違法護符の研究

ここに記されている物が全て研究結果である

「処刑機関の所有している護符という人類のレベルを大きく上回る存在について、処刑機関ではこれを人類の持つすべての技術・呪術・信仰で作られたものでその力は人類では理解できない物であるが、その現象は人類が年数を掛ければ再現可能である。しかし、その力を扱うにはかなりの年月と才能が必要であることから処刑機関のメンバーは「扱う事ができる者が集まった」のではなく、「扱う事ができるようになった」と言うのが正しいのである。」

これ以上は資料が残っていない


凡人の体をある程度直した後に、凡人たちはある建物に入った、その建物は凡人が湖に落とされたときに見つけた物である。

「まさか、ここが本当の研究所とはな」

ゲーマーは凡人を背負いながらこぼした、凡人もゲーマーに背負われながらもその建物について考えていた

「あの時に・・見つけた物が研究所とはな」

「まぁ、俺と凡人で入った学校の所はフェイクと思ったが・・・本当とはな」

「で?なんで俺達ふたり?」

暗殺者と支配人は、やる事があるといい来ていない、自由人は知らないうちに帰った。

「にしても、工場のような所には見えないな?」

「ゲーマー、そもそも護符ってどうやって作るんだ?」

「ああ、それな・・・正確には分からないが、なんでも日本の神社にあるお守りを元にしているらしい、その後は企業秘密だって」

「なるほどね」

ゲーマーは他の資料を探しながら、ある装置を見つけた。その装置は腕輪のような形をしているが、その腕輪には宝石が埋められていた

「宝飾の腕輪?」

「いや・・・護符に近いな、これは持って帰って」

「開発者と創造者なら何とか」

「ああ・・お前は寝てろ」

ゲーマーはいくつかの資料と腕輪を持ちその研究所に爆弾を仕掛けて外に出る、その後に研究所は爆破してその後にある人物達から連絡がきた

「支配人?」

「違法護符の根城を落としたわ、これで任務完了よ」

「了解、Lt地点で落ち合おう」

ゲーマーは凡人を背負いながらかつての戦闘場所の湖まで戻る、既にその場所には暗殺者も元凡人もいない、ゲーマーはその場に凡人を下ろしてあたりを再度見渡した

「さっきまでの光景とはまるで違うな、本当に凡人が起こした事件とは思えないな」

ゲーマーはタバコを吸いながら、上空を眺めた、勿論まだ任務が完全に終わってないので油断をしていいわけではないが、この二人は既に任務の終わりまでに来ているのである。

「凡人…俺達処刑機関のメンバーが世界に対して牙をむいた際に、世界政府側が真っ先に狙う対象であり、処刑機関の弱点であるか」

ゲーマーはすっていたタバコを消して寝ている凡人の横に座る、彼の寝顔を見ながら凡人の事情を話している彼は寝ている凡人がただの少年のように見えていた

「・・・お前はただの高校生だろ?雷の力を持ってしまったのは世界の罪だろ?なんで俺たちが政府に対して反旗を翻した時にお前が狙われるんだよ、まぁお前は」

「そんなんじゃ、負けないだろ」

ゲーマーは自身が来ていた白衣を寝ている凡人に掛けてあげた、その光景はまるで兄弟のように見えていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「で?なんであんたがいるのよ」

暗殺者は支配人と分かれてある場所を探索していた、その途中で暗殺者はある人物を目にする

「酷いな・・・暗殺者」

その人物はブロンドの髪を風になびかせてビジネススーツを着ている青年であった、年齢は三十代前半のように見えるが、腰には西洋風の剣が刺さっていた

「騎士・・・あんたがなんでここに」

二人がいるのは、大規模な戦闘が起きた場所から離れた富士山の火口であった

「弟の戦闘を見に来た、それだけだ」

「アンタね!」

暗殺者は怒りに任せて騎士と呼ばれた男性に突っかかろうとしたが、直ぐに騎士と呼ばれた青年はそれを手で制した

「言いたいことは分かる、俺が出れば解決する時間は早いだろうな・・けど自由人がそれを許したか?」

「くっ」

暗殺者はそれを聞くと言葉を押し込んだ、事実あの戦場にいた自由人は騎士に気づいていたが、自由人は特に何もしなかった

「あいつは本当に自由人か?」

「何が言いたいの?」

「お前も知ってるだろ?自由人はその姿を目にすることはない・・・奴の本当の姿を見た事があるのは」

「数年前の凡人だけでしょ、でもあの子は記憶を失ってしまっている」

「僧侶によってな、よほど自由人の正体を見せたくないと見える」

騎士はどこから取り出したのか、カバンを出して缶コーヒーを二本出して一本を暗殺者に渡す、暗殺者は特に警戒もせずにそれを口に含む

「ん?美味しいわね」

「だろ?俺のお気に入りだ、かなり希少だぞ」

「いいの?」

「かまわない・・が一つ頼まれてくれ」

「何?」

「弟をできる限り守ってくれ」

暗殺者はその事を聞くと口元を緩ませた

「アンタも戦車も凡人を弟扱いね」

「いいだろ、俺やあいつに弟は差別をしなかった」

騎士は懐から一つの写真を取り出してそれを見る、そこには騎士と凡人が二人である光景を写真として残したものである、その写真は

「俺の誕生日に凡人が用意してくれたんだ、俺はこの写真が一番の宝物だよ」

暗殺者は一息をついて、その場所から直ぐに移動するようにした

「万が一の場合は頼むわよ」

「だれに言ってるんだ、凡人は俺たちの最高の家族だろ」

暗殺者はその場から直ぐに移動した、騎士はその場に一人残りこぼした

「凡人は処刑機関の弱点・・・じゃないぞ?世界政府」

騎士はそれに向かって言った

「凡人は処刑機関の最強の戦士だ」



処刑機関 凡人

13人の役の一人にして処刑機関の弱点と言われているが、その実態は処刑機関の自由人によって変わっている、凡人は処刑機関の中でも特に異質である。

なるための条件は「護符を生まれながらに有する事」であるが、実際には「自由人と同じように人智を超えた可能性を持った人間である事」である。

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