帰ってきた日常、やっとだ!

開発者の実験がようやく終わり、日常がかえってきた今日この頃

「ぐぁっぁぁl」

凡人は自室で寝ていた、今更だが凡人は家族に自分が処刑機関であることを言っていない、ので休学の事も親の耳に入っていないが、学校の方では凡人が処刑機関の構成員であることは伝わっているので単位の方は心配はいらないので学校がある日でも凡人には特別処置がされている、その為休学中の課題としてプリントが出ている、凡人は昨日までにそのプリントを終わらせて、学校に持っていこうとしたのだが、学校側の都合で学校が休みになったので今日は暇なのである。

「ふぁぁ、あ、寝てた」

凡人は朝食の後にすぐ自室で寝ていた、特にやることも無いので昼寝をしていたのだが、眠るのにも飽きたので散歩に出かけることにした、家には凡人一人なので昼食も凡人が用意をしなくてはいけないがめんどくさがりの凡人はどこかで食べる事にしたのである。

「ここに来るのも久しぶりだな」

凡人はよく登校する途中で通る大きな川まで来た、よくここで紙パックのコーヒーを飲みながらスマホのゲームをするのが憩いの時間だが、最近はその時間ずらも取れ無くなっていたので久しぶりに凡人はその時間を過ごそうと近くの自販機で缶コーヒーを買ってそれを飲みながらゲームをする。

「ふふふ~」

凡人がしばらくゲームをして、一息つくタイミングで凡人の隣に一人の女性が座ってくる

「支配人」

「久しぶり、凡人」

支配人は自国での仕事も終えて日本に来たのである。そして観光している時に凡人を見つけ話かけたという事らしい

「今回の事を凡人はまだ夢に見る?」

「ああ、自由人の電撃はかなりきつい」

「そこ?」

「戦闘はそこまできつくない、俺にとっては自由人の実験に巻き込まれる方が辛い」

支配人と凡人は二人でしばらくその場に留まって二人の時間を過ごしていた、しかし時間が経つにつれ、空腹にもなってきたので凡人の行きつけのお店に向かったのである。

「わぁぁぁ、日本食」

「珍しいのか?」

「私にとってはいい体験だよ?いつもは政府が用意してくれる食事だもん、普通の食事もしたいよ!」

支配人は可愛く頬を膨らませる、支配人はよく国外に仕事で行くがそのたびに食べられるのはその国の政府が用意している食事である。味も見た目も良いのだが、支配人はもっと身近な食事の方が食べたいのである、理由は処刑機関に入ったばかりの凡人が「腹減った、高くて少ない飯はたまらん」という理由で処刑機関にカップ麺を所持してそれを深夜に食べたのがきっかけであり、支配人もそのカップ麺を凡人にもらった(お金を払おうとしたら、止められた)そしてその残りの汁で炒飯を作りそれを食べた時に感動を覚えた

「それ以降かな日本食に憧れたの、屋敷で日本食を食べた時にすごかったもん」

あの時の支配人は目を輝かせて、和食を食べていた、凡人の味噌汁も三杯も御代わりして、おなか一杯になったのである。

「凡人は何を食べるの?」

「とんかつ定食」

「じゃあ、私は日替わり定食にしよう、今日は何だろう」

しばらくして、二人の元にとんかつ定食と日替わり定食が到着した、日替わり定食の内容は「漬物・味噌汁・ごはん・生姜焼き」でありごはんと味噌汁は御代わり自由である。

「いただきまーす」

「いただきます」

支配人は日本の箸の扱いが上手く、食べ方も美しいので廻りの客の目を引いていて、男性客が話しかけようとしたが凡人がナンパをする客に睨みつけて阻止していた凡人の睨みつけはかなりの効果があり、支配人に近づく人はいなかった

「ご馳走様でしたー」

「ごっちそさん」

「毎度」

食事を終えて二人は店を出る(食事代は凡人が払った)

「いいのおごってもらって?」

「いいよ、お前と経営者はいいやつだから」

ここでいういい奴は「あまりめんどくさい仕事を押し付けないという意味であり、消して根っこからいいやつと言うわけではありません、しかし支配人は本当に

いい人です」by傀儡

「じゃあ、デートしようか」

「(諦め)いいぞ」

支配人は凡人を連れて、デートに行く支配人は凡人の腕を組みまるで恋人のように歩く、道行く男性は凡人に恨みをつけるように見ているが、凡人は気にせずに歩く凡人は処刑機関に入った時から恨みなぞいやと言うほど浴びてきたので今更何をされても別に何も思わないのである。

ーーー

「ふぅ、いい景色ね」

支配人はしばらく歩いた後に凡人が良くサボって寝ている所まで連れていかれた、そこに着いた支配人は目を輝かせた、凡人がそこをお気に入りにしてた理由である

「神社なのね、この灯台の近くに」

「ああ、」

凡人がオススメの場所は今は使われていない灯台の近くにある神社であった、今は使われていない灯台と神社は今にも崩れそうだが、凡人は気にしなかった

「なんでここがお気に入りなの?」

「寝やすいから、それにここは俺が幼いころよく来ていたんだ」

凡人はその場所の思い出を語った、まだ幼い凡人はよく周りに合わせて行動することができなかった、それもそのはず幼い凡人は好奇心の塊に更にセーブを聞かせないような人物なので周りの人間が自然と離れていったのである。

 その為凡人はよく散歩をしているが、偶然その場所に凡人が着いたのである、そして凡人はその場所で遊んでいた

「俺にとってこの場所は、俺の昼寝の場所であると同時にもう一つの家なんだよ、ここに寝ているおかげで処刑機関に誘われたし」

凡人が処刑機関に誘われた当初、凡人はこの場所で昼寝をしていたその場所に現れたのは自由人であり、凡人として凡人をさそったのである。

「当時から君は彼女に惹かれてるんだ」

「やめてくれ、あいつは」

凡人が当時の事を思い出しながら話していた、こいつは本当に好奇心の塊でやる事すべてが常識から外れているのである。

「ふふふ、楽しいな」

「そりゃよかった」

その日の終わりまで凡人と支配人のデートは続いていたのだった

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