幻想世界へようこそ
「ようこそ、元凡人・・私の恋人を殺したと思ったのかい?」
元凡人は、理解が追い付かなかった、確かに自分は処刑機関の三名を殺害したはずなのになぜか自分は
「ここは、湖」
富士の樹海にできた大きな湖の中心に立っていた。
「どういう事だ?」
流石の元凡人も汗が止まらず、驚愕が止まらなかった、それもそのはずだ「黙って」
「!」
「何がどうして?っていう顔だから・・・説明してあげるよ」
「自由人、貴様」
「話は遡る・・・君も聞いていきなよ、話は空白の次だ」
「幻想世界…発動」
時間は凡人とゲーマーが罠に嵌り、湖に落とされた時に巻き戻る。
「は?」
ゲーマーは理解が追い付かない顔をしているが、近くに支配人と
「自由人?か?」
「違います、私は自由人様の傀儡です。」
「傀儡?」
「ええ」
ゲーマーは機械人形に不自然な目線を送るが、人形は何も言わずにゲーマーにタオルを渡す、ゲーマーはそれを受け取り顔を拭くが
「支配人・・・何があった?」
「簡単に言えば、罠が張られてた・・・自由人がなんとかしたけどね」
二人はある方向に目線を向ける、そこには
「いや、この姿は久しぶりかな?二人とも」
「自由人」
「お前が何の用だ?いや、この機械人形はなんだ?支配人と俺をだましてたのは?」
「ふふふ、確かな疑問だね・・・でもそれはこの後さ」
自由人はある場所に手を突っ込むと
「始めろ、電花」
自由人の手からバラが咲いていく、そのバラは奥深くまで行くと
「見つけた」
自由人のバラはある物を巻き付けてそれを連れてくる、そして
「・・・・・・」
あの世への道を進み始めていた凡人であった、自由人はバラを消して、両手に電撃を発生させる、その時にゲーマーと支配人は理解して、その場から飛んで離れる。
「再生流撃」
自由人は凡人に電気ショックを浴びせた、凡人は「ぐぴゃ」や「おやぎょおお」というような悲鳴を上げているが、ゲーマーと支配人は目を背け、機械人形はなぜか呆然としていた、しばらくした後に悲鳴が消えて
「おはよう、凡人」
「・・・は?」
何も理解できていない凡人をよそに、自由人はゲーマーと支配人にこれからの事を話そうとしたが
「おい!自由人!」
「なんだい?」
「あ、お前自由人なんだ」
「?君はたまにおかしいな、」
凡人はとりあえず、自由人であろう人物に苦情をいい、生き返りの感謝を伝えた
「まぁ、ありがとさん」
「ふふ、素直に謝罪を入れるなんて・・・君は本当に不思議だな」
「そうかよ、んで?」
「これからの事を話すよ(勿論、読んでいる君たちもね)」
まぁ、まずは私についてだね、私は「自由人」という処刑機関の構成員さ、ある事件で異世界から来てしまってね。
で、いろいろあって処刑機関に所属したという事さ、これでも私は優秀で処刑機関でもかなりの古株なんだよ、少なくとも100年(この世界での年数で)は所属しているよ、因みに君たちが今まで読んでいたこの「処刑機関の凡人」だが、今回の一件「異能の護符」については私が噛んでいるのとは別さ、まぁ何が言いたいかと言うと
「(私は、凡人に恋をしてるんだよ)」
人は恋をすると変わるというだろう?突然女性が変わったりしたりなど、経験ないかい?私はそれだ!処刑機関に所属して100年目で今の凡人に出会った、この凡人は私の理想にとても近かった、けれど問題もあるのさ
「今、この世界すべてに私の護符を使った」
「自由人の護符だと」
「ゲーマー?」
「そうか、凡人は知らなかったな・・・自由人の護符は処刑機関の中で一番厄介だ、その効果は自由人の名前そのもの、つまり自由だ」
私自身の能力で凡人との恋人生活もできてしまうという事さ、私自身の能力で凡人の事を好きにさせる事は簡単だけど、それじゃ意味がないんだよ、凡人自身から、私を好きにならないと意味がないでしょ。
で、私はあることを決行した、今回の異能の護符事件を凡人に解決させることさ、でも凡人は高校生…いくら処刑機関で鍛えられたとしても凡人の身体能力では簡単に死んでしまう、そこで僕はある事を企てた、凡人が一度だけ戦った描写があったろう?ほら暗殺者との仕事に後にでた話だよ、あそこで彼の戦闘力を試してみたんだよ、そしたら
「凡人、君は本当にどうしよも無い時こそに、頭が冷静になり対処が容易になる」
「だから?」
凡人は戦闘力は処刑機関の最下位だが、戦闘の頭脳はそこまで悪くない・・・だからこそ今回の事件に彼を使った、
「今、私が護符で彼をだましている、つまり…今私たちはいくらでも作戦を立てられる」
今回の事件の終着点は「元凡人の敗北」ではないが、元凡人は野放しにできない、ので私は凡人を使う事にしたのさ、ここまで長いが・・・まとめると
「(凡人に恋をした私は、凡人を鍛えることにした、凡人が弱いと私と私の能力で恋をさせるしかないのさ)」
「最終的な目標は別にあるのさ」
「(今回の仕事を通して、凡人は一回り強くなるだろう・・・なぜなら、人は困難を乗り越える時に進化するのさ)」
「凡人、真面目な話に行こう」
「おう、で?」
「これから、元凡人との戦闘を開始する」
「!自由人なら」
「凡人の強さは、恐らく彼を超えられる、いいか?」
「いいぞ」
凡人が私を見る目は、相変わらずだな・・・よし
「これから私の護符を解く!そこからは一瞬が命とりだ」
「「「おう」」」
私は凡人にばれないように、護符で彼を守る、皆ここまで、何を話しているかわからないだろう?それは次回以降に必ずやる!
「私は凡人を守る」
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「処刑機関とは残酷だ、必ず誰かが死ぬのだから」
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