終章「処刑機関」

凡人たちは宿出てすぐに移動手段を確保しようとしたが、日本に関しての知識は基本的に皆あるのだが、支配人は日本に来ることは珍しく、暗殺者は移動に使う物は基本的に機関が出しているタクシーでゲーマーは

「あ、俺基本的に移動には自由人使ってる」

と言っているので、結局凡人が探してくるしかなかった

「なんで?宿にはどうやって行ったんだよ」

A 自由人がなんとかした

「にしても、富士山があるって事は山梨か静岡かと思ったが・・・俺が寝てる間に群馬県にまで来てたんだな」

凡人は三人が待っているから少し歩いてタクシー乗り場まで行き、宿から駅までの道のりとその料金を聞いて宿までタクシーに乗り、三人も乗せた

「以外ね、凡人もタクシー使うんだ」

「いや、基本歩きだ、今回は人数が多いからな」

凡人たちはタクシーを乗りながらも駅までタクシーで優雅に乗った、因みにタクシーの料金については

「ドル使えないんだ」

「そうよ、日本よ、円よ」

「よかった、凡人いて」

「(財布から野口さんが数枚消えて泣いている凡人)」

流石にかわいそうに思ったのでゲーマーと支配人は近くの銀行に向かい、お金をいくらか円に換えてから凡人に飲み物を買ってあげた(ん?90円のジュースだよ)

その後に凡人の先導で駅から屋敷がある場所まで向かった

「初めてだ、野口さんが五枚以上消えたの」

「ごめんね、凡人」

「いやぁ、すまんや」

「流石にかわいそうだから、王に経費で落とすように言っておくわ、服も買ってもらったし」

凡人の今日の出費はタクシー代が六千円で三人の服代が一人最低三万円であり、支配人はロングカートと動きやすそうなう感じの服で暗殺者はいつか着ていた服でゲーマーはライダー風の服であり、凡人は適当なズボンとポーカーである。

「経費で落ちなかったら俺の財布は火の車だぞ」

「えっと、落ちなかったら私がいくらかは凡人に回すね」

「俺も課金の代金の半分の半分あげるわ」

「四分の一って言いなさいよ」

「ほんとに、てか経営者の屋敷ってどこにあるんだ」

「ああ、それは」

ゲーマーは結局答えを濁したが、場所を知ってるのは実は支配人しかいないのである。

ーーーーーーーーーーーーー

「あああああああ、腰痛い」

「おっさんか?」

「当たり前だ、こちとらお前よりも一回りの年齢だぞ」

「おじいさん?」

「支配人、やめてあげなさい、まだ三十路になったばかりよ(笑)」

凡人と支配人を除く二人が周りの目を気にせずに喧嘩を始めるが、凡人と支配人は近くの喫茶店に向かった

「で?お前は知ってるんだろ」

「経営者の屋敷でしょ、分かるわよ彼女とはよくあってるし」

「そうなのか?」

「ええ、支配人と経営者はよく一緒に行動してるし」

喫茶店でコーヒーを飲んでいると喧嘩が終わった二人が入ってくる、喧嘩の勝敗はゲーマーのゲーム媒体を奪った暗殺者がショックを受けているゲーマーを倒したので暗殺者が勝利した、その後に暗殺者とゲーマーは喧嘩した罰で何も飲めなかったが、時間が惜しいのですぐに支配人の先導で屋敷に着いたのだが

「屋敷?」

「「「屋敷でしょ」」」

凡人の常識では屋敷とは和風の物であると考えているが、日本以外にも言ったことのある三人は別荘のような作りの建物を屋敷と呼んでいた、ただの高校生である凡人にとっては別荘であっても大きな作りの建物を見た事が無いのであっけに取られている所で支配人は手続きを済ませて中に入る。

「おいてくよー凡人」

「お前らが嫌いになりそう」

「なんで?(札束で顔を仰いでいるゲーマー)」

「殺すぞ?」

四人で屋敷の中に入るとそこには経営者の部下の人がいて、彼女の先導で大広間に向かう、かなりの大きさで一般人の思考がある凡人は緊張が走っているが、例の三人は特に緊張もせずに大広間に向かって行った

「ここか?」

先導が止まった場所が大広間であると思った凡人をよそにゲーマーがふすまを開ける

「来たか」

「王」

かなりの風格で見る物全てを威嚇するような大きな老男性であった、暗殺者や支配人は頭をさげ、ゲーマーも片膝をつく中で

「てめぇ!くそじじぃ!」

凡人はすかさずに殴りかかるが、王は持っていた杖で凡人を回しその場に落とした

「貴様は学ばんな、凡人」

「うるせぇ!お前自由人を何とかしろよ!バカ爺」

「はははは!あいつに手玉に取られたか、にしても護符の力を開放しているのに元気だな」

「うるせぇ」

「それにしても処刑道を使ったのか?支配人」

「はい、こちらの県に着いてすぐに」

どこぞの二人の喧嘩が終わった後に支配人は三人を先導した、一見普通の道に見えるが、そこは処刑機関のメンバーしか入れないところであったのだ

「よし、それで羽衣テンペストか」

「ああ、教えろおっさん」

王は人数分のお茶を用意して、皆を座らせる。しかし凡人以外は正座が難しいので座布団の上に各自の座り方で座っている、凡人も正座が二分も満たないので胡坐をかくが

「あれ?羽衣テンペストについてだっけ?」

「いや、俺の報酬」

「なんで王であるわしに嘘ついたの」

「日頃の恨み」

「なんも言い返せない」

言い返せよ、王の手元には「羽衣テンペスト」と書かれた書類の束を持っているが、それは適当な場所に放り投げた、その行動に支配人は驚いてその書類を何とかキャッチしたが、

「あ、それ凡人をだまそうと持ってきた、わしのエロほ」

「あほほおおおお!」

支配人はその束をゲーマーに投げた、ゲーマーはそのまま暗殺者に殴られた

「なんで?」

「同情するわwww」

ゲーマーが涙目に対して凡人は爆笑していた、ゲーマーはそれに激怒しようとしたが

「そういえば、支配人から洋服の請求書が来たけど」

「「「すいません」」」

「ざまぁ!」

お気づきだろか?この処刑機関は基本的に仲間意識が低い場合がある。

「で、じゃ本題に移ろうか」

「真面目な顔してる所悪いが、エロ本捨てろよ」

「(エロ本をバッグにしまって)凡人の報酬なのだがな。本来おぬしの報酬は経営者~とかの方は支配人が話してるだろ」

「あっそ」

「まぁでも、250万の半分125位をお前に振り込もうと思う」

「随分多いな」

「まぁの、しかしなゲーマー今回の事件は凡人が治めたようなもんじゃろ?いくら暗殺者がやったと言えどな、しかも」

王がかなりの真剣な表情になったと同時に、幻想的な女性が部屋に入ってきた、その女性は凡人に身を預けるように座り目を閉じながら言葉を紡ぐ

「久しぶりね、凡人」

「自由人」

何も知らないゲーマーたちは突然現れた自由人に驚きもあるが、「自由人だから」と言う理由で納得してしまった、自由人はなぜか凡人の通帳を取り出して凡人に話す

「貴方の残高ってかなり少ないのね」

「あ?」

「開発者は君の百倍以上だよ」

「泣いていいか?」

凡人は泣いた、自由人の膝を涙で濡らした流石に王も予想外なのでちゃんと凡人に給料を振り込もうと決めた

ーーーーーーーーーーーー

「よし、空気のリセットはできたね」

「どこに言ってんだ?自由人」

それから王を中心に話し合いを開始した、内容は今までやってきた事(終章を参照下前)をやり直すようなことであるが、王が参加した事でいくつかの項目を見直す事ができ、屋敷での作業は苦もなく終えたのであった、因みにだが自由人も真面目に仕事はしていたのである。

「ではこれで報告書の作成は終わりじゃな、暗殺者」

「ええ、でもかなり時間を使ったわね、もう6時よ」

「腹減った凡人」

「俺に言うな、支配人に言ってくれ」

「ごめん、私も動けない」

「しょうがないわね」

動けない人たちの代わりに暗殺者は屋敷の台所で食事の準備をする、屋敷にいるはずの人間はなぜかいなかったので暗殺者は怪しんだが、自由人もいるのでその考察は捨て去った

「さてと食材はあるのかしら?えっと」

ちゃんと経営者がいないとしても食材の貯蔵はあるらしく、暗殺者は適当な食材を取って調理を開始した

「さてと、王もいるからちゃんと作らないとね!まずは凡人ーきなさーい」

「なんでだよ――――」

そこでちゃんと来るあたり凡人もまた調教された生物なのであった

「じゃ、出汁とかよろしく和食の予定よ」

「うん、諦めた」

凡人と暗殺者はエプロン(なぜか凡人もメイドさんがつけているようなエプロン)をつけて料理を本当に開始する

「昆布があるのか、こいつを入れるか」

「魚は三枚に裁くからナイフを出して」

「包丁があるんだから!自分のナイフ出すな!」

「アンタは何作るの?」

「味噌汁だよ」

「作れんの?」

「なめるな」

凡人は色んな料理をしている暗殺者を横に調理を開始する、大きな鍋に昆布をと水を入れ、少し置いた後に火にかける、戸棚から鰹節を出し、沸騰する直前で昆布を取り出す、かつおだしを入れて数分したら取り出し、具材を入れていく

「何を入れたの?」

「ネギと豆腐と大根」

「普通ね」

自由人あいつと一緒にすんな」

凡人は最後に味噌入れて、ひと煮立ちさせて完成させる、同じく暗殺者も料理を完成させた

「じゃ、運びましょうか」

「手伝え!お前らーー、特にゲーマー」

「俺?」

ゲーマーを無理やり連れてきて、皆でそろって食事をとりましたまる


「ふぅ、食ったわい」

凡人たちが風呂に向かったので王は一人夜の縁側で酒を飲みながら自由人となごんでいた

「お主もご苦労だな」

「別にいいさ、恋人が無事なら」

自由人はペンダントの中に入っている写真に目を向ける、そこには凡人と自由人が二人で写っていたが、凡人は今よりも幼かった

「もう八年も前か、私が彼とデートしたのは」

「そうじゃの、昔のお主は殺戮その物であったの」

王は自由人の過去を思い出すように話し出したのであった




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