第11話 冬澄

冬の朝、冷たき空気が空を澄み

凍てつく風が肌を刺す

木枯らしの寂しき音、葉は孤独に舞い落ち

寂しき灰色の季節が訪れぬ


雪の華、舞い落ち降りかかる静寂

白銀の絨毯は地を包み込み

生の影は薄れ、光は淡く

生命の息吹も消えうす


暖炉の火は赤々と燃え

わが心に命の灯をくべ、膨らませ

わが後ろにそそり立つ影をより一層大きいものとせん

寒き冬に、安らぎを得ん


冬の夜明け、生命の光は淡く

新たな春を夢見て闇の中で待つ

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いろいろな詩集 chisyaruma @chisyaruma

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