支配人・自由人作戦開始

凡人が僧侶に出会った日の夜、支配人と自由人はある建物に来ていた、その建物は凡人が僧侶と出会っていた場所であった。

「作戦は覚えてる?」

支配人の格好は黒いパンツスーツであり、隣にいる全身が機械の人物に話しかけた

「わかっ…てる」

その機械の大きさは全長三メートル程でその声はか細い少女の声であった

「なんか…やりづらいわ」

「じゃあこれじゃな!」

「ふざけないの!害悪自由人!」

「ひでぇ」

大きな機械は自由人でありふざけている声であった

「おじいさんになって最終的に成人男性って貴方自分の性別言いなさい」

「男にもなれる」

「はぁ」

支配人は自由人の行動に参っていた、しかしこの自由人は処刑機関にとって重要な戦力であった

・・・アラクティーの役割は果たしてよ」

「勿論!」

自由人…彼はこの世界に転生してきた人物である。

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「にしても、王が何を考えてるの」

「知らんわ」

支配人と自由人は夜の街中の道路をバイクとなぜか背中についてるブースターで走っていた

「王の考えを俺が理解できるわけないだろ(背中のブースターの火力はガソリンが切れた車を走らせる程度)

「でもおかしいと思わない?拠点の破壊は凡人一人に任せるなんて」

「いや…その点はおかしくない、俺達と凡人では差がある」

「日本の地理の理解度?(バイクの速度は80キロ)」

「ああ、まぁあいつの地理のレベルも中学レベルだが」

「でも支配人として日本の事は理解してるつもりよ」

「いや、お前のそれは仕事で使う所だろ?凡人の場合は…あいつ好奇心が服着て歩いてるし」

「言いすぎじゃない?」

支配人と自由人は速度を更に上げて走る既に渋谷まで来ていてそこから更に神奈川の方面に向かった元々新宿にいた二人は建物を降りてすぐに用意していたバイクに乗ったのだが違和感を二人は覚えていた

「人気が無さすぎるわね」

「何でも政府からある発表が出たらしい、今晩外に出てはいけないと」

「人を家に帰したのね、浮浪者とかは?」

「そこは切り捨てだろう、でも組織にしても動きづらいだろうな、あいつら人がいる事が前提だし」

人がいないからこそ組織は動きづらく、自分たちは動きやすいと支配人は考えていた、実際問題支配人も人込みが苦手であり人がいないのはいいことだが…支配人は走りながら街並みを見ていたが

「(それでもおかしいわ、なんで外の様子を見ないの?このバイクだって音が完全に出ないわけじゃないのに)」

支配人の心配は的を得ていた、勿論自由人もだがこれに関しては既に凡人が手を打っていたのだ、凡人はある人物のアカウントを使ってリツイート機能をフル活用して

街の外に目を向けさせないようにしたのだ。

「(凡人?いえ、でもどうやって)」

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凡人はある人物に電話をして喫茶店に来てもらった

「やぁ!陽哉君」

その人物とは大物の動画投稿者であった、彼は凡人と同じ学校の人で凡人との交友関係がある数少ない人物であった・・・そして

「悪いな、管理者」

管理者・・・経営者の部下の事を言い経営者のクラスメイトでもあるのだ

「実はでかい仕事があってな、人の目がありすぎるんだ」

「なるほど、人の目を無くせばいいのか」

「ああ、政府の方から国民にある情報を流すからそれに関する情報をSNSで流してくれ、登録者が千万人超えてるなら拡散力もあるだろ?」

「なるほど…いいぜ!その代わり」

「ああ、好きなもんなんでもいいぜ」

「じゃあ高級焼肉で、勿論一人5万円のコースな」

「いいぜ」

凡人は管理者と契約を持ち掛けて情報を拡散したのだった

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勿論支配人はその事を知らないので不思議に思っていた…が自由人はいくつかの候補を考えていた

「(恐らく凡人…もしくは経営者だな、あいつらの仕業だと思う)」

支配人と自由人はそのまま走り続けると

「ここだ」

二人はある場所に着いた

「ここは?支配人」

「県境の観測所、処刑機関の協力者が作った所よ、ここである場所に狙いをつけるの」

支配人と自由人は建物に入ったがその中は何もないような場所であったがよく見ると中央には梯子がおろされていた

「なるほど…長距離ライフルか」

「ええ、樹海には別の二人を向けているんでしょ」

「ああ、湊と砺波を向かわせている」

「つまり、私たちがやる事は三人の援護…で狙う場所は」

「スカイツリーとタワーか」

支配人と自由人は梯子を上り(自由人は鎧のままで)建物の屋上にでる二人の近くには開発者が作った長距離ライフルがあり支配人はそれを組み立てていく

「開発者の武器は本当に作りづらだろう」

「ええ、あらかじめ冊子をもらってないとただの鉄くずよ」

支配人はライフルを作り終わったが

「ただのライフルよね」

「あー、あったなになに?そのライフルは粉じん爆発の原理で弾丸が出るんだと」

「粉塵爆発?粉と火で起きる奴?それで距離が稼げるの?」

「さあな?でスコープはどうだ?」

「抜群」

支配人はスコープを除くとまるで昼間のような明るさであった、更に地理的にスカイツリーなども見づらいはずだが、開発者のつくったスコープは

「すごいわね、画面にいくつものデータが出てきて誰がどこにいるかわかるわ」

「確かにな、一見普通のスコープに見えるが…俺のヘルメットにその映像が見えてる」

自由人がヘルメットを通してみている映像は支配人にも見えている物でその映像とは

「東京タワーとスカイツリーが一つの画面で見えるのか、しかもご丁寧に」

「人数も表示されているしな、行けるか?」

「だれに言ってんの?」

「そうだったな」

自由人は改めて支配人の凄さを感じていた、この女性はただ外交が上手いという理由で機関に慣れたわけでない、支配人もまたエキスパートである、曰く…「時代最高のスナイパー」

「私の瞳に見えた者は全て打ち抜く」

支配人は東京タワーにいる人物を標的にし銃弾を放つ、音が全くしないが数秒後に票的であった人物は倒れた

「ヒット」

「(すごいな…キロメートルの距離も打てるのか、この場合すごいのは支配人なのか、開発者なのか)」

「自由人、ターゲット2こちらに発砲」

「任せろ」

「能力発動…エアバリア」

自由人は支配人を守るように空気の障壁を作り、支配人は射撃をやめずに敵を射撃していく。その射撃は正確無比な物で流石の自由人でも驚愕していた

「(普通の人間なら集中力が落ち始めるぞ!それをこうも何度も打てるとは…やはりこいつも機関の人間という事か)」

支配人は既に敵勢力をゼロにしたと言ってもいいが、違和感が残っていた。

「(敵の数と位置からして、凡人を狙うやつではなくて経営者たちを狙うのかしらね…でもなんで)」

支配人の違和感を自由人も感じていた、曰くなぜ凡人を狙うやつがこの地にいないのかという事である。

「(凡人が奴らのアジトに行くという情報は出していない…つまり俺たちがここにいるのも奴らは知らないが、なぜ奴らは凡人がいると仮定しない!)」

二人の考えはかなりの的を得ていた二人は更に支配人はある答えにたどり着いた

「(私の射撃を邪魔してきた奴もそうだけどイレギュラーに慣れていない…つまりそのような対処ができない人達つまり)」

「「((凡人が本当の狙いか))」」

二人は直ぐにバイクと走りで樹海に向かった、しかしいくら改造していると言っても樹海までは二時間以上かかる、それまで凡人が持つかは誰にもわからない

「無事でいて凡人!」


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二人が凡人の元に向かっている時に樹海では既に事件が起きていた、樹海の基地は既に形を失っていてその場所は水であふれていた、その場所に立っているのは

「俺だよ」

ゲーマーであった


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