凡人、解放の時
凡人と女の子が話している、それを記録するのは自由人の傀儡とゲーマーである、ゲーマーは後にこの戦いの事を「最弱の反乱」と称したのである。
「は?俺の護符の開放?そんなことできんのか?クソガキ」
「まずはその口調を何とかしてほしいが…まぁいい、まず初めに私こそが本当の自由人だ」
「うん、もう本物だろうと偽物だろうとどうでもいいや」
「おや?もっと驚くと」
「いや単純にお前の思考を考えるのめんどい」
「酷いね・・まぁいい、話を戻すと君の護符についてだが、君は護符が使えないと考えていないかい?」
「そうだが」
暇な俺はとりあえず、凡人の話に耳を傾ける事にしたのである。凡人の護符?(確か王が言ってたな、凡人の護符は異世界の技術が使われて~何とか)でも凡人の護符は王の承認が必要じゃないか?
「ゲーマーあたりが考えているが」
「うん、お前自由人だわ」
「話を戻そう、君の護符は非常に使いづらい物だ、その為凡人の護符は王と私とゲーマーの脊髄に埋め込まれているスイッチで管理をしている」
「え!何それ!俺の体に何してんの?」
まじで何してんの!俺の脊髄に(因みに脊髄は脳から連続する中枢神経です、非常に危険ですので良い子はやめましょう)
「あ、あとこの小説の地の文がバラバラなのは、自由人が話を動かしているからだよ」
「どこに向けて言ってんだ?」
「それでね」
「話を逸らすな」
「君の護符を使うには私と王の血印と脊髄スイッチを押さなくちゃいけない、まぁその際にゲーマーはもだえ苦しむが」
え、ひどくね?本当に俺の人権はどこに行ったの?自由人さん?今も暗殺者と支配人は元凡人が戦ってるけど俺にとってはこっちが重要よ!(本当にこれをやると人権侵害になります、絶対にやめましょう)
「脊髄は最悪ゲーマーを弄って押すとして、問題は血印だ」
「違うじゃん!俺の心配は?鳴くぞ?泣くぞ鶯だぞ」
「で?俺はどうすればいい?」
「もう一つの開放で何とかする、どのみちゲーマーは泣くが」
「人権は?(号泣している)」
俺の人権を無視した二人による会話が続いていく、なんか傀儡一号と二号(女の方)も俺の肩において諦めろって顔をしてるし、俺の人権は無いのかよ!
「まぁいい、君の護符を開放に使うのは私の血だ、これを飲んで」
「わかった」
何が?凡人さん!何をノータイムで飲んでいますの?それ血ですよね?しかも自由人はもう二本出して飲ませているし、なんでそんなに!
「はぁ?あたしらが戦ってるときに何してんの?ゲーマー」
「ゲーマーさん、肉壁くらいにはなってください!」
「俺の人権はいずこに?てか今凡人が、」
「自由人のやる事に突っ込んでたら、息が持たないわよ!早く来なさい!もしくはマイク持って実況でもしてなさい」
俺は迷わず後者を選んで実況を開始する、もう俺にはこれしかできないんだ
「さて、始まりました!ゲーマーの人権なしの争い祭り」
「なんだその俺に対して失礼極まりない祭りは!てか動けんのかよ!傀儡一号!」
もう突っ込みどころか、普通にしゃべることもできないわ!てかお前らもなに戦いながらこっち見てんだよ!ん?
「ぎゃあああああああ」
「おおお!光った」
何で光る!なんの光?もう見てる人もわかんないよ!俺も理解できないし
「聞いてください、お茶漬け美味しい」
「うるせー――自由人!お前は混乱させたいのか?俺を困らせたいのか?凡人を強化したいのか?どれなんだ?」
「強いて言うなら・・・私は自由だ!」
「うるせぇぇぇぇぇぇぇ!煩悩くそ女!もういいわ!こんな場所」
「ぴゃらひょおおおおおお」
「ぼ、ぼんじんんんんんんん!」
あああああ!凡人に変な光がそしてなんか俺にもこうげきがああああ
「耐えるかな?死ぬかな?」
「ふざけんなああああ」
・・・・・俺も人生が終えようとしたときに、光が収まる。そして
「護符、雷撃の園」
凡人の周りに急に雷が鳴り響く、その光景を見ているのは、俺と暗殺者に支配人と元凡人・・・自由人はコーヒーを飲みながら見ていた、何してんだよ!
「行けるか?凡人」
「ああ」
凡人の目つきが変わった、いつもはどこにでもいるような高校二年生のボッチの男でメガネをかけているような人間なのに・・・・なんか急に髪を後ろで結んで(ローポニってやつ?)でメガネは捨て、目つきがやる気のない感じから、死んだような目つきになってる・・・冷静に考えたら別に劇的な変化でもないな、気になるのはここは水が沢山ある湖なのに雷で感電しないの?俺の思考を呼んだのか自由人は俺に説明口調で言ってくる
「ゲーマーにも説明するが、凡人は雷の護符を持っているんだよ・・・ただし、雷の力は強大だ!古くには神のような所業としわれた物だ、現代においても雷に対しての対処法は避雷針を用いる事しかできていない」
「それは知っている、実際に雷の被害は何も電撃だけじゃない。落雷による火事や雷被害による電波障害に電気機器の破損と上げればキリがない、でも問題は」
「凡人の護符が雷という事だね」
俺は凡人を見る、凡人は静かに歩み始めているが空中に浮いているようにも見える。
「あれは、まさか磁気浮上!」
「なんだそれ?支配人」
「アンタは少しは勉強しなさい!簡単に言えば磁力で浮いているという事よ!」
「待って支配人」
「暗殺者?」
「凡人の護符は雷でしょ磁力とは違うんじゃ」
「いや、暗殺者答えは簡単だよ」
「凡人の護符には二つの力があるんだよ、知っての通りに磁力と電力は別物さ、ではなぜ凡人に二つの力があるのか・・・答えは簡単さ、護符の力に磁力が入っているんだよ!護符という物は世界政府が人間が持っている力と呪いや魔術と言った科学の進化によって、衰退した物も含めて処刑機関の力にしようとした結果の産物さ!」
それは知ってる!実際に護符の製造自体は簡単にできる物ではないが、決して不可能ではない、技術の進化とは神秘の衰退と言うが・・そんなことを言ってられない状況があったんだろうな、でも問題はそこじゃない。護符は基本的に一つに一つの能力だ、いくら凡人が処刑機関に対する弱点であってもそれほどの大きな力を・・・
「まさか!異世界の力か!」
「ピンポン!そう、私の世界の力を使ったのさ!暗殺者と支配人は知ってるよね?世界は技術の進化と共に神秘が衰退していると・・・けれどもそれは間違いさ!」
だろうな、さっきから俺が言いたいことを先回りして言ってくれるな!神秘の衰退はあくまでも一般に知られている限りの事だ、それ以外・・・例えば政府の上層部だけが知っているような物は世間には知らされていない、その為どこの国にも神秘の部類はまだ多くあると言われている。
「(仮にその部類に属さない物である可能性もあるが、まさか異世界とはな)」
「(なるほどね、まぁ支配人もわかってると思うけど、暗殺者としての私の役割は暗殺・・・対象を殺す事で本当の意味で処刑機関は私だけだけど、凡人もまた、所化系対象になる可能性もある・・・だから自由人は凡人に過保護になっていたのね)」
「(そうだ!ゲーマーに皆の思考わかるようにしよう!)」
あああああ!なんか頭中に皆の思考がああ!絶対自由人の仕業だろ、なんだよあいつの護符わよぉ
「はぁ、はぁ、雷の護符だと?ありえん・・・自然現象の護符は政府でも処刑機関でも開発はできていないはずだろ」
「俺も知りたい・・・けど」
凡人は雷を纏った足で蹴りをくりだす、元凡人はそれをよけるが、服に当たったのか若干焦げている。流石に元凡人も護符を使った凡人の攻撃は防げないか、支配人と暗殺者は凡人の動きに合わせないように動かないのか?なぜだ?
「(て、ゲーマーは考えているんでしょうけど、実際は元凡人ではなくてこちらの方がまずいわ、暗殺者と支配人も何とかしようとしてるけど)」
「はぁ、はぁ」
「随分と息が切りているな凡人」
「うる・・・せ」
「凡人!」
やはり凡人の護符の能力は凡人の体を痛めつける物か、凡人のデータは頭に入ってる、凡人の耐久力ではあのレベルの物は凡人には
「(無理だ、けれど俺に凡人を止めることも)」
凡人は息を切らすという事すらもできずにいた、ただ動いて戦う事しかできずに、体からは煙のような物も上がっていき時折、凡人の皮膚が焦げているようにも見える。その光景は支配人と暗殺者、自由人と傀儡二体も見ていた、元凡人すらも凡人は長くないと思っていた、
「暗殺者!凡人は」
「落ち着いて!支配人!それは・・・」
分かってる、俺も暗殺者も言葉に詰まる・・・当然凡人も理解しているだろうが、あいつ、死ぬぞ
「はぁはぁ(やばいな、全身に痛みが走る、これ以上は戦闘困難か)」
凡人の思考も入ってくる、あいつも自分の限界を感じて・・くっ
「雷撃…しょ、」
凡人が膝をつく、体に纏っていた雷撃も次第に少なくなっていく、暗殺者が元凡人の相手をして、支配人が凡人の救出に向かう。俺も自分の護符を使用して援護しようとするが
「くっそ」
護符が発動しない、それもそうか・・ここは湖に上だ俺の護符は使用面積の三分の二が地面でないと発動できない、今の俺じゃ凡人は
「ゲーマあああああ!」
「凡人!」
「一瞬でいい!あいつの意識を俺から外せ!」
意識を!凡人の奴何を考えてるんだ?
「(一瞬でも意識が外せれば、大技で)」
なるほど、てか自由人の奴何を・・・そうか
「凡人!俺があいつの意識をあれに向けさせる!」
「ちょっと!それ言ったら」
「うるせーー暗殺者!お前は俺の動きに合わせろ!」
「(あとで殺す)分かったわよ」
「支配人!凡人を助けずにひたすら跳弾を打ちまくれ!」
「え、それだとゲーマーも」
「そんなことはどうでもいい!自由人と傀儡は邪魔だから、どっか池」
「?・・・!了解しました」
「なんか行けの発音可笑しくないか?」
いんだよ!それよりも俺の方を心配してほしいぜ!相手は元凡人で戦闘力は今の処刑機関でも勝てるか分からない・・が俺なら何とかなる
「処刑機関ゲーマー、元軍特殊戦闘部隊!行くぞ」
「え?お前そんな経歴なの?」
「そうだよ!」
今は俺の経歴はいいだろ、俺は凡人とバトンタッチして元凡人との戦闘を開始する。俺の護符は発動ができないが、今のこいつなら手持ちの武器で何とかなる(ハンドガンが二丁とナイフが三本、それに)
「開発者特性の装置か」
「それが危険だな、槍」
「くっ(変化の速度が速い)よく回避できんな!凡人の奴」
「その凡人は支配人と暗殺者に助けられているがな」
「だろうな」
俺は両手にナイフを持ち、接近する。元凡人は槍で応戦しようとする
「言ったろ?特殊部隊だって」
俺はナイフで同時に切りかかろうとしたが、槍で防がれる、そして直ぐに槍をグローブに変化させて殴り掛かるが、それを上半身を下に逸らしてよける、しかし直ぐに手のひらを開いてそこからいくつかのとげを発現させ、そのまま手を押し付けようとするが、体を横に回転させる(その場で回転する感じだな)一瞬、あいつの動きがしまったのでうつ伏せの耐性になり足を上方向に勢いよく上げる。そしてその勢いのまま体制を立て直す。
「(ふぅ~こいつはすごいな)」
自由人の話が本当なら「幻想世界で一人で戦っていた」はずなんだが、やっぱり
「体力が異常だな」
「凡人!」
凡人はまだ体に雷を纏っていたが、息はまだ切れている。今の凡人では到底勝てる・・・おい待て!
「気づいた?ゲーマー」
「お前は気づいていたのか?自由人」
「ええ、元凡人は『体力』と言う点において、異常なまでに群を抜いている」
「ああ、つまりこいつの改造点は体力だ」
「かい・・・ぞう・・」
「あら?会話に入れそう?凡人」
「会話なら後でしろ!」
凡人は直ぐに元凡人の元に駆ける、雷を駆使して戦う凡人だが、元凡人はそれすら・・も?
「ぐっ」
元凡人は急に口から血を吐きだした、なんでだ?
「やはりか」
「やはり?凡人どういうことだ?」
「元凡人のようにドーピングで改造するのは珍しくないだろ?その弊害が出てるんだ」
「ヘイ!GUY?」
「違うわよ!バカゲーマー」
暗殺者様、手加減をください
「続けて言うわよ、凡人は戦ってるから私が説明するわ」
ほんとだ、血を吐いてる元凡人に向かって雷で激突してる、わぁ~周りになんか光ってる雷がまかれてる
「まずね、
「サイズの問題か?」
「違うわよ、変化させるごとに自身の体力が減っていくのよ」
!なるほど、それなら自由人の作戦も説明が行く・・・あらかじめ元凡人の体力を多く削ることで変化させられる回数を減らせるな、でも対して効果があるように見えませんが?
「ゲーマーの目は腐ってるからね、よく見なさい(透視をするのよ)」
できるか!
「しょうがないわね、よく聞きなさい!元凡人はもう変化を使用できないわ、凡人は気づいてるわね?」
「ああ、それにこいつの体は持って後数だ・・・」
なる・・・ん?
「ゲーマーを知ってるだろ?護符を持っている人間の最後がどうなるのかという事を」
!まさか初めから
「暗殺者!支配人!直ぐにこいつを」
「邪魔すんあぁぁぁぁぁぁぁ!」
凡!いきなり凡人が叫びだした?言いたいことは分かるが
「俺は・・まだ」
凡人が息を切らせながら言葉を出そうとする、血まで吐き出してるだろ!直ぐに凡人に治療を開始しないと
「俺の思考は・・・読めてるだろ?暗殺、ぐふっ、はぁ、はぁ、支配人も暗殺者もゲーマーも自由人たちも・・・手を出すな」
俺もそうだが、自由人も思考も読めているので凡人の考えを理解できる。暗殺者と支配人は直ぐに凡人を助けようと手を出すが、凡人が雷でそれを阻止する、元凡人に対しても攻撃をしているが、最初に比べたら雷は威力が弱い
「っ凡人!貴方もそれ以上は」
「支配人!やめなさい、この子が言って聞くような子じゃないでしょ!聞いたら私の実験に付き合わないわよ!」
自由人も凡人を止めないように支配人に言うが、支配人もそれを聞くような人間じゃんないだろ!かといって凡人も止めることができないし、その凡人も口から出る血の量が増えているな・・・もって五分か?
「(このまま凡人を戦わせると、凡人の体は朽ちてしまう・・・でも)」
「凡人!もうやめて!戦わないで!」
支配人は目に涙を貯めて凡人に訴える、凡人はそれを聞かずに元凡人と戦闘をしてる、これ以上は凡人の体が
「・・・やらせてやれ」
「ゲーマー!あんた」
「暗殺者は支配人を止めてくれ、自由人と傀儡はできるだけ凡人の命をつないでくれ」
「・・・ゲーマー?死にたいの?殺したいの?弟を死なせる姉がどこにいるのよ!」
支配人は銃口を俺に向けてくる、そりゃそうだ、支配人にとっては凡人は弟のような存在だ…俺もそうだが、凡人は本当に一般人なんだ俺たちのような血みどろな世界は知らない
「それでも、」
「ゲーマーああああ!」
「・・・凡人は処刑機関だろ?」
「!」
その言葉と共に支配人は銃口を下ろして泣き崩れる、悪いな俺が言った事はお前にとって残酷な事実だ
「凡人・・・生き残れ、まだ焼肉を奢ってないぞ?」
バカかよ、凡人があいつに勝てるかどうかなんて、知るわけじゃないだろ
「お前が一生かけても食えないような肉を食わせてやるよ」
「ああ、ありがと」
ここからの五分は俺達でも手を出せない、未知の領域となる。
「「「勝て!凡人」」」
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