「凡人」給料もらう
教育者との勉強会も追えて数日たち、凡人は朝からある場所に向かっていた
「ふふふ、今日は給料日~」
処刑機関の給料日なので凡人は銀行の方向に向かい歩いていた、余談だが処刑機関の金銭は経営者が管理していてその給料も彼女が渡すのだが、凡人はまだ学生なので手渡しではなく彼女は管理している口座から彼の口座に行くのである。
「いやー前回は結局罰金で結構取られたからな」
凡人は機関の雑用なのに罰金が発生する(その件に関しては王も経営者に怒られたので罰金は返金した、給料の半分)
「今回は何を買おうかな」
凡人は浮足立って銀行にむかった
「まじかよ…」
「久しぶり!凡人」
凡人はこの世の全てを恨んだ、彼は給料を見た後にいつものご褒美として普段は絶対行かない都会の方にいき買い物をしようとしたが
「なんでいるんだ?支配人」
彼の目の前にいたのはモデル顔負けのプロポーションを持つ女性で金髪とスカイブルーの瞳を持つ人物…支配人の役(アフィティリア)キサラ・メルティーレであった
「兎に角、どこかカフェに行こう!」
彼女は凡人の手を取り近くのカフェに向かった
「…で?何してんだ」
二人はカフェでセットを頼み軽く雑談をしていた
「私は今日はオフだから日本に遊ぶに来たの!普段はフランスとアメリカの横断だから休める時間なんてないし」
支配人はセットメニューをおいしそうに食べている…所を色んな人に見られているので男性は止まってみている(会話については聞いていない)
「まぁいいけどよ、俺は今日はご褒美に買い物「私も行く!」適当にぶらつく感じだぞ?」
「それでも行きたいの!」
支配人は凡人の分もセットを食べると会計を済ませて繁華街に向かう、凡人は支配人の自由さにあきれるが彼女の仕事を考えればしょうがないとして彼女と向かう(支配人が歩くたびに良い匂いがするので彼女に釣られた人はそれを嗅ぐ)
「(ま、支配人は他の奴と比べて頼む雑用もめんどくないし、なにより仕事以外にはかなり楽になるからな)ておい!離れるな!」
彼女の元に走り彼女の手を取り一緒に歩く、普段はスーツにきつめの表情で言葉がとげのようだが、オフに彼女はリードをつけていない犬のようになるので必然的に抑える役割が必要である(基本的に凡人が担当してる役9割)
「これ可愛い!」
一通り歩いた後に支配人は服屋を見ている、普段から値段を気にせずに服を見ている彼女だが
「お前なら直ぐに買うと思ったが」
「ん~いつもこうじゃないけど、誰かといる時は人の意見を聞くよ…ほらその人のオススメを聞きたいし」
支配人は「だから」と言うと凡人と共に店に入り服を試着する、凡人にも意見を求めたがそこは凡人!服のセンスが壊滅的である
「えーと…」
いつの間にか彼の近くにはキサラの服を選ぼうとしているデザイナーやモデル、彼女を口説こうとした男性であふれていた、キサラは目を星にして陽哉を見ている
「ちょ…ん?」
彼は目に着いた物を手に取り彼女に渡す
「…意外だね」
「何が」
「グレナーデちゃんとこういう店に来るとすぐに逃げるって聞いたけど」
「だろうな、着せ替え人形にされるのはごめんだが頼まれたなら答えるだけだ」
キサラは陽哉が選んだ服を試着して出てくる
「どうかな?」
「!!」
瞬間に近くにいた男性は鼻血を出した、彼女がここに来た時の服装は黒の上着と白の肌着で黒のズボンをはいていたのだが
「その‥‥あれだ…」
そこから一転、アップになっていた髪はストレートにおろされていて、ロングのスカート(淡い青色)ブラウスに黒いリボンとどこかのお嬢様に見える恰好をしていた
「こういう恰好はあんまり着ないから…恥ずかしいな」
「普段ズボンだもんな」
「だって…スカート恥ずかしくて」
「それをグレナーデの前で言ってみろ、あいつは俺の金で根こそぎスカートを買い占めるぞ」
「冗談に聞こえないね」
「まぁな(実話)」
キサラは陽哉が選んだ服を買い、また街をぶらつく
「………」
「…とってやろうか?」
街を歩いて陽哉が欲しかった本やキサラが選んだ服を買い、休憩してたらジュースを買いに行っていたキサラは一台の機械の前で動かなくなった、陽哉が気になって見に行くとそれはゲーム機であり種類としてはUFOキャッチャーであり中には大きな犬のぬいぐるみ…ではなくその隣あった
「これ、となりの奴とは違うの?」
「ああ、真ん中の棒にぬいぐるみがぶら下がってるだろ…アームを使って落とすんだ」
ぶら下がってるのは犬とは違うドラゴンのぬいぐるみであった、リアルではなく(勿論)アニメ風な感じであるがしっぽが軽く巻かれているので苦労はしそうである。
「・・・・(ずっと見ている)」
「・・・(財布を取り出し小銭を入れる」
陽哉はじっと見ているキサラの隣から小銭を入れて挑戦する、一回目で
「(落ちたないな、まぁ片足だけでも外れたが)」
アームの力は雑魚ではないと感じた陽哉はそのまま五百円を連続で投入して続ける、キサラはその挑戦をかなりの力で見ていた、陽哉は何とか圧力に耐えた
「‥‥(陽哉の挑戦をかなりの力で見ながら、陽哉に抱き着いている)」
「‥‥‥‥(既に二千円が消えてそ五百円を連続で投入して直ぐに
「(まじか…あと一回)」
ぬいぐるみも根性があるのか数ミリで耐えていた、最後の一回で陽哉はぬいぐるみを押して
「おめでとう!これは君のもんだよ」
「よっしゃああああああ」
「わあああああ」
周りで見ていた人たちも拍手をしてくれる、陽哉は取り出し口から景品を取り出しキサラに渡す
「これでいいか?」
「勿論!ありがとう!!!」
人目を気にせずに抱き着くキサラ、まぁいいかと思う陽哉、憎しみとうらやむ気持ちで殺意を送る男ども
「(誰かこの状況何とかしてくれ)」
結局あの状況を何とかすることもできずに諦めてさせるがままになり、支配人が次の所に行くタイミングで解放された、二人はあるビルに向かい歩いている
「…で?なんでここに来たんだ?」
「ん?だから今日オフだ「自由人を連れてか?」ばれてたんだ」
「当たり前だ!お前がオフの日は必ずスカートで行動するだろ、なのにいつでも動けるようにズボンじゃねぇか」
凡人は初めから支配人が仕事で来た事を悟っていた
「…王からの仕事よ」
「………」
「異能の護符と不正護符の所有者が現れた」
護符…処刑機関の役が全員身に着けている「特殊能力を発現させる」物、世界政府のトップ半数が人間に可能な異能を全て試した結果世界の人間の多くに植え付けられた呪いであり人智を超越した能力である、その能力は「お守りのような形」をしており身に着けることで能力を使えるのだが
「それを不正に使おうとしたわけか」
「前回の子と同じ、日本に拠点を置いてる組織があって凡人と自由人でそれを壊滅させろと」
凡人は頭を抱えそうになったが、そこは我慢して天を仰ぐ…現状は至ってシンプルであるが相手が厄介であった
「(自由人か…あいつはこういった連携はしないからな)」
自由人…処刑機関の役の一人であるが凡人と違ってちゃんとした役割は存在しない、しかし
「戦闘や索敵に関しては天才か…」
「前提が違うわよ…あの子でありあの男はそれも天才なの」
自由人は全てにおいて天才であり全てにおいて凡才である
「歴史上…解決されていない事のほとんどに関わっている存在」
自由人…何も明かされていない存在
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