアルは膝に手をついて息を吐く。

 追いかけてまで世話を焼くのは、お節介が過ぎるというものだろう。

 しかし実は何を隠そうナイアル自身も、かつては転入生として学院にやって来た口であった。

 中途で学院にやって来る苦労は身に染みてわかっているつもりだった。

 故に何となく、放って置く事が出来なかったのかもしれない。


「……落ち着けよ」


 息を整えたナイアルが顔を上げる。

 少女を刺激しないよう、顔には安心させるような笑みも浮かべた。

 そして近づき過ぎないよう距離に気をつけながら、そっと話しかけた。


「迷ってんだろ?違うのか?」


「………」


 少女は無言で、繁みの奥からナイアルの事を見つめるのみだ。

 それでもナイアルは少女の無言を肯定と受け取ると――話を続けた。


「自慢じゃないけど俺もこの学園で過ごして長い。何処に行きたいか……それか誰に会いたいのか言ってくれれば、案内できるかもしれないぞ?」


「…………」


 少女、未だに喋らず。

 両者の間でしばし漂う――無言の間。

 しかし、やがて少女が重い口を開くように小さくぼそりとつぶやいた。

 少女の口から紡がれた言葉――


「…………ホークビット」


 それは人の名前だった。

 

「ホークビット?」


 ナイアルが記憶を探る。

 確か同じ名前の教授が学院にいたはずだった。

 しかしナイアルの記憶が確かなら、今は休職して何処かに行っていたはずであった。

 もうずいぶん前から、彼の教室には、代理の講師が入って授業を回している。

 最後にナイアルが姿を見かけたのも、もう何ヶ月も前の話だった。

 ナイアルは申し訳なさそうに続ける。


「うーん、悪いけど……教授が何処にいるかは俺は知らない……他に誰かいないか?」


 学院の内部の事ならそれなりに詳しい気でいたが。

 さすがに、いない人間のところへは案内のしようがない。

 少女はナイアルの言葉を受けて少しの間考え、やがて別の人物の名前をつぶやく。

 

「……じゃあ、ファルクス」


「ん?ファルクスって、あの講師の?」


 ナイアルが素早く聞き返した。

 該当する人物にナイアルは心当たりがあったのだ。

 今度は、ちゃんとナイアルが居場所を知っている人物である。


「なら、ちょうど良い!一緒に連れてってやるよ!実はこの資料、ファルクスに頼まれて持って行くとこだったんだ……」


 ナイアルは手に持った羊皮紙の束を軽く二回、手で叩いてみせた。


「ついて来いよ。ファルクスのいる研究室は、ここからなら本館の前を突っきって行った方が早い」


 そう言ってナイアルは繁みに向かって手を伸ばし――中に潜む少女に出てくるよう促した。

 藪の合間の少女の瞳が不安げに揺れるのが見えた。

 もう少し近づいて話しをしようと一歩踏み出したナイアル。

 しかし、すぐに足を止めた。

 ナイアルが進むと進んだ分だけ少女の瞳が、すうっと奥へ後退し、遠ざかってしまいそうになったからだ。

 ナイアルは困ったように自らの髪を掻いた。

 まるで警戒心の強い小動物でも相手にしているような厄介さである。

 なかなか木陰から出て来ようとしない少女に痺れを切らし、ナイアルは作戦を変えることにした。


「なるほどなぁ……じゃあ、出直そうか?」


 からかうような口調で、逆にナイアルは右足を一歩後退させた。


「けど俺が思うに――本気で森で遭難してからだと、道を聞く相手を探すのにも相当苦労しそうだと思うけどなぁ……」


 これみよがしに、さらにもう一歩。


「――ちなみに、でっかい山猫とか出るよここ」


「あ、あ、あっ……」


 後ろに下がり始めたナイアルに焦って、草陰から覗く目があからさまに泳ぐ。

 隠れたまま逡巡するように体を揺すっているのか、草藪がガサガサと音を立てた。

 しばし抵抗するかのように、少女は小声で何やらぶつぶつ呟いていたが。

 ついに観念したかのか…………繁みの中から這い出すようにして、ナイアルの前に姿を現す。

 押して駄目なら引いてみろ――ということだ。

 作戦が上手くいって内心ほくそえみながら、ナイアルは草藪の後ろからのろのろと前へ出て来る少女の姿を目で追った。


(ふーん……)


 見るからに瘦せっぽちで華奢だ。

 小鹿を思わせる細い手足に小柄な体躯。

 亜麻色の髪は寝癖のように、あちこちにピンピンはねっかえり、ところどころに藪の葉っぱを引っ付かせていた。

 そして柘榴石ガーネットをはめ込んだような赤い褐色の瞳。

 若干眉尻が下がったつぶらな瞳は、子犬や小動物を連想させた。

 

 藪の中に突っ込んだせいで全身は草とひっつきむしだらけになっていたが――着ているものは意外と上等そうだった。

 身体を覆った赤い肩掛けケープも、その下に着た白いつなぎワンピースの衣服も、上質な生地が使われているの一目でわかった。

 ナイアルの着ているような安物ではない。

 さらに極めつけは、少女の体格にぴったり合うよう採寸された衣服。


(どっかの貴族か、良いとこの息女ってとこかな……?)


 体の変化の著しい成長期の子供に、きちんと採寸された衣服を贈る親は稀だ。

 たとえ服をあつらえさせたとしても、すぐに体型が変わり着れなくなるからだ。

 なので金銭に余裕のない庶民の家では、まず子供に服を買い与えたりはしない。

 与えるとすれば誰かのお下がりだったり大人の服を仕立て直したものだろう。

 だが、この少女が着ている服はどうだ?

 大きすぎも小さすぎもせず、少女の体の線に完璧に一致して重なっていた。

 おそらく少女のためだけにあつらえた特注品であろう。

 つまり少女に服を与えた誰かは、これだけ高価な布を使い捨てにして服を作れるほどの財力を持つ人物ということだ。


(まあ、でも別に珍しくはないかな)


 貴族の子弟や裕福な商人の子女が入学してくるのは、ここアルケミラ魔術学院では特段珍しいことでもなかった。

 親が裕福だったり後見人がいたりしなければ、学院の高額な学費を支払うことができないからだ。

 もちろんナイアルは違う。

 普通に貧乏な田舎の出なうえに、親戚に貴族がいるわけでもない。

 それに学院の中では皆同じ長衣ローブ姿であるし、出身の詮索は暗黙の了解で禁止されていた。

 なので普段の学院生活で学生は、特段そのことを意識する機会は少ない。


 しかし体を動かした時に、少女の肩掛けケープの隙間から覗いたある物を見て――ナイアルは自分が思い違いをしていた事に気づいた。


(――いや……違う……)


 ナイアルは思わず目を見開いた。


(……こいつ、教会の……関係者!?)


 金の鎖に繋がれて、胸元に下げられた巾着袋。

 肩掛けケープの隙間から一瞬しか見えなかったが、白い六枚の花弁を持つ不凋花の意匠は見逃しようがない。

 それも信徒が身につけているような、小さく丸い徽章メダルではない。

 布袋に包まれてはいるが、主教や神学士がさげているような、長方形の金牌タリスマンに見えた。


(てっきり迷子になった学生ぐらいに考えてたけど、教会の聖職者ってなると話が違ってくる……)


 確かに教会が異端として魔術師を目の敵にし、処刑していた時代は既に昔のことだ。

 現代の魔術師はそれなりに市民の生活に溶け込んでいて、普通に王の配下として国に仕えている者もいた。

 少なくとも街を歩いていて石を投げられることはもうない。

 ――とはいえ教会が異端狩りと称して、魔術師への迫害を行なってきたのは事実である。

 その出来事は禍根として今も魔術師達の中にずっと残っているし。

 また教会自体も、いまだに魔術師が異端であるという公式の見解を曲げていなかった。


 つまり教会と魔術師はいわば表立って殺し合いこそしていないが、ずっと敵対関係にあるという微妙な間柄なわけだ。

 ましてや、ここは魔術師の総本山と言っても良い所。

 そんな場所に新米の聖職者がフラフラと迷い込んだりする……なんてことがあるだろうか。


 ――いや、まず有り得ないと言って良い。


 ナイアルの警戒度が一気に膨れ上がった。

 それと同時に少女自体にも興味を惹かれる。

 いったい何者で、どういう経緯でこの学院を訪れたのか。

 ナイアルは胸元に覗いた布袋を指差し少女に尋ねた。


「――なぁ、お前それ……」


「……っ!」


 指摘されて布袋が覗いているのに気づいた少女。

 素早く肩掛けケープの前を合わせると胸元を隠した。

 そしてナイアルの視線から逃れるように、体ごと捻って後ろを向いてしまう。

 しかしナイアル、そんなことはお構いなしに少女の背後から質問を続ける。


「それって教会の意匠だよな……?」


「………」


「教会の関係者なのか?修道女には見えないけど……」


「………」


「何で陰り森アルケミラに?」


「………」


 対して少女は無言。

 ナイアルの質問に答えるどころか目も合わせない。

 ナイアルもそれ以上、どうしたら良いか分からず、ただ無言で少女の顔を見つめるばかりだった。

 しばらくお互いに無言のまま、また気不味い時間が流れる。

 ――だが、そこでナイアルは考えを改めた。


(……やめるか……無理に聞く必要もないし)


 誰だって言いたくない事の一つや二つはあるだろう。

 たかが好奇心で無理矢理聞き出すの無粋というものだ。

 だいたい教会とは敵対関係とは言っても、もはや今更密偵スパイを送り合う関係でもない。

 そもそも敵地で迷子になる密偵スパイとは何だ、聞いたことがない。


「……悪かった!もう聞かない」


 降参の意味も込めてナイアルは、手を広げてから肩を竦める。

 腰を低くして少女と目線の高さを合わせるようにしながら、依然後ろを向いたままの少女の背中に向かって語り掛けた。


「ファルクスのとこに行きたいだよな?わかった行こう。俺について来てくれ」


 少女が学院の講師であるファルクスを探している以上、彼女の素性についてはファルクスが知っている可能性が高い。

 連れて行った時についでに聞いてしまえば良いだけの話である。

 ナイアルは改めて少女に手を差し伸べた。

 少女が恐る恐るといった感じで振り返る。

 そして困惑した目でナイアルを見つめた。

 瞳が差し出されたナイアルの手と顔を交互に行き来する。

 しかし少女はやがて、そっと手を伸ばし――ナイアルの手を取ったのだった。

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