コードO発令

凡人が戦闘してから数日後に凡人はある建物に招かれていた、この日は学校が終わってすぐに支配人の部下が学校に来て少し騒ぎになったが凡人は車に乗り込んで向かった、その建物は洋風な建物で中は歴史がある物であった。

「ここは?」

「どっかの人が作った建物らしいわよ」

奥から出てきたのはスーツ姿の支配人であった、支配人が言うには「バブル時代に作られた」という事であったが支配人が買い取ったらしい。

「で、なんでここに俺を?」

「貴方…いえ、処刑機関の13人の役、凡人貴方に命令を下されました」

「(支配人の口調が変わったな、どうやらまじのようだな)」

支配人は巻かれている手紙を開封して内容を話す

「処刑機関より発令、13人の役、王 この手紙の開封した日時より機関全体作戦「コードO」を発令、支配人 自由人 凡人は日本拠点の組織「AG」を壊滅させよ…という事です」

凡人はその発令を受けてため息が出てきた

「(まずいな~王からの命令か、断る事は出来ないな)」

凡人にとって処刑機関の命令とは無縁の存在であった、処刑機関の命令は基本的に使にでる物であって凡人のような存在には出ていないのであった。

「俺を使うような状況なのか?」

「拒否は受け付けない、反論も」

「だよね…で?なんで俺は選ばれたんだ?戦闘能力は無いぞ」

「・・・・・まぁそうだけど、貴方が選ばれたのは二つよ」

「二つ?」

「1,あなたは既に組織のメンバーの戦闘されている。2、敵は凡人の能力に気づいていないから」

凡人に関する情報は組織の手に渡っていないという事を王は分かっていたので今回の作戦に凡人を使う事を決めたのであった。

「(俺の理由は二つか、確かにそれならいいな)」

凡人自身も王の事を理解したのか反論もしなかった、凡人が戦場に出るという事には叫びそうになったが今更反論が出てこないので従うために必要書類を受け取り建物を出た、幸いの事に帰りのルートは分かってたので帰路に向かう。

「(前回のアイツは偶然勝てたようなもんだぞ、なんで俺を使うんだ?)」

凡人はそのまま明日の言い訳を考えながら家に向かった。

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「本当に良かったんですか?」

支配人は凡人が帰った後で屋敷の更に奥にいた人物に話しかける、その人物は全身鎧を隣におき椅子に座りながらビールを飲んでいる青い髪の青年であった、青年は支配人からの問いかけにやや早口で答える

「いいんだよ、凡人もそろそろね」

「ですが」

「心配なのはわかるよ、支配人ちゃん…でもそれでも前に進ませるべきなのさ」

「ゲーマー」

支配人の近くにいたのは13人の役の一人「ゲーマー」であった、ゲーマーは紅茶を飲みながら支配人をなだめるように話す

「まぁまぁ、お前がいつも凡人に戦闘に参加させようとしなかったのは知ってるけど、今回の任務には凡人が必要なんだよ」

ゲーマーは鎧からある紙を出した、その紙にはこう書かれていた

 凡人の特性は理性の崩壊ではなく、簡潔に考えるという事である。そのため戦闘では自由人が適任であると考えられる。

「こんな風に書かれてる理由は分かるか?開発者がお前の為に書いたんだぞ、凡人も処刑機関の一員だぞ」

「わかってるわよ!でも彼は」

支配人は自身の財布からある写真を出した、その写真には支配人と凡人が仲良く映っていた、その写真に気づいたゲーマーは懐かしくも悲しい表情をしていた

「・・・あの時のか、凡人が初任務に向かう前に撮った」

「ええ、あの時はあんなことになるんて思わなかったわ・・・だから」

支配人は目から涙を流しながら苦しそうにこぼす、その光景は自分の息子を思うように写真を抱きながら

「あの子が…これ以上‥傷ついてほしくないのに」

「どうして…」

支配人の表情を見たゲーマーはいつものふざけた表情と雰囲気からはかけ離れた言葉をこぼす、彼もまた息子を思うような表情であった

「凡人はどこにでもいる普通の人間だ、ただ処刑機関が作られたと同時に身勝手に選ばれただけの奴だ…あいつと過ごした日々は確かに楽しかったさ、各分野でエキスパートであり特別と言われた俺たちが描かれるのは白紙の上だけだからな」

ゲーマーは決意をし、外に向かう

「だからこそ…凡人なんだ」

ゲーマーの背中を見た支配人はゲーマーの考えを組もうと写真を置こうとしたが、それでの気持ちの整理がつかないのか、どうしてもその場から動けなかった、そしてある一文書かれた紙がその場に落ちるその文は

「凡人 12月24日 死亡不確定」


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指令を受けた翌日、凡人はある建物に来ていた、その建物はビルのように見えるがある人物の所有物である

「久しぶりだな、僧侶」

そこにいたのは白髪の髪を腰まで伸ばしていて季節に似合わないコートを着ている女性であった

「ええ、久しぶりです。凡人様」

女性は凡人を見ると聖女という言葉が似あう笑顔を見せた、年齢は20代後半のように見えるがその手に握られているのはナイフであった。

「相変わらずだな・・・元殺し屋」

「ええ、この癖は抜けないんですよ」

僧侶は手に握っていたナイフを裾の中に入れていい笑顔で凡人に語りかける

「それでどうしたんですか?」

「聞きたいことがありまして」

「なんで俺が今回の仕事に選ばれたんですか?」

「貴方には言えません」

凡人はそれを聞くと諦めたように僧侶の隣に座る

「ここはお酒しかありませんよ」

「嘘こけ!」

僧侶は凡人にジュースを差出し自身はアルコールが入った物を飲む、しばらく二人は何も話さないが次第に凡人は空気に耐えれなかった。

「今回の仕事は大がかりだな」

「ですね…私もしばらく帰れそうにありません」

「それもそうだが、まさか自由人が来るとはな」

「それについては言い訳しません」

僧侶もまた自由人の危険度は分かっていた、それでも自由人を切らないといけない理由があったのだ、凡人の護符の能力を上手く使うためには自由人の存在が必要不可欠であり他の処刑機関のメンバーではその力の半分も出せないのである。

「(凡人には悪いのですが…自由人に頼むしかないのです)」

「まぁ教えてくれないんなら仕方ないが…兎に角報酬は出るんだな」

「ええ、三人の報酬は合計で30億の予定です」

「では仕事に行ってきます!」

凡人は報酬聞いた瞬間に直ぐに行動に移していた、凡人がいなくなった後の僧侶は一人お酒を飲みながら近くに隠れていた人物に話しかける

「貴方に気づかないのね…彼」

「そうだな・・・」

そこにいたのは

「全くだ!」

凡人と瓜二つの人物であった








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